最高の愛 第14話 あらすじ

  2011年6月16日放映

  英語字幕からの翻訳ですので、
  本来のシナリオとは違います。
   
  ブログに戻る


--------* ジンの事務所

エジョンの記者会見を前に、エジョンに重大な告白をするジン…。

ジン 「犬の糞にまみれるとしても、現世がいいと言うだろう。今、それをしみじみ感じているんだ。だが、俺がこの世を去っても、お前をその糞の中に一人残し、惨めな生き方をさせるわけにはいかない。」
エジョン 「冗談だって言ってよ!」

ジン 「他の誰のことも売る必要はない。俺のことだけ売ればいいんだ。ク・エジョンのすべての問題を覆い隠せるほど、俺は値が張るトッコ・ジンだ。それをお前にやるから、俺のことだけを売ればいい。」
エジョン 「どうして冗談をいうの?」
ジン 「そのために、俺をク・エジョンの男にしろ。」
エジョン 「全部冗談だって言ってよ!」
ジン 「この状況は、お前の力だけでは解決できない。俺を売れば、お前はここから抜け出せるんだ。」
エジョン 「ここから抜け出せるの?(皮肉笑い…)それはよかったわ。トッコ・ジンがが私の男なら、私はもう泣かなくていいのね?トッコ・ジンが死ぬ?本当によかったわ。」

ジンは、エジョンの手を取ります。
ジン 「ク・エジョン、冷たく(冷静に)考えるんだ。」
エジョン 「どれくらい冷たくなればいいの?私は、凍え死ぬほど冷たいわ。あなたが死ぬからよかったと言ったでしょ!あなたが今私に言わなかった?あなたの死を売って、ここから抜け出すですって?」

手を離すエジョンの手をジンはまた掴みます。また振りほどくエジョン…。
エジョン 「しがみつかないで!私はあなたの充電器でもなんでもないわ。自分の死を考えて、犬の糞の中に骨を埋めるですって?そんな夢を見ないでよ!これは私の犬の糞の山よ。あなたをそこに入れさせるつもりなんか全然ないわ。死を夢見たりもしないで!傲慢なまま高い塔のてっぺんで、いいものを食べて元気に暮らしなさいよ。」

そのまま部屋を出て行くエジョン…。

ジン 「ク・エジョン、頼む!」


-------* 記者会見場

現れたエジョンに、ムン代表は 「トッコは?」と。
首を横にふるエジョン。

ムン代表 「他人を売りたくなかったら、売らなくていいわ。あなたはただ謝りさえすればいいの。あとは私が処理するから。」

こうして記者会見が始まります。

記者 「国宝少女解散したとき、あなたが皆を裏切ったというのは本当ですか?」
記者 「最近のあなたの噂に関して、どうコメントしますか?」」
記者 「今日、すべての真実を話してくださいますか?」
記者 「今、どんなお気持ちですか?」
記者 「国宝少女の他のメンバーに悪いと思わないんですか?」
記者 「ユン・ピルジュさんとのことは、どう解決したんですか?」
記者 「ユン・ピルジュさんに悪いと思いませんか?」

エジョン 「皆様をお騒がせして、本当に申し訳ありませんでした。私がもっと気をつけるべきでしたが、そうしなかったのは私の責任で、皆さまにご迷惑をおかけしてしまいました。しばらく活動を自粛します。」

記者 「あなたの現在のイメージで、どうやって有名人を続けていけるんですか?」

エジョンは、ジンの言葉を思い出します。
ジンン声 「この状況はお前の力では片付けることはできないんだ。」

記者 「自分のイメージを変えられると思いますか?」

またジンの 「俺が死ねば、お前を守れる!」という言葉を思い出すエジョン…。

エジョン 「死ねばいいんですか?死んだら、本当にここから抜け出せるんですか?死んだら、何を売っても、誰を愛しても、みんな許されて、攻撃も非難もされませんか? これで、ずっと悪いイメージ以外何もなかったク・エジョンが、そのすべてから逃げ出せるんですか?そうじゃないでしょう?どうせもうすぐ死んでしまうのに、何から逃げ出して、何を守ればいいんですか?…。」

そう言って号泣するエジョンに、記者達は言葉を失います。
会見を終了するムン代表。


--------* ジンの事務所

ムン代表 「今日のク・エジョンの会見は、大騒ぎになるわ。」
ジン 「報道の準備をしてくれ。これをもっと大きなニュースで埋めてしまおう。トッコ・ジンは、生きるか死ぬかの心臓手術に命を賭ける。これで隠すんだ。」
ムン代表 「これを発表したら、手術までの残された時間を全部諦めることになるのよ。手術までの自分の時間を、24時間記者に囲まれていたいの?」
ジン 「何かを守るためには、何かを諦めなくちゃいけないんだ。」



--------* ジェニーの店

ワインを煽るように飲むエジョン…。
エジョン 「オンニ…。もし愛している人が死ぬかもしれないと言ったら、その人にすがりついて、死なないでって泣くわよね。そして、一緒に悲しんで慰め合うでしょう?でも、彼は、自分が死んだら、私にはたくさんいいことがあるって言ったのよ。私は何と言えばいいの?もうすぐ死ぬのね、ありがとう…。あなたは死なないはずがないわ。そう言えばよかったの?」
ジェニー 「エジョン、一体何を言ってるの?トッコ・ジンに何かあったの?死ぬって、誰が?」
エジョン 「あの人、自分が死ぬと、私のイメージが上がるって言ったわ。そして、自分が逝く前にそうするから私の傍にいるって言ったのよ。」

