最高の愛 第11話 あらすじ

  2011年6月8日放映

  英語字幕からの翻訳ですので、
  本来のシナリオとは違います。
   
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--------* ジンの家

ジン 「今日はカッコよくやり過ぎてしまって、とても疲れてるんだ。」
そう言ってジンはエジョンに近づくと、彼女をすがりつくように抱きしめます。


エジョン 「何をするの?」
ジン 「じっとしてろ。カッコよくい続けるためには力が必要なんだ。充電~!」
エジョン 「行かなくちゃ…。」
ジン 「黙ってろ。充電中じゃないか。」
エジョン 「記者達が大勢来ちゃうじゃない。」
ジン 「携帯電話の充電をしたことないのか?1週間に最低1回は必要だろ!1回だけ充電させてくれ。」


ふと我に帰るエジョン…。
エジョン 「私が切れちゃうわ。別のところで充電して。私は、トッコ・ジンさんの充電器じゃないのよ。」

背を向けるジン…。
エジョン 「どこへ行くの?」

ジン 「ク・エジョンが充電してくれないのなら、食事してバッテリーをチャージしなくちゃならない。ク・エジョン、俺にカレーを作ってくれ。」
エジョン 「今食べてる場合なの?」
ジン 「カレーを食べなきゃならないんだ。」
エジョン 「好きにしてください。私は帰ります。」
ジン 「記者達が外にいるのに、出て行けるわけないだろ?」

ジンはブラインド越しに外を覗きます。
ジン 「もう来てるぞ…。(エジョンを手招きして)お前が来た時、あの白い車はあったか?」
エジョン 「なかったわ!」
ジン 「それじゃ、記者だろ!」
エジョン 「どうしてわかるの?」
ジン 「俺の車以外に、この辺に白い車はない。」

どんどん集まってくる記者達…。

ジン 「残念だが、彼らは俺の顔を見るまで帰らないだろうな。2、3日はここに張り付いているだろう。」
エジョン 「2、3日!?!」
ジン 「そうだ。2、3日となると、ク・エジョンも辛いだろうな。ご覧の通り、この家はバスルームがオープンだ。好きに使っていいぞ。俺は、1階で寝るから。」
エジョン 「たとえ穴を掘ってでも、私は外に出るわ。」

ジン 「どうやらお前は不安なようだ。いいだろう、この家の秘密を明かしてやろう。この家には、非常脱出口があるんだ!」
エジョン 「非常脱出口?」
ジン 「バッドマンを見ただろ?あれには、非常脱出口があって、必要な時には車でそこから出るんだ。それと同じシステムだ。急いでいるなら、この車に乗って逃げられるんだ。」
エジョン 「嘘でしょ!これ、本物じゃないじゃない。」
ジン 「本物じゃないってどういうことだ!?!これは、本物だ。」
エジョン 「それに、玄関から出られないし…。」
ジン 「もちろんそこからは出られない。非常システムが軌道すると、避難路が現れるんだ。ウィーンとな。」
エジョン 「どこによ!」


ジン 「逃げるのなら、たくさんのエネルギーが必要だ。だから食べよう!」
エジョン 「嘘なんでしょ?」
ジン 「ク・エジョン、カレーを作ってくれ。そうしたら全部話してやる。な、ク・エジョン…。」


--------* ジェニーの店

ジェニー 「どうしてエジョンをトッコ・ジンに会いに行かせたのよ。」
エファン 「エジョンが何か確認することがあるって、行ってしまったんだ。」
ジェニー 「もしチャン室長のことで、トッコ・ジンがあんなことをしたんだとしたら、エジョンがまた気持ちが揺れてしまうじゃない。」

そこにピルジュが…。


ジェニー 「ユン・ピルジュさん、帰ったんじゃなかったんですか?」
ピルジュ 「ジェニーさんに聞きたいことがあって戻って来たんです。」


--------* ジンの家

カレーを作る二人…。 不機嫌そうなエジョンに、ジンは彼女の腕に息を吹きかけます。
エジョン 「何をしてるの?」
ジン 「傷をフーフーしてるんだ。そのほうが早く治るだろ。」



エジョン 「ということは、本当にあんなことをしたの?」
返事をしないジン…。 エジョンは、手を戻します。

エジョン 「私にフーフーしてないで、チャン室長のところへ行ってフーフーしなさいよ。ジャガイモを探してちょうだい。」
ジン 「だめだ。この家では、ジャガイモを殺すことはできないんだ。もし焼き魚食べたいからって、あの水槽の魚を料理して食べるのか?しないだろ、それと同じことだ。ジャガイモは、育てるものなんだ。」


出来上がったカレーを食べる二人…。
ジン 「ほら、ジャガイモがないほうがうまいだろ。」
エジョン 「でも、他に逃げ出す方法はないの?」
ジン 「食事もほとんど食べ終わったようだから、出るとするか…。」

二人は黄色の車に!

