最高の愛 第15話 あらすじ

  2011年6月22日放映

  英語字幕からの翻訳ですので、
  本来のシナリオとは違います。
   
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--------* ジンの手術

病院の外のベンチに座るエジョン…。
エジョンは、”ドキドキ”の歌を歌い始めます。
ジンを想い、泣きながら歌い続けるエジョン…。

博士 「これから心臓を止める。」
医師 「心臓を止める手順を始めます。」
停止するジンの心臓…。



--------* ジンの事務所

大勢の記者を前に、会見を開くむン代表…。
ムン代表「トッコ・ジンは、安静が必要です。しばらく皆様の関心を避けるために、海外で療養しています。」
記者「トッコ・ジンさんは、現在どんな状態なんですか?」
記者「もう2ヶ月も姿を見せない理由は何ですか?」
記者「海外に身を潜めている理由は、手術の結果が思わしくないからですか?」
ムン代表「この機会にファンの皆様に申し上げます。トッコ・ジンの心臓手術は、完璧な成功を収めました。」



--------* ジンとエジョンの噂をする女性…

その発表に安堵するファンたち…。
「トッコ・ジンの手術は成功だったんですって。これでもう安心だわ。」
「本当かしら?彼を見てないんだから、信用なんかできないわよ。いろんな噂があるじゃない。ある人は、彼は植物状態だと言ってるし、ある人はもう死んでるのに、彼を伝説にしようと秘密にしているとか…。」
「そんなことを言ってると、ク・エジョンみたいに、トッコ・ジンのファンから非難されるわよ。」
「ク・エジョン?トッコ・ジンの手術の日に、番組を吹き飛ばした人ね!」
「タイミングが悪かったわよね。」
「どうしても行かなくちゃいけなかったのよ。ネットの動画、見た?本当に面白いのよ。」

そして二人は、ネットに投稿されたエジョンの動画を見つめます!




--------* エジョンの家

ジェニー「みんな、このときあなたがどんなに悲しい気持ちだったか、分りもしないで…。それを誤解して、笑っているのよ。」
エジョン「でもそのお陰で、隠ぺいできたわ。番組を全部下されると思っていたのに、セクションTVだけで済んだのは、私を笑いものにしたその動画のおかげなのよ。」
ジェニー「そうね、コメディアンとして扱われるようになっておめでとう!それで、トッコ・ジンはいつ韓国に帰ってくるの?」
エジョン「今戻ってきたら、また騒がれるでしょう。もう少し経ってからだと思うわ。」
ジェニー「そうよね。で、二人はこれからどうなるの?彼は、自分が死ぬから二人のことを明かそうとしたんでしょ?彼の気持ちが変わるとは思わないの?」
エジョン「今回のことでよくわかったわ。トッコ・ジンさんは、本当に全国民から愛されているのよ。そんな人が私を好きだなんて、現実的じゃないわね。」
ジェニー「つまり、命の危険のある手術を生き延び、彼は現実の世界に戻り、それで別れてもいいというの?」

エジョン「彼が私のすぐそばを通り過ぎても、彼を行かせてあげると自分の口で約束したわ。」
ジェニー「それでも、こんなにトッコ・ジンを好きなんだから、彼が戻ったら会いたいんじゃない?」
エジョン「とっても、とっても会いたいけど、今彼に会ったら、私どうすればいいの?そんな話を持ち出すのは嫌なの。生きていたんだから、もう私の犬の糞から飛び出して行くんでしょう?そんなこと私から話せる?」


--------* 空港!

ジンを出迎えるジェソク!
ジェソク「ヒョンニム~~!会いたかったですよ~!元気でしたか?ますますカッコよくなりましたね。大丈夫なんですか?」

ジン「もう、俺の心臓は完璧だ!」
そう言って、ジンは心拍計を見せます。数字は68!

ジェソク「ムン代表にも内緒で戻ったのは、エジョンヌナのためでしょ?」
ジンジン「俺は、現実的にことを片づけなければならないんだ。」

ジェソク「ヒョンニム、サプライズのイベントを準備してないんですか?久しぶりに会うんですから、より大きな愛を受け取れるようなことを用意するべきなんですよ。準備してないんでしょ?僕がアイデアをあげましょうか?首にリボンをかけて、トッコがエジョンへの贈り物~~~!って、どうです?」
ジン「(ニヒルに笑って)ソク…、俺の荷物…。あぁ、この青い袋だ。それを捨ててこい!」

ジェソク「これですか?何です?」
ジン「俺のソクへの贈り物~~~~だ!捨ててこい。」
しょんぼりするジェソク…。

ジン「他にアイデアはないのか?久しぶりに自分のマネージャーに会ったが、お前は…。ソク、俺が病気の間、俺はそんなに軽く見られていたのか?…。」
ジェソク「違います、ヒョンニム…。」

ジン「その目、どっかよそを見ろ!俺は、アップグレードされた特別なトッコ・ジンだ!2ヵ月会わなかったク・エジョンに、つまらないものを渡すことはできないんだ。」


--------* エジョンの家

出かける準備をしているジャチョル…。
ヒョンギュ「お祖父ちゃん!トッコ・ジンアジュシは、どうして来ないの?」
ジャチョル「そうだな。生きているなら、来るはずだが…。幽霊にでもなってしまったか…。どうして何の知らせもないんだろうなぁ…。」
ヒョンギュ「強くなって戻ってくるって言ったんだけど…。」

ヒョンギュは、エジョンの部屋でジンから預かった指輪を箱から出して見つめます。
ヒョンギュ「アジュシは、これを渡すために来なきゃいけないんだ。」

そこに、「コモの部屋で何をしているんだ?」とジャチョルが。
そして、ヒョンギュの手にした指輪を箱を取り上げ、棚の上に乗せてしまいます。
ジャチョル「おい、コモのものを触っちゃだめじゃないか。ハラボジは、友達のところに行ってくるから、お前はジェニーおばちゃんのところに行くんだ。」