そのままテーブルに倒れてしまうエジョン…。

そこにジンが…。
「エジョン!」と彼女を起こすジェニー。
ジン 「そのままにしておけ。」
ジェニー 「エジョンと話をしに来たんじゃないんですか?」
ジン 「ク・エジョンは、何も聞かない。しばらくこうしてたら、俺が彼女を拉致する。俺を通報するか?」



--------* ジンの事務所

やって来たエファンは、ジェソクが用意していた資料を見て驚きます。
エファン 「何だ、これは。トッコ・ジンが心臓手術をするのか?死ぬかもしれないってことか?」
ジェソク 「はい…。」
エファン 「あぁ、どうすりゃいいんだ?エジョンは知っているのか?彼女はどうするんだ?」
ジェソク 「ヒョン、どうしてエジョンヌナのことしか心配しないんですか?」
エファン 「トッコ・ジンも心配だが、俺の妹だから…。」

ジェソク 「トッコヒョンニムは、エジョンヌナのためにこのことを発表するんですよ。エジョンヌナを助けるために、これを明かすんですよ!」
エファン 「トッコのエジョンへの気持ちは本気だったのか…。」
ジェソク 「手術まであまり時間もないのに…。エファンヒョン…。エジョンヌナにトッコ・ジンの世話をするように言ってください。」


--------* ジェニーの店

眠っているエジョンを見つめるジン…。
ジン 「ク・エジョン…。今日はお前の他人の言葉を繰り返す酒癖は、やらないのか?やらないようだな。お前が酔っているうちに、お前の口から聞きたい言葉があったんだ。俺が何をしても、とにかく許してくれ。そして理解するんだ。」

ジンは、エジョンの耳元に口を近づけ、 「愛してる!」と。
エジョンは、目を瞑ったまま 「愛してる…。」と繰り返します。
ジン 「そうか。お前がそう言ってくれたから、堂々と拉致できる。」


--------* テレビ局

PD 「お前の要求通り、ク・エジョンさんに対するニュースを見直しを頼んでおいた(?)」
ピルジュ 「ありがとう。」
PD 「俺が知っている記者から聞いたんだが、ク・エジョンの会見の様子は本当に奇妙だったらしい。(作家に)記事をチェックしていただろ?反応はどうなんだ?」
作家 「これはどういうこと?」
PD 「何だ、何だ?悪いのか?」
作家 「ク・エジョンさんのことは何もないわ。検索欄は、全部トッコ・ジンのことばかりよ。トッコ・ジン、トッコ・ジンの心臓手術、心臓手術の生存率、どういうこと?」
ピルジュ 「ひょっとして、トッコ・ジンさんの心臓手術の記事が出たんですか?」
作家 「その通りよ。ク・エジョンさんのスキャンダルは、トッコ・ジンのニュースで隠れちゃったわ。」



--------* ジンの家

目を覚ますエジョン…。
エジョン 「ここはトッコ・ジンさんの家?」

そこにジンが…。
エジョン 「何なの?」
ジン 「酔い覚ましに水を飲め!」
エジョン 「私がどうしてここにいるの?」
ジン 「お前と一緒にいるために、俺が拉致したんだ。」

エジョン 「嫌だと言ったでしょ!」
ジン 「酔っているときにお前が言ったことはそうじゃなかったぞ。」
エジョン 「帰るわ。」
ジン 「それはできない。記者がいるんだぞ。あまりにもたくさんで、この前とは比較もできないほどだ。」

窓の外の大勢の記者に驚くエジョン…。
エジョン 「で、記者達はどうしてトッコ・ジンさんの家の前にいるの?私とトッコ・ジンさんのことを話したの?」

ジン 「お前のことは話してない。俺のことを話したんだ。俺が手術を受けることを話したんだ。お前の記者会見のことは、誰も話していない。世間が話しているのは、トッコ・ジンの心臓のことだけだ。」


--------* ジェニーの店

エファン 「ニュースの見出しから近所の噂話までは全部トッコ・ジンだ。」
ジェニー 「エジョンはあんなに苦しめられたんだから、一言くらい同情する記事があってもいいのに。」
ジェソク 「家の前にはたくさん記者が来てましたよ。」
エファン 「エジョンは、トッコ・ジンといるのか?」
ジェソク 「はい。たとえ世間が何を言おうと、僕達はトッコヒョンニムとエジョンヌナをそっとしておいてあげましょう!」
ジェニー 「エジョンはトッコ・ジンを愛しているんだから、気持ちを落ち着かせるのに時間が必要なのよ。」



--------* ジンの家

ジン 「記者がみんな集まっているんだ、もしお前が出て行ったらどうなると思う?俺には関係ないが。」
エジョン 「何を企んでいるの?」
ジン 「入院するまで、俺はここにいたいんだ。」
エジョン 「おかしいんじゃないの。私は、本当にトッコ・ジンさんを好きじゃないのよ。」
ジン 「関係ない、お前は最初からそうだったじゃないか。俺は自分の意志で始め、最後まで会いたいだけお前に会う。ク・エジョン、俺はお前を説得したり、お前の怒りを鎮めてる時間はないんだ。怒って、腹を立てて、泣いて…。それを全部俺の前でやってみろ。できるかぎりお前と一緒にいたいんだ。」
エジョン 「帰らせて!」
ジン 「それはできない。もしお前が今ここから出て行ったら、お前は俺の女だと皆に認めたことになる。それは嫌なんだろ?だから、ここで、俺の見えるところにいるんだ。俺はどっちでもいいが…。」
エジョン 「どっちも嫌よ。」

そう言ってエジョンは2階へ!