ジン 「さぁ、どこへ行くんだ?カンナム駅の4番出口からトンネルに出るか、それともヨクサンデパートの後ろ口から出るか、お前が決めろ。」
エジョン 「ふざけてないで、早くどこに行くのか言ってちょうだい!出口が開いて、地下通路に出られるんでしょ?バットマンと同じだと言わなかった?」
ジン 「ク・エジョン、本当に俺と行きたいところはないのか?俺にはたくさんある。たくさんあるが、お前となら、そこが俺の行きたいところになるんだ。」
エジョン 「頭がおかしいわ。いえ、こんなところに座っていると、私までおかしくなってくるわ。」

立ち上がろうとするエジョンを、ジンは止めます。
ジン 「おかしいんじゃない、故障なんだ。俺のここ(胸を抑えて)が故障しているんだ。」


エジョン 「本当に、具合がよくないの?」
ジン 「故障したんだ。だから、この車もここに止まっているんだ。俺は今故障中だから、コントロールできないんだ。俺の心拍数は、60-90の安全域をずっと超えたままだ。だから、俺は故障中の車のように、お前を追いかけることができないんだ。だから、お前は好きなように逃げ続けろ。今みたいに俺の隣に座ることなど考える必要はない…。」
エジョン 「治せるの?」
ジン 「当たり前だ。修理すれば正常に戻る。そのときは、お前の傍をさっと通り過ぎるから、今故障している俺を痛めつけないで、うまく避けて逃げろ。」
エジョン 「この前は錯覚だったと言って、今は自分が故障しているから、私に逃げろと言うの?いつも、自分の思い通りにハンドルを回すことが、そんなに楽しいの?わかったわ。追いかけてみなさいよ、私は逃げるから。故障中の車だから、いつか止まるはずでしょ?」
ジン 「わかった。俺が追いかけるのを止めるまで、うまく逃げろ、ク・エジョン…。」


そして、ジンはジェソクと家の外へ!
集まって来る記者達…。
「後ほどすべてをお話しします。」
そう言って、ジンは車に乗り込みます。

一人残されたエジョン…。
「いくら素敵な車でも、故障しているのに、どうやって私を乗せると言うの?ちゃんと修理して、自分の道を行けばいいのよ…。」


--------* ジェニーの店

ピルジュ 「どうしてチャン室長は、ク・エジョンさんにあんなことをするんですか?」
エファン 「国宝少女時代に、損害を被ったんだ。」
ジェニー 「だから、エジョンは自分で解散の責任を取ったんじゃない…。」
エファン 「エジョンが、解散を望んでいたことは事実だ。でも、どうしてあんなことをしたんだろうな。」
ミナ 「ミナのことを心配していたのは確かだけど…。」
ピルジュ 「ミナというのは、メンバーだった人でしょ?」
ジェニー 「えぇ、ハン・ミナよ。」

ピルジュは、ミナがエジョンを自分の恩人だと言ったことを思い出します。



ジェニー 「10年前に何があったのか話してって何度も頼んだけど、エジョンは何も話してくれないから、何があったのか知りようがないのよ。」
エファン 「とにかくいろんな理由で、チャン室長はエジョンに恨みをもっているんだ。でも、今日のは行き過ぎだろ!トッコ・ジンじゃなくて、俺があいつを殴るべきだったんだ。」
エファンを睨みつけるジェニー…。

ジェニー 「さっきテレビでやっていたトッコ・ジンのことは、こういうことだったのよ。」
ピルジュ 「エジョンさんは、このことを知ってるんですか?」
ジェニー 「ええ、今頃はわかっているはずよ。彼に会いにいったから…。」


--------* チャン室長の病室

ジンは、果物かごを持ってチャンMの病室にやって来ます。

ジン 「人が人に暴力をふるうことは、どんな状況でも許されないことだ。それなのに、理性をうしない拳を振り回したことを、謝罪する。」
頭を下げるジン…。
チャンM 「自分からここに来て、謝罪したんだから、我慢しましょう。ですが、こんなことがまたあれば、黙ってませんよ。」
ジン 「俺も今日は、こんなことがまたあれば、もう手加減しないと言いに来たんだ。また今度ク・エジョンが怪我をしたら、お前をただではおかないぞ。」
チャンM 「ク・エジョンのためにこんなことしてるんですか?トッコ・ジンのカッコいいイメージを今まで何とか守ってきたようだが、こんなことをしていたら、おしまいですよ。私が騒ぎ立ててあげましょうか?」
ジン 「やってみろ!だが、お前が山で騒いだら、崩れ落ちる土砂に埋まることになるだろう。」
チャンM 「もう既に殴られた男を、さらに悪者にするつもりですか?」
ジン 「そうだ。お前のようなやつに脅されることで、俺のイメージがさらに強くなるんだ。」

ジン 「こっちを向け。ここが殴られたところか?」
ジンは、チャンMに顔を近づけ、傷をフーフーします。
ジン 「そうするよう頼まれたんだ。名誉だと思え!」
チャンM 「そんなことをさせるなんて、ク・エジョンはトッコ・ジンの一体何なんだ?」
ジン 「単なる会社の同僚だと思え。俺は正義感あふれるトッコ・ジンで、お前はか弱い女性を虐める悪い奴…。だから、この件はこれで終わりだ。漏らしたら、告訴する。」


--------* ジンの事務所

ムン代表 「昔の心臓病が再発したせいで、トッコ・ジンは自分で賞を受けたれなかった。記者はそう書くことになるわ。これしか説明のしようがないのよ。」
ジン 「故障は事実だ。それでいい。」
ムン代表 「私から見ると、トッコの病はかなり深刻だわ。自分から、人生で最も輝かしい名誉ある瞬間を逃すことになるなんて。」