仕方なく、指輪をそのままスニーカーに入れるヒョンギュ。


--------* ジンの家

2か月ぶりに自宅に戻るジン…。
彼は、植木鉢に植えられたジャガイモに目を留めます。

ジン「これは何だ?ひょっとして、ジャガイモ?ジャガイモじゃないか…。死んだと思っていたが、生きていたのか。」
ジェソク「それは、エジョンヌナが面倒みてたんですよ。」
ジン「ク・エジョンが?」
ジェソク「はい。ヒョンニムが倒れた時、僕は数日来られなかったんで、枯れたと思ってたんです。でも、エジョンヌナが…。」

<回想シーン>---------------------------------------------
ジンの寝室にやって来たエジョンとジェソクは、床に落ちているジャガイモを見つけます。
ジェソク「萎れてますよ。」
エジョン「死んじゃだめなのよ…。」
ジェソク「ヒョンニムが、とても大事にしていたのに…。」

植木鉢に植え替え、栄養を与え世話をするエジョン…。
エジョン「特別なジャガイモなのよ。こんなことで枯れたりしちゃだめ!」

------------------------------------------------------------------

ジン「そうなのか?それで、俺の世話をしに来ないで、どうしてジャガイモの世話だけしていたんだ?」
ジェソク「病院の外にたくさんの記者がいたのに、どうやって来られるんですか?」
ジン「よけいなことばかり心配して…。それじゃ、俺が来てくれと頼んでも来なかったのはどういうことだ?」
ジェソク「ヒョンニムは、できるだけゆっくり休養する必要があったから来られなかったんです。」
ジン「その後も、来なかったじゃないか…。」
ジェソク「それはですね…。(表情を変えて…)エジョンヌナに聞いてください。」



--------* ジンの事務所

ムン代表「トッコが戻ったら、さらに3つもCFが待ってるの。」
エジョン「それじゃ、全部で18本のCFですね。」
ムン代表「彼が絶好のときより2本大いわ。死に打ち勝ったことで、彼が奇跡のオーラを得たからだと思うの。」
エジョン「本当にそうだと思います。」
ムン代表「それに、カンヌでの賞が確実だといわれている監督から、映画のオファーもあったわ。何からやればいいのかわからないの。」
エジョン「トッコ・ジンさんは、賞を受けることが好きですから、カンヌに行ける映画がいいと思います。」
ムン代表「間違いなくそれを手に入れるわ。彼を引き戻すものさえなければ…。」
エジョン「トッコ・ジンさんがどれだけ素晴らしいかを連絡し続けた理由はよくわかっています。」
ムン代表「そうね、ク・エジョンさんはわかっているはずだわ。前に言ってたでしょう?彼が無事に戻ってきたら、通り過ぎる彼を拍手で見送ると…。(拍手して)後は拍手するだけよ!」

にっこりほほ笑むエジョン…。


--------* ジンの家

拍手するジン…。
ジン「よくやった、ジャガイモ!ク・エジョンのおかげでに、俺もお前も生きているんだ。ク・エジョンのほうから俺のところに走って来るまで待つつもりだったが、おかしくなりそうなほど会いたいんだ。」
ジェソク「休んでください、ヒョンニム。僕は行きますから。」
ジン「ソク!さっき言っていた、安っぽいリボンのサプライズとか何とかのイベントアイデア、もう一度ブリーフィングしてみろ。」
ジェソク「えっ…?こんなふうに首にリボンを巻いて、トッコがエジョンへの贈り物~~!」
ジン「俺がどうやってそんなことを…。(と言いいつつ^^)俺がエジョンへの贈り物~!こうか?」



--------* ピルジュの病院

P母「ユン院長はどこに行ったの?」
インジョン「薬市場に行きました。」
P母「そこへは行っちゃいけないって言ったのに…。どうして私の言うことを全然聞かないのかしら?」


--------* 薬令市

漢方薬を見て歩くピルジュ…。その中の1軒の店で…。
店主「中国に勉強に行ったんだと思っていたが…。」

ピルジュ「そうなんです…。」
店主「最近、テレビに出ないのか?私は、今日テレビに出るんだ。」
ピルジュ「そうなんですか?何のプログラムですか?」
店主「ユン先生と一緒に出ていたお嬢さんが、レポートしに来るんでそれに出るんだ。」
ピルジュ「ク・エジョンさんですか?」
店主「そうだよ。」


--------* テレビ局

PDたちと話すエファン…。
PD「ク・エジョンさんが、番組を続けているようでよかった。うまくやってるじゃないか?」
エファン「はい。監督がエジョンを新しい番組に入れてくれたんです。エジョンも喜んでいます。」
作家「それって、チリ山頂まで野菜を探しに行く番組でしょう?」
PD「チリ山頂?たいへんだったな…。」
エファン「それでも気に入ってます。あっ、キムPD! 今度料理番組をやるそうですね。うちのエジョンに何かやらせてもらえませんか?」
PD「まだ、計画の段階なんだが…。あぁ、約束があったんだ…。」
と逃げ出すPD。エファンは彼を捕まえます。
エファン「あの、…。うちのエジョンは…!」
PD「あぁ、ハン作家も新しい番組があるらしいぞ。ゲストをたくさん呼ぶらしいから、彼女と話したほうがいい。時間なんだ…。」
エファン「本当ですか?どんな番組なんですか?」

作家「まだ何も決まってないのよ。あぁ、今から収録だったわ。行かなくちゃ…。」
エファン「それはよかった。何かお菓子を買って、番組に差し入れますよ!」
作家「(逃げようと…)そんなことする必要ないわ…。」
エファン「待ってください。エジョンは本当に頑張り屋なんです。ご存じでしょう?」
作家「知ってるわ。それじゃ!」


--------* 薬令市

エジョンの番組の収録が始まります。
エジョン「こんにちは!”맛따라 길따라”のマッチャングム、ク・エジョンです。今日は、薬市場に来ています!ちゃら~ん!」
スタッフ「カット!ちょっと弱いな。」
エジョン「そうでしょ…、ヤク(薬と弱いをかけて)でしょ…!」
スタッフ「チャングムになってるんだから、オナラでも歌ったらどうだ?」
エジョン「そうですか?オナラ、オナラ、やったほうがいいですか?」
スタッフ「こんなふうに踊ったら?」
エジョン「そんなふうに踊るのは…。どうしましょう…。」
スタッフ「歌手だったじゃないか。昔、踊って歌っていたのを覚えているぞ。」
エジョン「10年前のことですから…。本当にどうしましょう…。」