ジン 「ク・エジョン。この家はオープンコンセプトハウスだから、お前がどこにいようと俺には見えるんだぞ。今、2階に上がって行くのが見えるぞ。」

携帯でジンの記事を見るエジョン。
エジョン 「これは何なの?私は、一瞬で全部追いやられたのね。本当に、トッコ・ジンが最後まで埋め尽くしているわ。」

冷蔵庫をチェックするジン…。
ジン 「食料は十分だ。ク・エジョンは、しばらく辛いだろうが、とにかく、幸福~~!」


--------* ピルジュの家

ピルジュ 「結局、彼があの世界から彼女を救い出したんだ。」
ピルジュは、ジンの言葉を思い出します。

<回想シーン>-------------------------------------------------------------
ジン 「漢医先生、俺は簡単には死なない。」

そして、ジェニーとの会話を!

ジェニー 「トッコ・ジンがエジョンを拉致して連れて行ったんです。二人があまりにも可哀想で、とても止めることはできませんでした。」
ピルジュ 「あの人は、ただ自分のしたいことをしているだけです。」
ジェニー 「とにかく、エジョンのスキャンダルが、トッコ・ジンのことで埋もれてよかったんです。」
ピルジュ 「ですが、本当は何もまだ解決していません。エジョンさんへの誤解も解けてませんし。」
ジェニー 「エジョンが何も言わないのに、どうするんですか?」
ピルジュ 「エジョンさんは、守るものがあると言っていました。それなら、彼女が守っている人に会って、それをきっちり解決しなければなりません。」
---------------------------------------------------------------------------------


--------* ジンの事務所

セリ 「記者が大勢押し掛けて来たから、驚いたわ。トッコ・ジンの状態はそんなに深刻なの?」
ムン代表 「そうよ。手術の成功率はかなり低いわ。」
セリ 「それじゃ、昨日エジョンオンニが死ぬことについて話していたのは、トッコ・ジンのことだったの?」
ムン代表 「そうよ。トッコは、自分のそのイメージをク・エジョンに渡すつもりなの。トッコが死んだら、彼女のイメージは、彼が愛した女として記憶されるわ。」
セリ 「でも、どうしてエジョンオンニはそれを承諾しないの?」
ムン代表 「ク・エジョンさんは、自分のやり方でトッコを守ろうとしているのがわからないの?」
セリ 「そうね。昔も、みんなを守ることは得意だったわ。」
ムン代表 「セリも、国宝少女が解散したときに、ク・エジョンがあなたを守ってくれたことを覚えてるの?」
セリは、大きなため息を…。



--------* ピルジュの病院

ミナ 「私、アメリカに戻ります。エジョンオンニのことは、思ったより大事にならずに済んで安心しました。」
ピルジュ 「安心したと考えたいなら、少なくとも関係者に会ってク・エジョンさんに起きたことを説明するべきじゃありませんか。ハン・ミナさんに会いたがっている人がいるんです。これから、会っていただきます。」
ピルジュは、セリを呼び入れます。

セリ 「ユン・ピルジュさん、急に会いたいだなんてどうしたの?」
セリの登場に驚くミナ、セリも同様に驚きます。

ピルジュ 「カン・セリさんがずっと会いたかった人です。二人に会って貰いたかったんです。」


--------* ジェニーの店

ミナ 「エジョンオンニが、死ねば抜け出せるのかって言った言葉は、10年前私がエジョンオンニに言った言葉なの」

<10年前の回想シーン>------------------------------------------------

屋上でもみ合うエジョンとミナ
ミナ 「オンニ、オンニ、もうこんなこと止めて、すべてを忘れたいの。私を助けて。」
エジョン 「ミナ…。」
-----------------------------------------------------------------------------

ミナ 「今、エジョンオンニが背負っているものは、全部私のものなの。国宝少女のときは、本当に辛かったわ。そこから抜け出したかった。それに、ある人と恋をしていたの。」
セリ 「あなたが付き合ってたのは、アイドルのヒジン?」
ミナ 「(頷いて)忙しいし、会うのも大変だったけど、私達はとても愛し合っていたわ。私は逃げ出して、彼と結婚するつもりだった。でもあなたのいたずらのせいで、希望が断たれたのよ。」
お腹に手を当てるミナを見つめるセリ…。


<10年前の回想シーン>--------------------------------------------------
エジョンにあげる飲み物に薬を入れるセリ。
何もしらないエジョンは、その飲み物をミナに渡します。
「お腹が痛い!」と倒れるミナ…。


-----------------------------------------------------------------------------

セリ 「私、知らなかったわ。いつも無視されているようで、腹が立って仕方がなかったの。それに、あの飲み物はエジョンオンニのためのもので…。本当にただ私は、いたずらして彼女に思い知らせてやろうと思って…。」
ミナ 「エジョンオンニは、私の身体の状態を知っていたの。そして、よくないことが起きたことも…。だから、セリに対してあんなに怒ってしまったのよ。」

ジェニー 「そうだったの。エジョンがそれは全部セリのせいだと言っていたら、セリは今のようにはなっていなかったはずだわ。」
ミナ 「私は、逃げ出して死んでしまいたかったわ。そんな私を救って、逃げるのを手伝ってくれたのがエジョンオンニだったの。セリを叩いたニュースや、他の会社との契約、国宝少女の解散…。あれは、オンニが私達を守るためにしたことだったのよ。」