ムン代表は、怒ったように大賞のトロフィをジンに投げて寄越します。
ジン 「カッコよく見えただろうに…。残念だ。」
ムン代表 「癒す方法は一つだけ、ここを離れることよ。予定通り、ハリウッドに行くの。それでよくなるわ。」
ジン 「俺は行かないぞ。」
ムン代表 「えっ?スーパーヒーローになるんじゃなかったの?」
ジン 「俺は、ハリウッドでスーパーヒーローになるつもりはない。同じ会社の同僚を守るトッコ・ジンでいいんだ。」
ムン代表 「本当に、どうしちゃったの?ク・エジョンさんは、はっきりと言ったじゃない。あなたを好きじゃないって。それでどうしてそうなの?」
ジン 「ク・エジョンが拒絶してよかったじゃないか。何も問題はない。心配するな。」
呆れ果てるムン代表…。


--------* ジンの家

ジンは、ジャガイモの横にトロフィを置きます。
「ジャガイモ! この賞は諦めるにはあまりにもカッコいいだろ? ずいぶん成長が早いな。このまま行けば、花が咲くのか?ちょっと待てよ…。花が咲けば、毒はなくなるのか?」

胸を抑えるジン…。

こうしてジンの病を報道する記事が…!

「トッコ・ジンは、以前心臓手術を受けていた。」
「その心臓のせいで、受賞できなかった。」
「トッコ・ジンは心臓の正常な機能を失った。皆、心配している!」


--------* ジンの事務所

セリ 「あなたの胸の傷は、心臓手術によるものだったの?どうして私に何も言わなかったの?」
ジン 「俺達は、そんなことを話す関係だったか?過去に親しい関係にはあったが、お互いのことは何も話さなかっただろ。単なるボディランゲージだったんだ。」
セリ 「人からそれを聞いたから、驚いただけよ。ムン代表から、チャン室長のことを聞いて、もっと驚いたけど…。そんなにエジョンオンニのことが好きなの?」
ジン 「その表情は何だ?どうしてそんなに喜んでいるんだ?」
セリ 「本当にエジョンオンニが好きなら、私は諦めるということよ。本気なの?」
ジン 「何を企んでいるんだ?俺達二人とも、理由もなく他人に優しくするタイプじゃないだろ。」
セリ 「いいわ。そこまで私のことをよくわかっているなら、話すわ。実は私、ユン・ピルジュさんが好きなの。」

ジン 「何?」
セリ 「あなたがエジョンオンニとうまくいけば、エジョンオンニは、ユン・ピルジュから離れて行くでしょ?そうなれば、私にもチャンスがあるわ。」
ジン 「俺は、ク・エジョンとうまくやるつもりはない。だから、ク・エジョンによくしてくれている何とかいう漢医者のことに構うな。」
セリ 「何ですって?それじゃ、あなたは漢医者に譲ると言ってるの?」
ジン 「譲るんじゃない。ただ彼の前に出るわけにはいかないんだ。」


--------* ピルジュの病院

セリは、ピルジュにジンの記事を見せます!

セリ 「これは事実じゃないわ。トッコ・ジンが式に出なかったのは、エジョンオンニのせいだったのよ。」
ピルジュ 「わかってます。病気ではなく、こんなことを言うために来たんですか?」
セリ 「本当に具合が悪いのよ。エジョンオンニが、右にトッコ・ジン、左にユン・ピルジュさんだなんて…。それであんまり腹が立って、具合が悪くなったのよ。」
ピルジュ 「心の病のようですね。そのような心の病は、あなたの性格に起因するものなので、この漢医院で治療することはできません。あなたがさっき僕に話したことは、本当は嫉妬からきたものでしょう?」
セリ 「どうして私が嫉妬してると思う?欲しいものが奪われたからじゃないの。それじゃこの記事を読んで、ユン・ピルジュさんは全然嫉妬しないの?」

考え込むピルジュ…。
ピルジュ 「僕もとても嫉妬しています。すみません。カン・セリさんがこれを持ってきたことで、僕の心が病んでひどいことをしてしまいました。」
セリ 「それなら、私の気持ちがわかるでしょ?もう二度と私を叱らないで。もうこのことで既に傷ついているんだから。」
そう言って、セリは出て行きます。
深くため息をつくピルジュ…。


--------* ジンの事務所

自分の写真にサインをするエジョン…。そこにジェソクが!
ジェソク 「あっ、サインをしているんですか?」
エジョン 「それは何なの?」
ジェソク 「トッコヒョンニムが宣伝している商品のイベントで使うんです。」
エジョン 「たくさんイベントがあるのね…。」
ジェソク 「そうなんです…。それじゃ!」

サインを続けるエジョン、ですが、目の前のジンの看板が気になります。
エジョン 「見ないでよ!故障していると言ってたくせに、どうしてまだ私を見ているのよ!…、笑ってるの?そうはさせないわ。」

エジョンは立ちあがって看板の向きを変えます。
しかし、まだ気に入らないエジョンは、看板のジンを叩き始め…。
エジョン 「見ないでよ。何を見てるの?故障したトンコ・ジン!故障しているくせに、どうして私の邪魔をするの?どうして?どうしてよ!!!」

そのとき、手にしていたマジックがジンの顔に付いてしまいます。
エジョン 「あっ!付いちゃったわ。彼が黙っているわけないわよね?どうしよう…。」
必死で汚れを消そうとするエジョン…。