そこへピルジュが…。彼は道路の反対側からエジョンを見つめます。

エジョン「側転はどうですか?チャングムを歌いながら側転ができるんです。」
PD「それは面白そうだな。本当にできるのか?」
エジョン「もちろん、できます。やってみましょうか?」

みんなの前で側転をやってみるエジョン…。
観客たちは、歓声をあげ拍手をします。

エジョン「しばらくやってなかったから…。たくさん小石があるみたいで…。あっ、血が出てる…。」
と、手に付いた小石をはらうエジョン…。

心配そうにその様子を見ていたピルジュは、隣にいるアジュマに声をかけます。
ピルジュ「あの、アジュモニ!ちょっとお願いがあるんですが…。」

エジョン「PD!それじゃ、側転をしながらオナラを歌うことでいいでしょう?」
PD「パーフェクト!」
エジョン「それじゃ、始めましょう!アジャ!」

そこに、ピルジュに頼まれたアジュマが、箒を持って現れます。

アジュマ「きれいにしておかないとね。」
エジョン「あぁ、大丈夫ですよ。ありがとうございます。」
アジュマ「私たちの市場がきれいにテレビに映らないとね!」

こうして収録が再開!
嬉しそうに見守るピルジュ…。



--------* エジョンの家

テラスの縁台に、リボンをつけて座るジン…。
そこにヒョンギュが!

ジン「久しぶりだな、ディンドン!」

しかし固まったまま動かないヒョンギュ…。

ジン「どうしたんだ?ディンドン…。どうして挨拶をしてこないんだ?」
ヒョンギュは、彼に近づくと身体をつつきます。
ヒョンギュ「(大きく息を吐いて)幽霊じゃなくてよかった。」
ジン「俺が死んで、幽霊になったと思ったのか?」
ヒョンギュ「友達が言ったんだ。」
ジン「そいつらのリストを寄こせ。訴えてやる!」
うなづくヒョンギュ…。そしてジンのリボンに触って、
ヒョンギュ「アジュシが贈り物なの?」
ジン「俺は、コモへの贈り物で、こっちはお前にだ!」
ジンに抱きつくヒョンギュ…。

ジン「俺に会ってそんなに嬉しいなら、お前への贈り物にもなるぞ。だが、ディンドンの身体のラインはよくないな。何を食べたんだ?ここ(お腹)はどうしたんだ?」


--------* 薬令市

収録を終え挨拶をするエジョン、彼女は少し足を引きずっています。
店主「側転をしたときに、足を痛めたのか?」
エジョン「はい、そうらしいの。最後の側転がよくなかったみたいで…。」
店主「大丈夫か?」
エジョン「はい。そこにパスを貼っておきますから。」
店主「私が、いい漢医を知ってるから、そこへ行って治療してもらうといい。」
エジョン「そうですか?それじゃ紹介してください。」

そこにピルジュが「ここにいますよ!」と。
店主「おや!?!ユン先生まだ帰らなかったんですか?あぁ、二人は番組でもう知り合いだったんですね?それじゃ、ユン先生に診てもらうといい。」


ピルジュ「収録を見てたんですよ。何度も地面で側転をしたら、それは足首を痛めますよ。手首は大丈夫ですか?」
エジョン「どうしてここにいらしたんですか?」
ピルジュ「ここは、僕がいつも病院の漢方薬を買う場所なんです。」
エジョン「それじゃ、偶然会っただけなんですね?」
ピルジュ「ちょっとだけ努力も入ってますけどね。今日あなたが撮影すると聞いたので、待っていたんです。どうしていらっしゃるか気になっていたのて…。でも、撮影しているあなたを見つけるのは簡単でしたよ(笑)。元気にしてましたか?」
エジョン「最近は、いい食べ物を探して全国を回っているんですよ。」
ピルジュ「それじゃ、お別れの前に、あなたが元気に歩き回れるよう、足首をちょっと診ましょうか?」

ピルジュは、エジョンの足の手当てをします。
ピルジュ「あっ、そんなヒールの靴を履いてはいけません。ちょっと待ってください。」
と、自分のサンダルをエジョンに差し出すピルジュ…。
ピルジュ「これを履いてください。きれいですから…。」
エジョン「汚れていても、ありがとう!」



--------* エジョンの家

エジョンの部屋で、またクリームをつけてみるジン…。
ジン「う~~~~ん、ク・エジョンの匂いだ!!!」

ヒョンギュ「アジュシ!なくなってるよ!」
と空の指輪の箱をみせるヒョンギュ。
ジン「俺が預けたものを失くしたのか?」
ヒョンギュ「あの指輪、コモの運動靴の中に置いたんだ。昨日はここにあったんだ。コモが捨てたんだ!」
ジン「何だと…。コモが運動靴を捨てた?」
ヒョンギュ「ないんだ、ここにあったのに…。」
ジン「自分が捨てたものが高価なものだと知らなかったとしても、どうして運動靴を捨てたりできるんだ?」
ヒョンギュ「前にも捨てたんだ。僕がそれをここに戻したんだ。」
ジン「何?前にもそれを捨てたのか?」
頷くヒョンギュ…。

ジン「ク・エジョンのやつ…。で、どこで見つけたんだ?」
ヒョンギュ「外の古着回収箱…。アジュシ、一緒に探しに行く?」
ジン「ディンドン!俺はトッコ・ジンだ!アップグレードした特別なトッコ・ジンが、ゴミ箱を漁るなんて…。行くぞ!どこだ?行こう!」


--------* 古着回収箱…

ジン「ディンドン!俺がごみ箱を探すから、お前は見張ってろ!」

こうして二人は運動靴を探し始めますが、そこに二人の女性が…。
女「ちょっと、アジュシ!これは何なの?アジュシ、聞こえないの?」
慌てて顔を隠すジン…。
女「アジュシ、何をしてるかわかってるの?」
ヒョンギュ「探し物をしているんです。」
女「もし探し物をしているなら、ちゃんとするべきだわ。」
女「全部ここにほうりだしたら、散らかるでしょう。」