--------* ジンの家

ジャガイモを見つめるエジョン…。1階から彼女を見上げるジン…。

ジン 「ク・エジョン!ずっとそこにいるつもりか?」


返事をしないエジョンに、ジンは2階に上がり服を脱ぎ始めます。
エジョン 「何をしてるの?」
ジン 「服を着替えるんだ。」
エジョンは、 「わかったわ。」と今度は1階に。
走って先回りするジンに、 「何?」
ジン 「運動してるんだ。」

徹底的にジンを無視するエジョン…。

ジン 「ク・エジョン、何か言えよ。俺を怒って責めたいのなら、口を開けなきゃいけないだろ。怒りが収まらないのなら、構わないから手足を使って俺を蹴飛ばせ!」

リビングのテレビをつけるエジョン…。
そこではジンの状況を伝えるニュースを!

アナ 「現在トッコ・ジンさんは、家に籠ったままで、今の状態については何も話しておりません。続いては、トッコ・ジンさんの手術を担当する医師への電話インタビューです。トッコ・ジンさんが手術から生き伸びる確率はどのくらいなんですか・」
博士 「それは申し上げられませんが、我々は最善を尽くします。」

エジョンの隣に座り、テレビを消すジン。
ジン 「どうしてこんなものを見てるんだ?気になるなら、俺に聞け。」
エジョン 「私はテレビが見たいのよ。」
ジン 「それなら、俺がテレビと同じことをしてやる。」


ジンは、エジョンの手にリモコンを持たせ、それをマイクに見立てて話し始めます。
ジン 「セクションTVレポーターのク・エジョンさん、私の心臓の状態について、何でもお聞きください。」
エジョン 「(うつむいたまま)手術はいつ行われるですか?」
ジン 「1週間後、160時間…。時間はあまり残されていません。」
エジョン 「どれくらい難しい手術なんですか?生存の確率は?」
ジン 「10%…。可能性はあまり高くないでしょう?」
エジョン 「それでは次のコーナーに移ります。」

そう言って、リモコンを下に下ろすエジョン。ジンはまたリモコンを持って、
ジン 「トッコ・ジンの単独インタビューなのに一体どういうことだ。もっと好奇心を持たなきゃ…。私には特別な人がいます。時間はあまり残されていませんし、生き残る確率も低いです。だから、私はこの事実を彼女に隠していました。女性というのはいつでも”なぜ”と3回訊ねるそうですが、何も聞いてこないところを見ると、彼女は本気で私のことを怒っているようです。ク・エジョンの頭の中にずっとある疑問は、”どうしてこんなことするの?”というものだと思いますが、その答えはひとつしかありません。とっても好きだから、というものです。」

ジンはマイクを下ろします。

ジン 「ク・エジョン、俺にはすべてを説明する時間はない。すべての答えはたったひとつだ。愛してる。」
俯いたまま泣き始めるエジョン…。
ジンは優しく彼女を抱き寄せます。

ジン 「ク・エジョンレポーター! ”独占トッコ・ジンの愛”を、国中に放送できなくて、残念じゃありませんか?エジョン 「このトッコ・ジンさんのインタビューを最後にさせないでください。私にこんな準備をさせないでください。」
エジョンを抱きしめるジン…。
ジン 「わかった。何でもお前の言うとおりにする。」


--------* セリとチャン室長

セリ 「(独り言)エジョンオンニが私を守ってくれた?」

そこにチャン室長が記者を連れてやって来ます。

チャンM 「カン・セリさん。トッコ・ジンと別れた時、それに関わった人間のことを話してくれたこと覚えてるでしょ?それを、このキム記者にも教えてあげてくれませんか?」
記者 「トッコ・ジンの特集を準備しているんです。カン・セリさん、本当に、トッコ・ジンさんと別れた時に、ク・エジョンさんが関わっていたんですか?」
セリ 「ええ、そのとおりよ。エジョンオンニが関わっていたわ。」
記者 「ク・エジョンさんが、破局の原因ということですか?」
セリ 「違うわ。私が破局のことで辛かったとき、エジョンオンニがそこにいて助けてくれたのよ。」
チャンM 「何?」
セリ 「エジョンオンニと私は、同じ国宝少女にいたし、とても親しいの。私、エジョンオンニの過去について流れている悪い噂にはがっかりしてるのよ。だから、このことについてインタビューを受けることを考えていたの。ちょうどよかったわ。キム記者、これからインタビューをしましょうか?」
記者 「やりますか?」

チャンM 「カン・セリさん、それじゃ、国宝少女のハン・ミナさんとのことも話すつもりですか?」
セリ 「ミナ~…。昨日会ったわ。久しぶりに会えたから、楽しかったわ。あぁ、そろそろ皆で集まろうかと考えてるの。」

記者が帰った後…。

チャンM 「一体どうなってるんだ?」
セリ 「チャン室長。10年前のことは忘れて、エジョンオンニを離してあげましょう。」
チャンM 「自分のことだけ考えて逃げ出したんだぞ。ク・エジョンのせいでどう国宝少女がだめになったか、俺が全部記者にはなしてやる。」
セリ 「チャン室長がそんなことをしていると、あなたが今育てているキャンディーズも、国宝少女のようにダメになるわよ。皆の中で、一人自分が最高だと考えている子がいて、こっそり付き合ったりして…。私達とまったく同じ問題を抱えているじゃない。あの子達をしっかり面倒みなさいよ。」
チャンM 「だが、急に…。ク・エジョンと一緒に撮影するのか?」
セリ 「さぁね。まだそれに満足しているわけじゃないけど、考えてるわ。それと、ハ・ルミは、ボーイフレンドがいるのにカップルメイキングに出演してたのよ。私は秘密にしておくけど、あなたも口を閉じておいてね。」