そこにジンが入って来ます。
彼女のおかしな行動に目を丸くしながら、見つめるジン…。

エジョン 「(満足そうに)あぁ、消えたわ…!」
ジン 「そんなことで満足するとは、ク・エジョンも相当夢中のようだな。」
エジョン 「違うわ!ここを汚してしまったから、消していたのよ。」
ジン 「本物のトッコ・ジンの体をどうすることもできないから、看板にそんなことをしてるのか?」

いきなり、看板と同じポーズをとるジン!
ジン 「ほら!本物にやってみろ。触らないで、ただ触るふりだけだ。」
エジョン 「違うって言ってるでしょ!シミをつけちゃったから、消していたって。見て!」
ジン 「わかった!触らせてやる。でも、一度だけだ。欲張りだな。ほら!」

呆れたように彼の前を通り過ぎるエジョン…。
エジョンは、彼を無視してサインを始めます。

ジン 「ク・エジョンは、無視するのがうまいな。」
エジョン 「トッコ・ジンさんの悪ふざけにはもう慣れたんです。」
ジン 「それじゃこれから俺が何をしても、無視しろよ。もし明日の新聞に俺達の恋愛説が出たとしても、それは悪ふざけだ。」
エジョン 「ディンドン!」
ジン 「俺がもし明後日お前に結婚してくれと頼んでも、悪ふざけだぞ。」
エジョン 「ディンドン!」
ジン 「俺がもし明後日死ぬと言っても、それも悪ふざけだ。」

ジンは、黙ってしまったエジョンに返事を促します。
エジョン 「そんな話しが悪ふざけになります?」
ジン 「俺は、口の汚いトンコ・ジンじゃないか…。」
エジョンは無視して、またサインを始めます。
ジン 「ところで、何枚サインするんだ?え、ク・エジョン…。」

ジンは、イベントグッズの中から、キャンディ?を取り出し、エジョンに渡します。
ジン 「ほら、これを食べながらやれ!タダだ。名誉じゃないか?有難いだろ?返事しろよ。わかった、とにかく食べろ。」
ジンは出て行きます。

エジョン 「私に傷を負わせて、薬をくれるなんて…。私をからかっているんだわ。


--------* チャン室長の病室

男 「一体どうしたんだ?」
チャンM 「知らん。言えないんだ。」
男 「チャンMの性格で、こんなことされて我慢していられるのか?」
チャンM 「我慢じゃなくて、何もできないんだ。ところで、国宝少女のハン・ミナ、アイドルグループKKのリーダー、ヒジン?と付き合っていただろ??お前の事務所だったじゃないか、あいつ最近どうしてるんだ?」
男 「最近は、中国で仕事してるんだ。」
チャンM 「そいつに連絡が取れれば、ハン・ミナの居所がわかるか…。」
男 「さぁな。ところで、ヒジンを探しているのか、それともハン・ミナなのか?」
チャンM 「ハン・ミナだ。ハン・ミナを捉まえて、ある人間の弱みを見つけ出すんだ。」


--------* ジンの家

ジェソク 「エジョンオンニのために、本当にハリウッドに行かないんですか?」
ジン 「行けないんだ。問題を起こしたから…。崩れる山がそこにあることを、あいつに知らせなきゃならん。怖がらせるために…。」
ジェソク 「ジェリー監督はそれでも待っているかも知れませんよ。ところで、ヒョンニム。病院に行った結果を、僕にきちんと話してくれないんですか?」
ジン 「あぁ、お前はもう長く俺のマネージャーをする必要はないかもしれない。俺のマネージャーは、どうするべきだと言った?」

ジェソク 「(涙を浮かべて…)素早く察知して、それを口に出してはならない…。」
ジン 「そのとおり!そのとおりにするんだ、キム・ジェソク。」
涙を拭うジェソク…。


--------* 病院


その頃病院では、ジンの手術の準備が進められていました。
ジンの症状を説明し、決してジンの手術のことが外に漏れないよう注意するチャン博士…。
手術は1ヶ月以内に行うと…。

ジンは、チャン博士の部屋に…。

ジン 「心臓の手術中、ここは(胸)は止まるんでしょう?」
博士 「もちろんだ。うまくいけば、また動き始める。」
ジン 「または、永遠に止まる…。」
博士 「前向きに考えるんだ。10年前、君を応援したドキドキが、今君の隣にいるじゃないか。」
ジン 「彼女を自分の傍に置くのはあまりにも我儘だと思うので、我慢しているんです。」


--------* ジンの家

「ク・エジョンに会いたい…。」
ドキドキし始めるジンの心臓…。
「落ち着くために、マインドコントロールだ。どんなに会いたくても、3回は我慢しなくちゃいけない。わかった!会いたいんだ…。会いたい、会いたい。3回我慢したぞ。」
ヨロヨロとベッドに倒れ込むジン。
「あと30回、我慢しよう!(ため息をついて…)それでも、ク・エジョンに会いたい…。ク・エジョン…。」



--------* エジョンの家

耐えきれなくなったジンは、エジョンの家にやって来ます。
ジン 「300回我慢しから、充電が必要なんだ。ちょっと顔を見て、帰るぞ。」

そこにヒョンギュが!
ジン 「やぁ、ディンドン!叔母ちゃんは?」
ヒョンギュ 「いないよ。」
ジン 「そんなイスを持って、何をやってるんだ?」
ヒョンギュ 「アジュシは背が高いから、手伝ってください!」