「僕が片づけますから。」と古着を集め始めるヒョンギュ…。
女「違うのよ、あなたのお父さんにするように言ったのよ。」
ヒョンギュ「(悲しげに)大丈夫です。僕がやります。」
女「この子のお父さんなのよ!僕…、いいのよ。私たちがやるわ。」
ヒョンギュ「大丈夫です。」


ヒョンギュの手を取るジン…。
ジン「探しているものはここにないようだ。行こう!」
女「(二人をとおせんぼして)なんですって!?!このままにして行くつもり?」
女「片づけて行くべきでしょう?」
ジン「アジュマたちがやると言ったでしょう。」
女「それは、この子がやると言ったからよ。」
女「子供の父親が片づけて行くべきじゃないの。」
女「何をしてるの?早く!」

仕方なく、古着を箱に投げ入れるジン…。
女「どうしてそんなふうに投げ込んだりするの?ちゃんとたたんで入れるのよ!」
ジン「元々そんなふうに入っていたんだ。」
女「ちゃんときれいにたたんで入れるの!!!」
ヒョンギュ「アジュマ、このアジュシはとっても特別な…。」

ジンは、ヒョンギュの手をつかみ、
ジン「スーパーヒーローは、自分の正体を誰にでも明かしちゃだめなんだ。近所の平和のため、アジュマの健康のために、とにかく黙ってこれを片づけよう。」
二人は、大人しく古着をたたみ始めます。

女「どうやら、父親は失業者のようね。」
女「日焼けしないように、顔を覆っているんでしょう?」
女「ちょっと、これをきちんと片づけてから行くのよ!」
と立ち去る女たち…。

ジン「お前のコモは、運動靴をここには捨てなかったんだ。もう一度家の中を探してみよう。」


--------* エジョンとピルジュ

ピルジュ「こうしていると、ピルラインのことがずいぶん昔のことのように思えます。」
エジョン「安全で信頼できるピルラインでしょ?」
ピルジュ「がっかりでしょ?ピルラインを消してしまって…。僕が考えても、あれはとてもいいラインでしたから。」
エジョン「ユン・ピルジュさんは、完璧な男性でした。でも、女性の目から見ると、ユン・ピルジュさんはすべてにおいて完璧ではありません。」
ピルジュ「僕が、どうして?」
エジョン「ユン・ピルジュさんのお母さんがとても怖いから…。」
ピルジュ「僕が反抗すると、母は何もできません。」
エジョン「ラーメンを食べて反抗することを話してるんですか?」
ピルジュ「はい。僕が1日3食ラーメンを食べたら、完全に彼女を降伏させることができます。」
エジョン「だから、自分の息子のことしか考えられないんですよ。もしお嫁さんができたら、あなたのラーメンのことについて彼女にブツブツ文句を言うわ。」
ピルジュ「わぁ…。完璧なピルラインの欠点を見つけましたね。」
エジョン「冗談ですよ。悪いと思わなくて済むように、言い訳を見つけないと…。こんなふうに、私は軽薄な女なんです。」

ピルジュ「それで、今目の前にある大きな試練が怖いんですか?」
エジョン「はい。国中のお姑さん相手にどうしたらいいのか…。怖いんです。」


--------* エジョンの家

ピルジュは、エジョンを家まで送り届けて…。
ピルジュ「明日も病院に来てください。ちゃんと足首を治療しないと、長引きますから。」
エジョン「撮影で山に行かなくちゃいけないんです。」
ピルジュ「行ってください。あなたを背負うことはできませんが、これは(荷物)僕が持ちます。つかまってください。」

二人は一緒に門の中に…。
それを見ていたヒョンギュは、ジンのところへ!
ヒョンギュ「アジュシ!コモだよ、コモ!」
ジン「これは、特別な瞬間だ。ディンドン…、わかってるな?」
と例の合図をするジン…。

ヒョンギュ「僕はあっちから出て、ジェニーおばちゃんのお店に行くから。アジュシ、ファイティン!!」
ジン「ファイティン!」
走り去るヒョンギュ…。

ジン「最初からきちんとやらなくちゃ…。トンコは閉じておくんだぞ!トッコは、エジョンへの贈り物~~!これから始めるぞ。」
と準備をしているジンの目に、ピルジュの姿が! 慌てて隠れるジン…。

ジンを見なかったふりをするピルジュ…。
ピルジュ「気をつけて。あなたを背負いましょうか?」
エジョン「いいえ…。」

ピルジュ「お大事に。元気な姿を見せてくれないとだめですよ。」
とエジョンの腕に触れるピルジュ…。

そしてピルジュは帰って行きます。

突然、エジョンの前に飛び出すジン!
エジョン「(びっくりして)トッコ・ジンさん!?!」
ジン「俺たちのラストシーンは、メロドラマだった。だから、再会のシーンは、メロドラマか、またはロマンティックコメディか、あるいはエロティックな映画になると思っていたが、まさかホラーになるとは…。どういうことだ?」

エジョン「そんなふうに叫んで怒鳴っているところをみると、本当にトッコ・ジンさんなのね?」
ジン「俺は、自分のトンコを閉じていたかったが、自分の中に噴き上げるものを吐き出すために、もうそれはできない。お前は俺のためだと言いながら俺を無視し、あの誰とかいう漢医者と一緒にいたのか?ク・エ…。」

エジョンは、ジンの口を押さえ、
エジョン「もうたくさん!…。」

エジョンは、ジンの心臓に自分の耳を当てます!
ジン「何だ?」
エジョン「どのくらいよくなったか、心臓の音をチェックしているの。」
ジン「完全にアップグレードされたんだ。」
エジョン「そうね。この前のように、ウロンウロンではないわ。」
ジン「もしもっと強力な方にチャンネルを変えれば、確実にどれくらいよくなっかたわかるぞ。」
エジョン「それじゃ、家族ドラマに切り替えましょう?食事は済んだの?」
ジン「何だ?急に食事の話なんて…。」
エジョン「ロマンスでも、食事するでしょう。生きるためには食べなきゃいけないのよ。」