--------* ピルジュの病院

セリは、チャン室長とのことをピルジュに話します。
セリ 「こうやって、チャン室長を止めたのよ。」
ピルジュ 「ずいぶんよくなりましたね。」
セリ 「ユン先生から、最高の治療を受けていたんですから…。」
笑い合う二人…。

セリ 「エジョンオンニが、トッコ・ジンの家に閉じ込められているのに、助けに行かないの?ポールはもう、大魔王からニナを救い出す気はないの?」
ピルジュ 「あなたは、あの漫画の結末をしらないんですね?大魔王は消えてなくなり、ニナはポールの元に戻って来るんです。」
セリ 「ポールはそれでもニナを受け入れたの?」
ポール 「そのとおりです。物語では、ポールは変わった奴なんです。」
セリ 「それじゃ、ポールとキノコの精はどうなったの?」

ピルジュ 「う~ん、どうだったかな…。ポールはその子には興味がないんです。」
セリ 「私はその話はよく覚えてないけど、キノコの精が一番人気があったことは覚えてるわ。それで、ポールはいつまでそのニナにしがみついてるの?」
ピルジュ 「それは、ニナがもう泣かないとわかるまでです。」


--------* ジンの家

食事をする二人…。
エジョン 「ここにあった食べ物は全部たべちゃったわ。」
ジン 「俺は最初、ク・エジョンがあまり食べないと思っていたんだが、お前は、俺が考えていたよりよく食べるようだな。」
エジョン 「早く食べたら、ここを出ることを考えると思ったのよ。」
ジン 「外に出て行って、哀れな男だと思われたくはない。最後の最後までここにいたいんだ。」
エジョン 「最後の最後なんて言っている人が、どうやって私との辛い生活に耐えられるの?」
ジン 「最後の時がいつかはわからんが、お前がここにいるから、なんでもできるような気がする。」
エジョン 「最後のときを考える前に、私達のことを明かすつもりはあったの?正直に話して。」

ジン 「そうだ。自分の症状がここまで悪いと知る前は、他にいろいろ考えることがあった。」
エジョン 「自分が死ぬと思い続けていたから、公にしなくちゃと思ってしまったのよ。」
ジン 「ク・エジョン…。俺の愛をからかうな。」
エジョン 「私はね、トッコ・ジンさんがせせこましいク・エジョンとの現実的な悪口を言ってた頃に戻ってほしいわ。 あのときあなたは、確かにあなたの未来を心配していたから。なんで私の未来だけを心配するの? 死んで私を守るだなんて、ひとつも嬉しくないわ。ただ生きて、あぁ、ク・エジョンとの関係を明かさないでよかった…。こう言ってくれればいいのよ。」
ジン 「よし、俺は必ず生き延びて、お前の言っていることが全部間違いだと証明してやる。」
エジョン 「ここに二人で座って時間だけを見ているのも嫌なの。最後のカウントダウンみたいなのも嫌なのよ。あなたはこれから生きていく自信がないから、私をここに拉致して連れて来たのに、私に触ることもできないじゃない。おかしいと思ったわ。遊びに来るときには、ヒョンギュも連れてくるとか…。」
ジン 「ちょっと待て!」

ジンは、立ち上がるといきなりエジョンにキスをします。そして、

ジン 「待ってろ。俺は必ず手術を成功させて、お前に未来を見せてやる。」
エジョン 「そう?必ずそうしてよ。ここから手術に行ったら、記者達があなたを取り囲むから、私が近くに行くのは難しいわ。一番重要な時に、あなたの充電器として、私はそこにいなくちゃいけないのに…。」
ジン 「そうだ。俺の手術の間、お前は俺の傍にいなくちゃいけない。傍にいて、ドキドキの歌を歌うんだ。」
頷くエジョン…。
エジョン 「完全に充電してあげるわ。」
ジン 「充電~!」


外で待機する記者達…。そこに救急車が!
救急隊員と共に、エファンとジェソクも家に入ります。
しばらくして、担架と一緒に救急車に乗り込むジェソク…。
しかし、担架に乗っていたのはエファン…^^。

エファン 「うまくいったか?」
ジェソク 「はい!」

窓の外を覗くジン…。
ジン 「記者達はいなくなった。急いで出るんだ。」

エジョン 「病院で会いましょう。そこで待ってるわ。」
ジン 「インタビューは、必ずク・エジョンにさせるから…。」
にっこり微笑むエジョン…。
エジョン 「それじゃ、帰るわ。」

ジン 「帰るのにそんなに嬉しそうにするな。悲しくなる。」
エジョン 「今どんなに気分か知りたい?私は、トッコ・ジンさんの言うとおりに、ここで時間を待ちたくないの。説明も言い訳もしたくないし、成功率も信じない…。答えはひとつだけよ。」
ジン 「俺を好きだからか…。」
エジョン 「(首を横に振って)デン!あなたが思ってるより、ずっとずっとずっと、愛しているからよ。」
ジン 「俺の心臓は、ク・エジョンの愛情で、回復~!」