二人は台所へ!
ヒョンギュ 「あそこだよ!」
ジンは、棚の上のゲームを取ってあげます。
ヒョンギュ 「ありがとうございました。叔母ちゃんは、僕にこれをさせないようにって、そこに置いたんだ。」
ジン 「俺が手伝ったなんて、叔母ちゃんに言っちゃだめだぞ!自分で解決したんだ。俺にそのイスを寄越せ。」

イスを置くジン…。
ジン 「これが証拠だ。」
ヒョンギュ 「アジュシ、叔母ちゃんの顔をこっそり見に来たの?」
ジン 「違うさ、ディンドン。こっそり見に来るのは、おかしなストーカーのすることだ。俺は、普通に会いに来たんだ。」
ヒョンギュ 「ふ~ん。僕、このゲームカセットをチョングクと取り換えっこしてくるから、待っててね!」
そう言って、ヒョンギュは出かけて行きます。

台所の隅に自分の宣伝している飲み物を見つけたジン…。

ジン 「おぉ~、俺の飲み物…!」
そして横にあるピルジュの薬に目を止めて…。
ジン 「あの何とかいう漢医者の薬がまだここにあるとは…。こんな物を飲んでいるから、ク・エジョンの肌は、最近荒れてるんだな。」

薬袋を手にしたまま、ジンはエジョンの部屋の前に。
ジン 「これがク・エジョンの部屋か…。」
入ろうとして立ち止まるジン。
ジン 「何だ?お前はおかしなストーカーか?何を覗き見しようとしているんだ?」
しかし、我慢できないジン…。
ジン 「ノックしてから入ればいいじゃないか…。やったぞ!」

嬉しそうにエジョンの部屋の中を見て歩くジン…。

ジン 「ちゃんと蓋もしないで……。」
そう言って、エジョンのクリームを手にしたジンは、その香りに…。
「ク・エジョンの匂いだ。ちょっとだけ付けてみよう!」

そこにエジョンが戻って来ます。
慌てた拍子に落とした薬袋を踏みつけてしまうジン…。
彼は、傍にあったエジョンの短パンで零れた液体を拭きとり、それをポケットに!

「ヒョンギュ…。」と玄関を入って来るエジョンに、
ベッドを踏み越え隠れようとしたジンは、足を捩じってうめき声を…。
エジョン 「何…?」

そこに今度はエファンとジャチョルが。
エファン 「エジョン、スイカを買ってきたぞ!」
ジャチョル 「よく冷えてるぞ。外の縁台で切って食べよう!」
エファン 「すぐ来いよ!」
エジョン 「着替えてすぐ行くわ。」
エファン達はまた外へ。 エジョンは着替えるために自分の部屋に入ります。

着替え始めたエジョンに、手で目を隠すジン…。


そのときジンがうめき声を!
エジョン 「誰なの? (ベッドの上を見て)足跡!」
ジン 「俺だ、ク・エジョン!行くな、行くな!」
ジンとは知らず、 「オッパ~~!」と叫び声をあげるエジョン…。
ジンは慌てて、彼女の口を押さえます。

ジン 「俺だ、トッコ・ジン!偶然ここに入ったら、こんなことになって、それで隠れるはめになったんだ。もしお前の家族が俺を見たら、笑い者になる。だから静かにしてくれ。」

そこにまたエファンが…。
エファン 「エジョン、早く出てきて食べよう!どうした?」

エジョンは慌ててジンを布団の中に…。

エファン 「どうした?寝るのか?」
エジョン 「うん…。」
エファン 「スイカ、食べないのか?」
エジョン 「起きたら食べるわ。」
エファン 「暑くないのか?」
エジョン 「大丈夫よ!」

そのときエファンが、ジンの足を!

エファン 「あっ、足!寝るときは足を洗えよ!」
そう言ってエファンは出て行きます。

ジン 「行ったか?」
エジョン 「私の部屋で何をしてるの?」
ジン 「話をさせてくれ。それは、つまり…。」
鼻をクンクンさせるエジョン…。
エジョン 「これは、私のクリームの匂いだわ。私のクリームを顔に付けたの?」
ジン 「何があったか話させてくれ。俺は…。」

エジョンは、ジンのポケットにある短パンを見つけます。
エジョン 「私の短パン…。」
ジン 「そうじゃないんだ。今、俺のことをおかしなストーカーだと思ってるのか?俺は、トッコ・ジンだ。ちゃんとノックしてから入ったんだ。」
エジョン 「みんないるのに、どうやって出て行くつもりなの?」
ジン 「ク・エジョン、お前はどう思う?俺は、どうやって出て行けばいいんだ?」

ため息をつくエジョン。
エジョン 「ベランダから出ればいいわ。ついて来て!」
ジン 「素晴らしいアイデアだ。」

ベランダに出た二人…。
ジン 「足首をひねってしまったんだ。」
エジョン 「トッコ・ジンさんがしたことを、私が通報したら、そのまま警察に連れて行かれるわ。トッコ・ジンがク。エジョンの家に忍び込み、クリームを付けて、短パンを盗もうとした。明日の新聞にそう載せたくないから、このことは水に流すわ。すぐ帰って。」
ジン 「ちょっとだけ休んだら出て行く。本当に足首が痛いんだ。」