家の中に入ったエジョンは、その散らかりように驚きます。

エジョン「これは一体何なの?トッコ・ジンさんがやったの?」
ジン「探し物をしていたんだ。」
エジョン「それでも、どうしてそのままなの?人の家をこんなふうにするなんて…。」
ジン「近所のアジュマみたいな言い方だな。」
エジョン「何を探していたの?私に電話して聞けばよかったでしょ。」
ジン「サプライズのつもりなのに、どうして電話なんかできるんだ?」

片づけ始めたエジョンに、
ジン「ク・エジョン、俺があげた運動靴はどこだ?」
エジョン「あれを探してこんなことしたの?」
ジン「そうだ。どこだ?失くしたのか?」
エジョン「運動靴を探してたからって、どうしてこんなに家じゅうを散らかしたの?ふつう、靴箱にあるものでしょう…。」

エジョンは、靴箱からスニーカーを出し、ジンに差し出します。
ジン「もっと安全な場所にしまってあると思ったんだが、普段履く靴と一緒にしまっていたのか?」
エジョン「これを安全な場所にしまってあるかどうかを調べるために探していたの?」

黙って、靴の中から指輪を取り出すジン…。

それを見ていたエジョンは、
エジョン「何なの?それは何?」
ジン「気になるか?ちょっと距離は短いが、あそこから俺に向かって嬉しそうに走って来い。そうしたら教えてやる。でなきゃ、俺がお前に向かって走って行って抱きついて、感動して泣きだしてもいい。こんな再会のシーンじゃだめだから、変えようと言ってるんだ。」
エジョン「どう変えるの?目の前にこんな現実があるのに…。気になるわ。見せてよ。私の運動靴から何を取ったの?」
ジン「もういい。お前には関係ない。楽しみにしていろ。今日のイベントは中止だ。何もなかったことにしろ。俺は明日また戻ってくるから、俺がさっき言った中から一番嬉しいものを選べ。メロ、エロ、ロマンティックコメディ…。わかったな?」


ジンは、スニーカーを靴箱にしまうと、「食事は?」というエジョンを無視し出て行きます。
エジョン「あなたに会いに行くときに、あれを履こうと思っていたのよ…。」


--------* ジンの家

指輪を手に、胸を抑えるジン…。
「ニューハート、マインドコントロール…、落ち着くんだ。何も余計なことを言わず、よくやった。今日のことは消して、明日またやり直しだ。」

ジンは、指輪をジャガイモの先に掛けておきます。


--------* ピルジュの家

エジョンの家で見かけたジンを思い出すピルジュ…。

彼は、2本のペンを手に…。
ピルジュ「また彼が誤解していなくなればいい…。子供じみていることはわかってますが、正直そう願っていました。」


--------* ジンの事務所

ムン代表「ク・エジョンさん。この企画は、単なるドキュメンタリーではなく、世界の食べ物に関する番組よ。この提案をどう思う?」
ムン代表は、”요리보고 세계보고”と書かれた企画書を差し出します。
エジョン「私がですか?」
ムン代表「2か月あちこち旅をするから、ちょっと大変かもしれないけど、この番組を自分のものにできれば、いろいろな料理番組にこれから先ずっとキャスティングされるかもしれないわ。」
エジョン「そうですね。私にはとてもいいチャンスだと思います。」
ムン代表「私が、トッコからエジョンさんを引き離そうとしていると思ってるでしょう?」
エジョン「はい。」

ムン代表「そのとおりよ。トッコが何かする前に、あなたに時間を稼いで欲しいの。」
エジョン「時間を稼いでいる間に、あの人がどおか手の届かないところに行ってしまうかもしれません。」
ムン代表「これは(企画)ク・エジョンさんにとって正しい選択なのよ。」


--------* ジンの家

ムン代表「これは、あなたがやる企画書よ。CF、映画、他のものもすべて最高の条件よ。」
ジン「CF契約はできないぞ。俺とク・エジョンの関係がばれたら、違約金を払わなけりゃならないだろ。」
ムン代表「これがどれだけ価値があるかわかる?お金のことだけじゃないわ。トッコが最高だから、できることなのよ。」
ジン「とにかく、どんな決定をしようが、俺が押し通すんだ。だからついてくるク・エジョンに責任を負わせたりしないでくれ。」
ムン代表「芸能人として、トッコとク・エジョンさんのレベルの違いは、トッコがより多くを失うことになるのよ。ク・エジョンさんの立場を見逃していない?」

ジン「俺は、いつもいろいろ言ってくれ多くの成功を成し遂げてきた代表の言葉を尊重すべきだか、これだけははっきりと言っておく。何があろうと、俺はク・エジョンを絶対に失うつもりはない。」
ムン代表「私がしたことをそんなに褒めてくれるんだから、慎重に考えて頂戴。あぁ、そこにシナリオを入れて置いたわ。」
ジンは、「シナリオ?」と、袋からそれを取り出します。

ジン「キム・ギウク監督…?」

ムン代表「キム・ギウク監督が、トッコをキャスティングしたいそうよ。彼の映画は、いつもカンヌへ行くのを知ってるでしょ?そのシナリオで、キム監督とあなたは、間違いなくカンヌへのチケットが約束されるわ。よく読んで!」

ジンの家を出てきたムン代表に、ジェソクが声をかけます。

ジェソク「代表!余計なことですが、トッコヒョンニムとエジョンヌナは、お互いに相手なしには生きていけないんです。だから、どうして代表が二人の邪魔をするのかと思って…。」
ムン代表「彼は生きたのよ。生きたんだから、よりよく生きる必要があるの。それに私は、彼らに最高のチャンスを与えなければならない事務所の代表なのよ。」

一気にシナリオを読み終えるジン…。
ジン「映画のタイトルは、俺がカンヌに行くにすべきか?」
そして、ジンはふとジャガイモに目を!
ジン「この映画を撮りたければ、俺はク・エジョンを放り出さなくちゃならない。だが、できない。」
ジンは、シナリオを放り出します。
ジン「ジャガイモ。俺が今していることを知ってるか?カンヌを蹴飛ばした(カン?)んだ?」
それでもシナリオを見つめ、また放り出すジン…。

ジン「こんなときに俺に元気もくれず、俺の充電器は一体何をやってるんだ?」
そのとき、玄関のチャイムが!
ジン「何だ?来たのか?」

ドアのセキュリティを解除するジン…。
ジン「何だ?ただ6090を押して入って来れるのに、どうして呼び鈴を鳴らしたんだ?」
エジョン「心臓が新しくなったから、私がそのまま入っていいのかどうかわからなくて…。」
ジン「いいに決まってるだろ。早く入れ。」