ジンはエジョンの頬に手を当てます。
ジン 「お前を拉致した最後の理由があったが、それよりこれからどうなるかを見てみよう。」
頷くエジョン。

そして彼女は帰って行きます。
涙を浮かべ、胸に手を当てるジン。

四つ葉のクローバーの指輪を見つめるジン…。
「この未来に、これをお前にあげられるだろうか…。」



--------* ジェニーの店

ジェニー 「エジョンは無事に家に戻ったの?」
エファン 「あぁ、家で眠ってる。」
ジェニー 「トッコ・ジンは、家で大丈夫なの?」
ジェソク 「はい。眠っています。一緒にいたときの時間を大切にしたはずですから、別れている時間が早く過ぎるよう願っているはずです。」
ジェニー 「最近、何かいろいろ悩んでいるようだけど、私のはずはないから、トッコ・ジンのせいなの?」
ジェソク 「はい!」
しょんぼりするジェニー…。
ジェソク 「どうしてヌナのことを僕が心配するんですか?」
エファン 「そうだ。ジェソク、お前はジェニーのことは心配する必要はない。」
ジェソク 「で、ヌナ!この間一緒に飲んだワイン、僕好きなんです。また飲ませてもらえますか?」
嬉しそうに、ジェソクの頬をつねるジェニー…。

エファン 「おい、ソク!いつジェニーと飲んだんだ?」
ジェソク 「ヌナに聞いてください! あぁ、どうしよう…?」
と逃げ出すジェソク…。

エファン 「おい、ジェニー!ソクと飲んだのか?」
ジェニー 「好きなように考えて!」
ジェニーも席を立っていきます。

エファン 「悪い女…。俺は、ユン・ピルジュになるのか?」

店の入口に立つジェニー…。そこにセリがやって来ます。
ジェニー 「どうしたの?」
セリ 「私、国宝少時代のインタビューを受けたの。私達が親しかったようにしておいたから、4人で一緒に写真を撮らなくちゃいけないわ。エジョンオンニの助けになるでしょ!」
ジェニー 「そうしましょう。それを言いにわざわざ来たの?忙しいカン・セリが?何か私に話があるの?ないのなら、別にいいわ。」

セリ 「ユン・ピルジュさん…。ユン・ピルジュさんはよくここに来るの?」
ジェニー 「あなたがユン・ピルジュさんって、なぜ?あなた、あの人に気があるの?」
セリ 「そうよ!関心があるわ。いつも二人をくっつけようとしているでしょ。もうしないで!
ジェニー 「二人を一緒にしたかったけど、エジョンが他の人を好きだから、もうできないのよ。」
セリ 「そうよ。エジョンオンニとトッコ・ジンはうまくいくわ。」


教会で祈りを捧げるセリ…。
横にいた二人の女性は、
「誰なの?」
「カン・セリよ、カン・セリ。トッコ・ジンが心臓の手術をするからよ。彼のために祈っているのよ。」
「へぇ、優しいのね。」

セリ 「お願いです。トッコ・ジンの心臓手術を成功させてください。そして、エジョンオンニに力をお与えください。もうひとつお願いします。ユン・ピルジュさんを私にください…。」


--------* ジンの事務所

ムン代表 「最初は、みんながあなたを潰そうとしていたけど、今はウソみたいに全部収まったわ。」
エジョン 「はい。一緒に数日過ごして、すべてが静かになったら、記者会見のことが恥ずかしくて…。」
ムン代表 「セリが介入してきて、国宝少女とあなたのことについて好ましいことを話してくれたわ。ユン・ピルジュさんも、あなたのためにカップルメイキングのことでインタビューを受けたのよ。トッコの問題をそれを覆うことに使って、それでこういう結果になったのよ。周りの皆が助けてくれたわ。」
エジョン 「皆にお礼を言いいに行かなきゃなりません。」


ムン代表 「こういうことはまた起こり得るわ。何度も経験しているからわかってるでしょ?」
エジョン 「何度も経験しましたが、それでもいつも傷つきます。…。」
ムン代表 「今はそんな状況に向かいあったせいで現実感が崩れるかもしれないわね。 トッコが今そんな状態なの。自分が死ぬかも知れないと考えたから、自分がク・エジョンの男になることにしたの。でも、トッコ・ジンは生きるわ。もし生きたら、もう一度現実に戻るはずよ。だから、ク・エジョンさんの選択は正しかったのよ。」
エジョン 「もし生き延びてくれるなら、私との関係を断ち切って逃げ去っても、私は踊りながら、さようならと手を振ります。」


--------* ピルジュの病院

エジョン 「インタビューで私の味方をしてくれて、そして、私の誤解を解くのを手伝ってくださって、本当にありがとうございました。それとミナのことも…、本当にありがとうございました。」
ピルジュ 「助けになったのなら、やったかいがありました。」

エジョン 「最後の撮影のときに、ちゃんとお別れを言おうと思っていたのに、こんなことになるとは思ってもみませんでした。今までずっとありがとうございました。」
ピルジュ 「まるでもう二度と会わないような言い方ですね。」
エジョン 「撮影がなかったら、もう会う理由もありませんし、留学すると聞きました。行く前に、ジェニーオンニの店で夕食をご馳走します。」
笑顔で頷くピルジュ…。