エジョンはジンの足に手を!
ジン 「あぁ…。お前が見て何かわかるのか?あの漢医者に何か習ったのか?」
エジョン 「はい。ハリ治療のことはわからないけど、タオル湿布のことはわかるわ。」

ジンの足にタオルを当てるエジョン…。
エジョン 「どうして来たの?」
ジン 「充電のためだ。」
そう言って、ジンはエジョンの頬に手を当て、顔を近づけます。


エジョン 「何をしてるの?」
ジン 「じっとしていろ。一本だけ(?한칸만)でいいから満たさせてくれ。充電…。」
エジョン 「トッコ・ジンさんの故障、そんなに深刻なの?」
ジン 「修理の準備をしているところだ。今は、充電が必要なんだ。」

ジンはそっと手を離します。
ジン 「気が狂いそうだ。」
エジョン 「どうして?」
ジン 「お前を家に連れて行って、充電器として使いたいんだ。ク・エジョン、俺が故障しているから修理すると話しただろ。その修理のために1ヶ月待たなきゃならないんだが、その間、この壊れた俺の傍にいてくれないか?」
エジョン 「どうしてそんなことを私に頼むの?1ヶ月?愛じゃなくて、故障したから1ヶ月ですって?」
ジン 「そうだ。1ヶ月だけ、俺と一緒にいてくれ。」
エジョン 「治ったら、私の傍を通り過ぎるって言ったでしょ?どうしてそんなことを私にするの?」
ジン 「俺を故障した車だと思ってくれ。どこかで事故に遭うかもしれないだろ。だから、お前がハンドルを握って、そうならないようにしてくれ。バッテリーが死んでいるんだ。1ヶ月経たないうちに止まってしまうかも知れないんだ。だから、充電するために、俺の傍にいてくれ。それなら、本当に優しくするから。」

エジョン 「それなら、ちゃんと話してちょうだい。本当に私を好きだから、私に傍にいて欲しいって。」
ジン 「そんなことは言えない。故障だと言っただろ。」
エジョン 「今ここで、廃車にされたくなかったら、帰って!」

悲しげにつぶやくジン…。
「本当に気が狂いそうだ…。」


部屋に戻ったエジョンは、ベッドの上のジンの足跡を見つめ、 「悪い奴…。」と…。


--------* ピルジュ母とキムPD、そしてエジョンの家族に!

P母 「あなたは、うちのピルジュの高校の先輩だから、あんたを信頼して番組に出るよう説得したのよ。それなのに、これは一体何なの?」
PD 「申し訳ありません。ピルジュの選択がこんなふうになるとは思いもしませんでした。」
P母 「山のようにあったお見合いの申し込みが、全部消えてしまったわ。PDと作家が、視聴率のために、ピルジュにもっとやれとけしかけたんじゃないの?」
PD 「番組をご覧になったのなら、ご存じでしょうが、現在の状況は、ピルジュがク・エジョンさんを本気で好きだから、こういうことになったんです。」
P母 「それじゃ、ク・エジョンにうちのピルジュを誘惑するように命令したんじゃないの?」
PD 「番組を面白くするために、出演者に、好きなふりをするよう頼むことはありますが…。」
P母 「それじゃ、ク・エジョンは好きでもないのに嫌々やっていて、うちのピルジュだけが本気で彼女を好きだからこうなった、そう言ってるの?」
PD 「はい、アイロニーです。」



ピルジュ母は、エジョンの家に!
P母 「それで、ク・エジョンさんは本当は好きじゃないのに、番組のためにうちのピルジュとああしているのは、本当なの?」
ジャチョル 「私は、ユン・ピルジュさんは本当にいい人物だと考えています。」
P母 「うちのユン先生が言い人なのは、カンナムの仲人達なら皆知ってるわ。だから私が聞いているのは、彼女はピルジュをいい人だと思ってるけど、本当は好きじゃないのかということなのよ。」
ヒョンギュ 「ディンドン!」
彼の口を押さえるエファン…。

P母 「だから、番組で、ク・エジョンはうちのピルジュを振っちゃうつもりなの?」
ジャチョル 「いえ、エジョンはユン先生にそんなことをするはずありません。それも番組で…。あり得ません。」
P母 「それじゃつまり、たとえ好きじゃなくても、番組のために、ずっと続けると言うの?それこそ、絶対あり得ないわ。ピルジュはどうしたらいいのかしら…。」


--------* ピルジュの病院

エジョン 「ユン・ピルジュさんのお母さんが、とても心配しているみたいで…。」
ピルジュ 「驚かれたでしょう。すみません。」
エジョン 「いいえ、たいしたことじゃありません。私が最後まで行くことが、とても心配なんだと思います。本当に、ごめんなさい。」

ピルジュ 「そんな心配は必要ありません。始めた時に、僕は既に最後まで行くことを考えていました。僕は最近、ある人を通して学んだことがあるんです。もし誰か他の人のことで心が一杯なら、その心をつかむことはできないと。ク・エジョンさん、もし僕のことをほんの少しでも思ってくれるのなら、あなたの心から、あの人のことを消してください。」
黙ってうつむくエジョン…。