ソファの隣を勧めるジンに、ここでいいわとエジョン…。
ジン「この継続したぎこちなさは一体何なんだ?どうしてお前はそんなふうなんだ?2か月前ははそんなことはなかったのに、どうしてそんなに違ってしまったんだ?」
エジョン「もう時間があまりないと思ったのよ。だから、1分でも1秒が大切だったの。それに比べると、今はたくさん時間があるし、どうすればいいのか考えなくちゃいけないし、違うのは当然でしょう。こんなことを最初に言いたくはなかったけど、私たちはどうなるの?」
ジン「どういう意味だ?一緒にいられるのなら、ずっと一緒にいるんだ。」
エジョン「わかったわ。でも、こんなこと聞いていいのかどうかわからないけど、CFとか映画がたくさんきたそうだけど、それがなくなっても大丈夫なの?」
ジン「ク・エジョン、俺に必要なのはお前だけだと、お前にロマンティックな答えをしてあげたいが、現実にはそうできない。でも、それを克服しなくちゃいけないんだ。」


エジョン「この家は、月貸しなの?」
ジン「そんなこと考えるな。俺たちは、つらい時期を乗り越えやっとまた会えたんだぞ。」
エジョン「そういうことを考えないわけにはいかないでしょう?これは、なんでも克服できるロマンティックコメディじゃないのよ。」
ジン「ク・エジョン…。明日俺が会計士を呼んで、俺の財産がどれくらいか、税金をいくら払っているか、治療費をどれくらい払ったか見せて欲しいのか?そうすれば、少し安心して現実を忘れることができるのか?」
エジョン「それより、トッコ・ジンさんは本当に大丈夫なの?」
ジン「今度は何だ?」
エジョン「あなたはずっと人から褒められて傲慢に生きてきたでしょう。それが、人から非難されながら生きていけるの?」
ジン「お前がそばにいてくれれば、それでも生きていける。だから、そんなことを心配するのは止めろ。」
エジョン「それじゃ、私が我儘みたいに思えるわ。トッコ・ジンさんが、私の犬の糞の山に入って来ると言うなら、私はそれをきれいにしてからあなたに会いたいのよ。でもそれは、1日や2日でできるようなことじゃないの。本当にごめんなさい。」
ジン「それがお前の考えていることなら、今よりもっと俺を支えようと考えるべきだ。臆病にならずにもっと大事なものを掴むために、俺を元気づけるべきだろ。」

エジョンは、ジンの隣に座ると、「充電!」と彼の頬を叩きます。
ジン「何だ?それだけか?」
エジョン「トッコ・ジンさん。最後のチャンスをあげるわ。私の傍を離れる最後のチャンスよ。だからよく考えて。」

そう言って出て行くエジョン…。
ジン「誰が、ク・エジョンの気力をあんなふうにだめにしたんだ?」


--------* ジェニーの店

ジン「お前だろ?お前が、ク・エジョンを脅して彼女の気力を失わせたんだろ?」
ジェニー「何も間違ったことは言ってないわ。」
ジン「俺が大丈夫だと言ってるんだ。それで何が問題なんだ?どうしてみんなそうなんだ?」
ジェニー「あなた達の関係がわかったら、どっちがより非難されると思うの?」
ジン「どうせ一緒に非難されるんだから、一緒にそれを受けるだけだ。」
ジェニー「そんなことできる?トッコ・ジンさんのお姑さんは、国民全体よ。お姑さんは、自分の息子に辛く当らないで、お嫁さんだけをいじめるのよ。あなた達の関係が明るみに出たら、エジョンは、妊娠しただの足首を引っ張る誘惑女と言われるでしょうね。あなたの熱心なファンの恐ろしい標的になるのよ。ちょっと前にトッコ・ジンさんがハリウッドに行けなかったとき、あなたのファンがどれだけエジョンを苦しめたか知ってるでしょう?彼女がそれに耐えてえ結婚までこぎつけたとしても、1日だって静かな日なんかありゃしないわ。」
ジン「そんなシナリオがよく出てくるな。」

ジェニー「このシナリオが現実よ!トッコ・ジンさん、とにかく黙ってカンヌに行くのよ。エジョンを一人にしてくれれば、彼女はいい人に会えるわ。」
ジン「いい人って誰だ?」

--------* ピルジュとエジョン…

電話で話す二人…。

ピルジュ「ク・エジョンさん。どうして足の治療に来ないんですか?」
エジョン「家で冷やしたんです。もう大丈夫ですから…。」
ピルジュ「それでも、ちゃんと治療しておかないと、もうマッチャングムは側転ができなくなりますよ。」
エジョン「もう側転は止めて、違う番組がやれそうなんです。」
ピルジュ「そうなんですか?それじゃ、お祝いしましょうか?」
エジョン「世界を旅する番組をやれるかもしれなくて。本当はアナウンサーのためのものなんですけど、私がやれば、私のイメージがあがるかもしれないと思って…。」
ピルジュ「お姑さんからも点が貰えそうですか?」
エジョン「はい!守りたい人が下に落ちないためににも、私はひとつでも上のレベルに行かなくちゃいけないんです。」

ピルジュ「落ちてけがをするのも、その人の選択です。その人を捉まえようとすれば、エジョンさんがもっと傷つくことになるんです。そしてその人は、あなたを安全のためのクッションにしているとは、おそらく考えていないでしょう。」