立ちあがったエジョンを呼び止めるピルジュ。
ピルジュ 「ク・エジョンさん、僕が考えていたより表情が明るいですね。」
エジョン 「私が、トッコ・ジンさんの心臓のことで、ずっと泣いていると思っていたんですか?」
ピルジュ 「心配だったんです。傷ついているじゃないかと…。」
エジョン 「彼の傍にいて、克服します。」
ピルジュ 「あなたが傍にいれば、克服できないんじゃないですか?だから、ほとんどの人間は、遠くに逃げる道を選ぶんでしょう。勉強でも仕事でも、みんな言い訳を見つけます。逃げ出したら、誰も守れないと言いましたね。守りたい人がいなくなって、逃げ出したくなったら、僕が言い訳になってあげますよ。」

微笑みあう二人…。

--------* エジョンの家

ジャチョルを訪ねて来たピルジュの母は、薬を彼の前に差し出します。
P母 「うちの息子が、こちらに謝りに行って、この薬を差し上げるようにと言うもんだから、仕方なくやって来たんです。」
ジャチョル 「仕方なくいらしたのでしたら、これは必要ありません。」
P母 「いけません。コンジンタンで謝らなければならないんです。証拠としてお納めください。そうすれば、うちのピルジュがラーメンを食べるのを止めるんです。」
ジャチョル 「証拠?」
P母 「ちょっとお待ちください。」

彼女は、携帯を取り出し、ヒョンギュを呼びます。
P母 「ねぇ、写真を撮って!あなたのお祖父さんと私とこの箱を、ちゃんと撮ってよ!」
「はい!」とカメラを構えるヒョンギュ…。
P母 「私がこれまであなたの娘さんにご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。私の謝罪の気持ちとして、この高価なコンジンタンをお受け取りください。」
ジャチョル 「これはこれは…。」
彼は、薬の箱を開けますが…。

ジャチョル 「こことこことここ…。いくつか空いているようですが。」
P母 「あ、はい。私は急いでいたものですから、きちんと入れることができなくて…。今はとにかく蓋をして、写真を撮りましょう!」」
ジャチョル 「それじゃ、謝罪も穴だらけということですか?」
P母 「後で埋めますから、ね?」

ヒョンギュ 「笑ってください。もっと近づいて!」


--------* ジンの家

ジェソクがヒョンギュを連れてきます。
ジン 「やぁ、ディンドン、座れ!」

そのままそこに立つジェソクに、 「帰れ!」とジン。
ジェソクは、首を振りながら出て行きます。

ヒョンギュ 「アジュシ、テレビで病気だと言っていたけど、痛いの?」
ジン 「7歳の子供に説明するには、ちょっと複雑なんだが、簡単に言うと、人間の心臓が壊れたから、修理が必要なんだ。」
ヒョンギュ 「アイアンマンは、修理をするともっと強くなるんだ。だから、アジュシも強くなってね。」
ジン 「そうだ、ディンドン!」
力瘤を見せるジン…。

ジン 「ディンドン…。お前に重要な物を渡しておく。これを持ってろ。俺がこれを渡せないときのために、お前にこれを託しておくんだ。俺が弱って戻れないときは、お前の叔母ちゃんが大切にしていて、絶対に捨てないような物の中にこれを隠しておけ。」

ヒョンギュ 「開けてもいい?」
ジン 「あぁ。」
箱を開けるヒョンギュ…。
ヒョンギュ 「アジュシ、うちの叔母ちゃんと、この指輪で結婚するの?」
ジン 「ディンドン、ディンドン、、ディンドン!俺は、トッコ・ジンだ。特別な人間だ。だから、絶対にそうなるんだ。」


--------* エジョンの家

早速ヒョンギュは、エジョンの部屋で隠し場所を考えます。
ヒョンギュ 「叔母ちゃんの一番大切なものってなんだろう…。」
そして彼は、例の紫のスニーカーの箱に、その指輪を隠します。



--------* ジンの家

ジン 「あと何日かお前をここに拉致しておくべきだった。俺は寂しいんだ。」
エジョン 「救急車で戻ってあげましょうか?」
ジン 「そうか?いや、それはもう使った手だから、もう上手くいかない。我慢するから、手術の日に病院へ来い。」
エジョン 「必ず行くわ。」

ジン 「心臓の手術では、最初に心臓を止めるんだ。10年前、お前の歌が、運命的に俺の心臓をもう一度動かしてくれた。」
エジョン 「催眠?」
ジン 「催眠じゃない、運命だ。止まっていた俺の心臓がまた動きだし、またドキドキし始めた時、お前に出会ったんだ。」
エジョン 「催眠と言って、故障だと言って…。今度は運命だなんて…。わぁ、すごく早く上がったでしょう?」
ジン 「俺のカッコいいイメージを守らなきゃならないから、怖がっているトッコ・ジンを他人に見せるわけにはいかない。お前はトンコ・ジンを知っているから、来て俺のそばにいろ。そうすれば俺は怖くない。」
エジョン 「絶対行くわ。絶対に。」


--------* ジンの事務所

ムン代表 「手術まで、あまり日にちがないわ。記者が全員、病院の玄関に集まるはずよ。今から準備をして、手術の日に何も起きないようにして。」
ジェソクは、封筒をムン代表に差し出します。
ジェソク 「トッコヒョンニムが、僕にこれを頼んだんです。」
中には、エジョンとの遠足の記念写真が…。


ムン代表 「これは何なの?」
ジェソク 「万が一のために、万が一トッコヒョンニムに何かあったとき、もしエジョンヌナとのことが明るみに出たら、これでエジョンヌナを守ってくれと言ったんです。」
ムン代表 「トッコ・ジンが、ク・エジョンを愛していた証拠なの?」
ジン 「もしトッコヒョンニムがいなくなってから、二人のことががバレたとき、エジョンヌナがどん底まで落ちることを心配しているんです。代表にそうして欲しいと頼んできたんです。」
ムン代表 「これでク・エジョンを最高の有名人にしてくれ、ってことね。」