--------* ジンの事務所

ムン代表は、エジョンの前にCDを!
ムン代表 「ク・エジョンさん、これはあなたの歌のデモよ。聞いてみてちょうだい。」
エジョン 「これが、私の歌なんですか?」
ムン代表 「私はもう聞いたけど、いい感じだったわ。大ヒットになるわよ!もうひとつ、新聞の小さなコーナーだけど、あなたにCFのオファーがあったわ。」
エジョン 「私にCFまで来たんですか?」
ムン代表 「そうよ。私が、エジョンさんの非好感のイメージはすぐなくなると言わなかった?このままいけば、あなたの第2のピークがやって来るわ。それとお願いがあるの。ク・エジョンさんは現実的な人間だと信じているから、これを話すんだけど、トッコをハリウッドに行くよう説得してちょうだい。」
エジョン 「私が、どうやって…。」

ムン代表 「トッコは、私の知る限り最もプライドの高い人間よ。だから、それを傷つけてみるの。それと、きっぱりと別れてちょうだい。」


--------* エジョンの家

ぼんやりとスニーカーを見つめるエジョン…。
エジョンは、記者達の前で靴を履かせてくれたジンを思い出します。
そして、テラスでのジンの言葉を…。
    「私のことが好きだから、傍にいてくれって…。」 
    「そんなことは言えない。故障していると言っただろ…。」

エジョンは、スニーカーをリサイクルの袋に入れます。
それをそっと見ているヒョンギュ…。

泣きだしたエジョンに、ヒョンギュも思わず涙…。


--------* テレビ局

チャンM 「探してみたんだ、ハン・ミナ…。どうやら、ヘジンと名前が変わったようだ。」
セリ 「ヘジン? ヘジンね…。」

チャンM 「結婚してアメリカに行ったと聞いたが、今韓国にいるのかどうかはわからない。」
セリ 「韓国にいるわ。前に彼女を見たの。私が探してみるわ。」


--------* ピルジュの病院

セリは、病院の受付のインジョンのところへ。
セリ 「あの、患者のリストの中に、ハン・ヘジンという名前の人がいるかしら?ここで見かけたの。」
インジョン 「ハン・ヘジンさんですか?ちょっとお待ちください。」
インジョンはPCで調べ始めます。

インジョン 「あぁ、はい。定期的にいらしていますよ。」
セリ 「よかったわ。私達、古い友達なの。連絡先を教えて貰えるかしら?」
インジョン 「患者さんの情報はお教えできないんです。あぁ、次の予約が入ってますから、私が、カン・セリさんが会いたがっていたとお伝えしておきます。」
セリ 「その必要はないわ。その日に私が会いに来るわ。会いに来ると言わないでおいてね。驚かせたいから。」

セリと入れ替わりにピルジュが…。
ピルジュ 「カン・セリさんは、何をしに来たんだ?」
インジョン 「ここで友達を見かけたと言って、連絡先を聞いてきたんです。」
ピルジュ 「友達?それは誰なの?」
インジョン 「ハン・ヘジンさんです。」

ピルジュは、ミナと会ったときのことを思い出します。
ミナ 「ここで私に会ったことは、エジョンオンニにもセリにも言わないでください。」
どうしてセリがミナを探しているのかと疑問に思うピルジュ…。


--------* ジェニーの店


ジェニー 「ミナとセリはそんなに親しくなかったわ。セリはミナには絶対会いたくないはずよ。でも、どうしてミナのことを知ってるの?」
ピルジュ 「ただ、カン・セリさんから聞いたんです。」


--------* ピルジュとヒョンギュ :靴探し…

ジェニーの店からの帰り道、ピルジュは、衣類のリサイクル箱を覗くヒョンギュに声をかけます!
ピルジュ 「スパイダーマン!」
ヒョンギュ 「こんにちは、コナンアジュシ!」
ピルジュ 「ここで何をしているんだ?」
ヒョンギュ 「僕、取り返さないといけないものがあるんです。アジュシ、手伝ってください。この中に、僕の叔母ちゃんが捨てたものがあって…。それが必要なんです。」

ピルジュは、その中からエジョンの運動靴を見つけます。
ピルジュ 「取り返したいものってそれだったのか?」
ヒョンギュ 「はい!」
ピルジュ 「叔母ちゃんが、それを捨てたのか?」
ヒョンギュ 「はい…。」
ピルジュ 「捨てたものを取り返したら、叔母ちゃんは嫌がるかも知れないぞ。」
ヒョンギュ 「それが嫌で捨てたんじゃないんだ。叔母ちゃんは、これを捨てるときすごく泣いてたんだ。」


家でエジョンのスニーカーを洗濯するヒョンギュ…。


--------* ジンの事務所

ジンの看板の前に立つエジョン…。
エジョン 「トッコ・ジンさん、もう私を迷わせないでください。私は、ユン・ピルジュさんと本当にうまくやりたいんです。あなたが私の人生に入って来なければ、うまくいくんです。」

そこにジンが入って来ます。


エジョン 「だから、出てって!(ブツブツと…)看板で練習したとおりに、トッコ・ジンに言わなくちゃ…。もう一度練習したほうがいいかしら? トッコ・ジンさん、もう私を迷わせないで!」
ジン 「ク・エジョン!お前、今迷っているのか?」
エジョン 「トッコ・ジンさんは、自信満々でいいわね。ほんとうに羨ましいわ。」
ジン 「お前に見せたいものがある。俺に家に来い。」