--------* ジンの事務所

セリ「また元気になって本当によかったわ。いつエジョンオンニと結婚するつもりなの?急いで!」
ジン「カン・セリ!最初に俺とスキャンダルになったのはいつだった?お前も、俺のファンのせいで辛い時期があったのか?」
セリ「今頃それを聞くの?私がトップクラスのスターでも、いろんな侮辱を聞いたわ。自分のレベルを上げるために身体を投げ出したとか…。脅迫メールが来るから、どれだけ私が番号を変えたか知ってる?」
ジン「そうだったのか?」
セリ「実際、そのときはあなたのことを少しだけ好きだったけど、あなたのその性格よりも、あんたの周りで大騒ぎをする人たちのほうがずっと嫌だったから、それであなたを好きでいることを止めたのよ。」
ジン「俺を好きなのを止めた?」
セリ「今だから言うけど、ある女性は、私の写真にナイフを刺して送ってきたのよ。私たちが似合わないから、一人で消えろって…。」
ジン「そんなことまでするのか?」
セリ「どうしたの?心配してるの?カン・セリがそんななら、エジョンオンニなら…。」
ジン「そんなことさせるわけにはいかない。それを避けるために、しばらくどこか静かなところに身を隠したほうがよさそうだな。」

セリ「どこに、いつまで?この携帯の時代に、どうやってそれを避けられるというの?黙ってたとしても、弱虫だと非難されるわ。」
ジン「それもだめか…。」


--------* ジンの家

宿題をするヒョンギュの横で、指輪を手にため息をつくジン…。

ヒョンギュ「アジュシ。それを見つけたのに、どうしてコモにあげないの?」
ジン「7歳のお前には、理解できないだろうな。」
ヒョンギュ「僕だって、いろいろ複雑なことがあるんだ。」
ジン「どうしたんだ?俺に話してみるか?」
ヒョンギュ「友達のトビンのことを、誰かがトイレに落書きをしたんだ。」
その落書きを描いて見せるヒョンギュ…。
ジン「トビン、ハート、ヒョンギュ…。お前もスキャンダルに巻き込まれたのか?本当なのか?」
頷くヒョンギュ…。
ヒョンギュ「これも、彼女に作ったんだ…。」
と紙で作ったネックレスを首にかけます。

ジン「で、何がそんなに複雑なんだ?」
ヒョンギュ「友達が、僕たちのことをからかうんだ。だから、ただ大人しくしていたんだけど…。トビンはとうとう泣きだして、家に帰ってしまったんだ。」
ジン「ただ黙ってたらだめだろ。トビンは俺の彼女だ!そしてこれも、トビンのものだ!そう言って、立ち上がるべきだろう。」
ヒョンギュ「そうしたら、友達が僕をからかうでしょ。」

ジン「もしそれが本当なら、お前はそれを受け止めなきゃだめなんだ。7歳でも37歳でも、答えは同じだ。これが誰のものか、友達に言うんだ。俺もこれが誰のものかみんなに言うから…。」
と、指輪をぎゅっと握りしめるジン…。


--------* ジェニーの店

ジェソク「トッコヒョンニムは、トークショーの録画なんです。」
ジェニー「元気で戻って来たことをみんなに報告するのね?元気なことはもうニュースで聞いたけど、それをみんなに見せる必要があるものね。」
エファン「何を話すつもりなんだ?ムン代表は、今度の映画のことを話すと言っていたが…。」
ジェニー「それじゃ、それが全部終わるまで、エジョンとのことは話すつもりはないのね。」
エファン「こっそり付き合うことはできるが、それが見つかれば、エジョンはもっと傷つくだろうな。」
ジェニー「だから、それを防ぐのよ、オッパ!」
エファン「そうしたさ。ムン代表と、海外での番組のことを話し合ったんだ。」
ジェニー「必ずそうして…。トッコ・ジンから遠くへ引き離さなくちゃ…。それと、最初の場所は、中国じゃなかった?ユン・ピルジュさんも中国に行くと言っていたわ。中国のどこか探さなくちゃ…。」
と嬉しそうに席を立つジェニー…。

「僕も行かなくちゃ…。」と立ち上がるジェソクを止めるエファン…。

エファン「ソク!ジェニーにもう構うな。」
ジェソク「どうしてですか?」
エファン「お前、ジェニーとワインを飲んだんだろ?俺も飲んだんだ。」
ジェソク「ヒョンは、ただワインを飲んだだけでしょう。」
首を横にふるエファン…。
ジェソク「ひょっとして…。」
首を縦にふるエファン…。
ジェソク「悪い女だ!(涙…)」

エファン「ソク…。もう二人して面倒な女とかかわりあうのは止めよう。」


--------* エジョンの家

ジン「今日、トークショーの録画をしたんだ。」
エジョン「記事を見たわ。反応がすごかったわね。視聴率は50%行くんじゃないかしら。」
ジン「当然だろう。国中が見るかもしれない。」
エジョン「トッコ・ジンさんのファンに、元気な姿を見せなくちゃ…。」
ジン「番組の放送の日は、何をしているんだ?」
エジョン「1日中食べ物の番組の撮影が入ってるわ。番組を見られないかも…。」
ジン「ク・エジョン。俺に逃げ出すチャンスをくれると言ったな?」
エジョン「はい。」
ジン「今日俺は、自分の未来について話してきたんだ。お前が放送を見たら、俺が何をしようとしているのかがわかるはずだ。」

エジョン「それなら、番組を見るわ。」
ジン「そうだ、見ろ。トッコ・ジンの世界で起こって欲しいことを全部自慢げに話したから。」
エジョン「そうなの…。カンヌのことも?」
ジン「それも話した。」
エジョン「必ず見るわ。それじゃ行くわね。」

立ち上がったエジョンの手を握るジン…。
ジン「ク・エジョン…。どうして一度も俺にしがみつかないんだ?自分の立場のせいなのか?たとえ現実がどんなに困難でも、ただそれを無視して俺を好きでいればいいんだ。」
エジョン「はっきりと先が見えているのに、どうして無視できるの?私は頂点から一瞬でどん底まで落ちたわ。あなたが私と同じことになるのが怖いのよ。そうなれば、あなたが私を責めることがわかるのよ。私も同じことをしたから…。私が、ミナとセリに腹も立てずに、優しくすべての責任を取ったと思ってるの?違うわ。正直、心の中では腹を立てて、彼女たちを責めていたのよ。あなたが、わたしにも同じように感じるかと思うと、本当に怖いの。私の横を通り過ぎる決心をしたら、振り返らずに行ってちょうだい。あなたの未来から私を取り除いても、私はあなたを怒ったりしないわ。これは、本当よ。あなたを責めないわ。あなたは本当に私を愛してくれたから…。」
そう言って、エジョンは家の中に入ります。