--------* テレビ局

PD 「このスターデートで頑張ってくれたから…。」
エファン 「首にされなかったんですから、頑張ります。」
エジョン 「ありがとうございます。」
PD 「この前のスターデートにトッコ・ジンが出たじゃないか?もうすぐ手術を受けるから、その直前に彼の単独インタビュー、ク・エジョンさんができないか?」
エジョン 「手術後の最初の単独インタビューは、私になるはずです。」
PD 「手術後の最初のインタビュー?かなり難しい手術だと聞いているが…。」
エジョン 「手術後の最初のインタビューは私がやります。絶対に!」



--------* ジンの家

ジャガイモに話しかけるジン…。
「ジャガイモ!花は咲くのか?早く咲かせろ。そうすれば、ク・エジョンに見せられるんだ。」

そのとき、突然胸の痛みを感じたジンは、手にしていたジャガイモのグラスを床に落としてしまいます。



--------* 病院

すぐに病院へ運ばれたジン…。
博士 「もう待つことはできない。手術の準備をしてくれ!」

痛みに苦しむジン…。
博士 「トッコ・ジン、聞こえるか?」
ジン 「はい…。」
博士 「鎮痛剤を注射するから、痛みは少し治まるはずだ。手術の用意をするから…。心配するな。」

ジェソクはエジョンに電話を…。
エジョンは、セクションTVの収録を…。

ムン代表も病院に駆けつけます。
ムン代表 「トッコは?」
ジェソク 「すぐ手術に向かいます。」
ムン代表 「ク・エジョンさんに連絡したの?記者達が集まる前に来なきゃいけないわ。」
ジェソク 「今収録中なんで、捉まらないんです。エファンヒョンにも繋がらなくて。」


--------* テレビ局

セクションTVの収録が始まります。
そのとき、PDに連絡が…。
スタッフ 「PD!トッコ・ジンさんが倒れて、今病院で手術を受ける準備をしているんです。」
PD 「そうなのか?すぐに中継車の準備だ!番組が終わったらそっちへ行こう。MCへの台本を書き直させろ。」

スタッフは、MCのところへ。
スタッフ 「トッコ・ジンさんが倒れました。これが緊急ニュースです。このコーナーが終わったら、すぐ書きなおした台本を読んでください。」
MC 「これか?トッコ・ジンさんが、心臓発作で倒れました…。」

そしてコーナーが終わり、MCは原稿を読みます。
MC 「今緊急ニュースが入りました。俳優のトッコ・ジンさんが、心臓発作で倒れました。今手術に向かうところです。」

驚くエジョン、エファン…。

MC女 「はい。我々のレポーターは既に病院に到着し、情報を待っているところです。」
MC 「トッコ・ジンさん!あなたの大勢のファンが祈っています。我々も手術の成功を祈ります。さぁ、我々のスターデートコーナーを続けていきましょう。ク・エジョンさんから紹介します。」
MC女 「今週のスターデートは、シン・ミナさんと伺っています。」
何も聞こえないエジョン…。
MC女 「ク・エジョンさん、ホンデ通りに行ったと聞いていますが、シン・ミナさんと会われた感想はいかがでしたか?」


何もしゃべらないエジョンにざわめくスタジオ…。
エジョンは、 「申し訳ありません。」と言って、スタジオを出て行ってしまいます。
驚く出演者たち…、PDは慌ててMCに指示を。
MC 「はい。申し訳ありません、番組にちょっと事故がありました。」
MC女 「生放送ではよくあることですが…。」

エファンは、廊下でエジョンを捕まえます。
エファン 「エジョン!生放送で出て行くなんて…。」
エジョン 「行かなくちゃ。彼のところへ行かなくちゃ、オッパ!」


--------* 病院

入口に詰めかけた大勢の報道陣…。

博士 「俺を信じろ!助けてやる。それで、ドキドキのお嬢さんは来ないのか?記者達がいるから、入ってこられないんだな。今すぐ手術をしなくちゃならんから、待つことはできない。代わりに、手術の間、あの曲をかけようか?」

ジン 「(涙…)結構です。どこかで、ライブで歌ってくれるはずですから。」

病院前に到着したエジョン…。
エファン 「記者が多すぎて中に入れない。ソクに電話をしたら、終日室に入る準備をしていると言っていた。」
エジョン 「彼に会わなくちゃ、オッパ。他に入口はないの?」
エファン 「よし、他の入り口を探そう…。」


ジンは手術室に入ります。


無理やり中に入ろうとするエジョンを止めるエファン…。
エファン 「入っても無駄だ。もう手術室に入ってしまった。」

こうしてジンの手術が始まります。

病院の外のベンチに座るエジョン…。
エジョン 「顔も見れないのに・・・怖いでしょうに・・・どうしよう。」
エジョンは、、ジンの言葉を思い出します。
「俺にいい効果があったのは、お前の歌だ。ドキドキの歌を歌ってくれ。」
「俺の止まっていた心臓がまた動いてドキドキし始めた時、お前と出会ったんだ。」

エジョンは、”ドキドキ”の歌を歌い始めます。
ジンを想い、泣きながら歌い続けるエジョン…。

博士 「これから心臓を止める。」
医師 「心臓を止める手順を始めます。」
停止するジンの心臓…。


第15話に続く!
inserted by FC2 system