黙って横を向くエジョン…。
ジン 「何だ?嫌なのか?」
エジョン 「トッコ・ジンさん、考えてみたら、私はあなたが来いと言うといつも行っていて、あまりにもあなたの言いなりだったと思うの。」
ジン 「だからどうした?今回も俺の言うことを聞くんだ。」
エジョン 「トッコ・ジンさんが、今度は私の言うことを聞いたら?」
ジン 「何だ、練習したように、お前の人生から出てけと?そんなことはしない。」
エジョン 「トッコ・ジンさん、私と遠足に行きましょう。」
ジン 「(驚いて)何?」
エジョン 「行きたいでしょ?行きたいのなら、一度待っててくれる?」
ジン 「待ったら来るのか?」
エジョン 「待つとだけ言えないの?私と一緒に遠足に行きたいなら、今日私の家の前で待ってて。撮影があるから、私は行くわ。」

ジン 「ク・エジョン! 待ってるから、来てくれ。」


--------* 収録 :ピルジュの家

作家 「今日は、ユン・ピルジュさんの趣味についてよ。あっちにパズルがあるから、うまくやって。この前二人で料理をしたとき、あまり話さないで、ただ料理に集中していたでしょう。今日はそうならないようにしてちょうだい。トーク、トーク、プリーズ!」

ピルジュ 「パズルを解くなら、話さずに集中しなくちゃいけないのに、話してくれだなんて難しいですね。」
エジョン 「私が話します。」
ピルジュ 「ク・エジョンさんが話をしていたら、どうやって僕はパズルに集中できるんです?」
笑い合う二人…。

ピルジュ 「この間の話を負担に感じているんでしょう?」
エジョン 「でも、ちゃんと話してくれたんですから、私は負担に思うべきでしょう。だから今日、私はあの人を追い払うと決めたんです。だから、ユン・ピルジュさん、私を助けてください。今日だけは、私が彼のところに走って行かないよう、しっかりと捉まえてください。」

ピルジュ 「そう決心してくれてありがとう。」
エジョン 「こんなお願いをしたりして、ごめんなさい。」


--------* ジンの家

出かける用意をしたジンは、ジャガイモを見て…。
「ジャガイモ!俺は残りの人生を賭けて、ク・エジョンを待つぞ!」



--------* ピルジュの家

エジョンの携帯の音に気付いたピルジュは、届いたメールを開けてみます。
そこには、ジャガイモの写真が。

エジョン 「何してるんですか?」
ピルジュ 「あっ、ク・エジョンさんの電話が僕と同じだったので間違えてしまって、あなたに着たメールを見てしまいました。あの人からです。」
エジョン 「見たくないわ。消してください。」

消そうとして、手を止めるピルジュ…。

収録が始まり、パズルに集中する二人…。

作家 「本当に、一言も話さないわね。まるで、パズルチャンピョンシップみたいよ。」
PD 「何かこう緊張感が感じられないか?」
作家 「そんなに気に入っているのなら、混じってくれば?」
PD 「いや、何かあるぞ。」

一生懸命パズルをするエジョンをじっと見つめるピルジュ…。

ピルジュ 「手伝いますよ!辛いなら、ただ僕について来て下さい。」
笑顔を返すエジョン…。

--------* 撮影が終わって…

エジョンを家の前で待ち続けるジン…。。
エジョンは、ピルジュと食事を、そして映画を見てから帰って来ます。


ピルジュ 「映画は面白かったでしょう?」
エジョン 「はい。」

家の前のジンの車に気づき立ち止まるエジョン…。 ピルジュはエジョンの手を握ります。
ピルジュ 「助けてあげますよ。辛いなら、僕について来てください。」

じっと見ているジンに声をかけることなく、家の中に入るエジョンとピルジュ…。

縁台に座った途端エジョンは、ピルジュの手を離し、泣きだします。

エジョン 「何も言わずに通り過ぎて、頑張ったでしょ?あの人を無視して通り過ぎたから、ちゃんとわかったわよね?プライドがあれば、離れて行くわよね?もうこれですべて終わったの。ごめんなさい…。あなたまで辛い目に遭わせて、ごめんなさい。」

車の中で、涙を拭うジン…。

エジョンに携帯を差し出すピルジュ…。
ピルジュ 「あの写真、削除しなかったんです。」
そして、ピルジュは帰って行きます。


ジンのメールを読むエジョン…。
ジンの声 「ク・エジョン…。お前が持ってきたジャガイモを、俺がここまで育てた。芽に毒があると言われているが、俺が我慢して育てたから、もうすぐ花が咲くかもしれない。俺は故障してしまったから、お前をちゃんと捉まえておくことができない。だから、今度はお前が俺のところに来る番だ。俺が途中で止まらず、前に進めるように…。来て充電してくれ。」

ひたすらエジョンを待つジン…。

エジョンは、ジンの車のところへ行きます。
眠っているジンの頬に、ガラス越しに手を当てるエジョン…。

目を開け、エジョンを見つめるジン。
エジョン 「(泣きながら…)あなたは、悪い奴だわ。充電!」

彼はエジョンの手を握り締め、、窓から身を乗り出し彼女にキスを!


第12話に続く!
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