--------* テレビ局

セリ「あっ、ポールの不思議な冒険という漫画を見た?で、私がやってと言ったことやってくれた?」
付き人「フォトショップは全然だめでしたけど、言われたとおりやりました。」
セリ「見せて!」
i-padをセリに渡す付き人…。
そこには、ポールとキノコの精になったピルジュとセリが…^^。
セリ「ふふ、かわいい!これで、ポールとキノコは本当の仲良しだわ!彼に見せようかしら…。」


付き人「これを見せるんですか?」
セリ「どうして?これを見たら、ユン・ピルジュさんが気に入らない?」
付き人「ストーカーみたいに思われるかもしれませんよ。」
セリ「そう?少しおかしいと思われるかもね。それじゃ、携帯の待ち受けにでもするわ。あぁ、ポールに会いたいわ!」


--------* ジェニーの店

ピルジュに料理を運ぶジェニー。

ジェニー「ユン・ピルジュさん!中国に行くんでしょう?」
ピルジュ「はい。準備しているところです。」
ジェニー「よかったわ。エジョンも中国に行く準備をしているのよ。一緒に準備して一緒に行けるのね。」
ピルジュ「ク・エジョンさんが、番組で海外に行くことは聞きました。」
ジェニー「中国語が話せるのなら、エジョンに教えてあげて。英語も上手でしょ。」

そこにセリが…。

セリ「ジェニーオンニ、来たわよ。あら、ユン・ピルジュさんも来てたの。」
ジェニー「(小声で)さっき、ユン・ピルジュさんが来てるかって聞いたじゃないの。」

気にせずピルジュの前に座るセリ…。
セリ「私もここで食べるわ。」
ピルジュ「カン・セリさん。僕があなたを無視して突き放そうとしても、こんなことを続けるのはおかしいと思わないんですか?」
セリ「最初からそうだったけど、私はあなたを好きだから、そんなことは気にしないと決めたの。」
ピルジュ「ためらうことなくしたいようにする…。あの人とどこか共通していますね。」
セリ「あの人って誰?大魔王のこと?」
ピルジュ「あなた方は同じだから、お似合いですよ。二人は一緒にいるべきですよ。」
セリ「ユン・ピルジュさん、トッコ・ジンが嫌いなんでしょ?」
ピルジュ「はい…。」
セリ「それなら、私と似ているってことは、私のことも嫌いなの?あぁ、いいの。答えないで!私のことを好きじゃないのはいいけど、嫌いだなんてのはイヤだわ。聞きたくない!」
と、耳をふさぐセリ…。

ピルジュ「(口を押さえて)ポールと親しいキノコの精たち、残ってるんだけどな…。」
セリ「なんて言ったのかしら…。」


--------* 収録中のエジョン

スタッフと一緒にエジョンはロケ先の店に!


--------* ジンの家

ジャガイモを見つめるジン…。彼は指輪を手にして…。
「お前に花を咲かせることは、どうしてこんなに難しいんだ?



--------* 収録中のエジョン

収録の準備を待つエジョンに、店主はお茶を差し出します。
店主「今日は暑いから、どうぞ!」
エジョン「ありがとうございます。」
店主「綺麗だわ。私たちのジャガイモは、江原道のものなのよ。」
エジョン「ジャガイモを育ててるんですか?ジャガイモはうまく育たないでしょう?」
店主「ジャガイモはよく育つわ。それに、花が咲いたらとても綺麗なのよ。」
エジョン「本当に花が咲くんですか?一度も見たことがなくて…。」
店主「ジャガイモの花は、それは綺麗なのよ。目の前にあるのに、気がつかないのね。」
エジョン「えっ?」
店主「あそこ!あれがジャガイモの花よ!」
エジョン「あれがジャガイモの花なんですか?」
店主が指差したところには、綺麗なジャガイモ畑に咲く花の写真が…。

その前に行って花を見つめるエジョン…。
エジョン「ジャガイモの花なのね。こんなに綺麗だなんて…。咲かないと思ってたわ。」

そのとき、店のテレビで、ジンの番組が始まります。

店主「あっ、トッコ・ジンだわ!」



ジン「トッコ・ジンです。」
MC「みんなとても心配していましたよ。たくさんの人が、特にあなたのファンは、お元気だと聞いて喜んでいます。もう完全に回復されたんですか?」
ジン「はい、もちろんです。手術がうまくいって、私は完全に回復しました。」
MC「それじゃ、あなたのトレードマークの、1分間に100回の腕立て伏せも可能ですか?」

店のテレビを消すPD…。
PD「さぁ、収録を始めよう!」
店主「私、トッコ・ジンのファンなんです。さきにこれを見てはだめなの?」
PD「終わってから見てください。すみません。」

--------* ジェニーの店

テレビを見つめるジェニー、セリ、ピルジュ。
ジン「次回お見せします!」

セリ「何日か前に、トッコ・ジンは、エジョンオンニのことを本当に心配していたわ。」
ジェニー「だから何よ。エジョンはもうすぐ出発するのよ。彼も映画やCFで忙しくなるわ。」

ため息をつくピルジュ…。


--------* ジャガイモの店

収録が始まって…。

店主「私たちの店では、江原道で育てた有機ジャガイモだけを使って料理しています。」
エジョン「わぁ、それじゃ本当に身体にいいんですね。社長さん!」
店主「そうなんです。」
エジョン「それで、この後ろにある写真は何ですか?」
店主「この写真は、私たちのジャガイモ畑で写したもので…。」

そのとき、客の一人がテレビをつけます。
PD「NG! 私たちは番組の収録をしているんです。テレビを消していただけますか?」
客「もうすぐ終わるから、ちょっとだけ見せてくれ!」

帰ろうとする客…。
店主「いいえ、座ってください。ちょっと休憩して、番組を見てもいいでしょう?」
PD「はい、それじゃ休憩にしましょう。エジョンさんも休んでください!」

画面の中のジンを見つめるエジョン…。そして、ジャガイモの花の写真を振り返り…、
エジョン「ジャガイモの花よ。あなたもこれを見れたらよかったのに…。」

テレビの中では、トッコ・ジンの理想の女性を探せというコーナーが!
「理想型ワールドカップ!」
その中には、有名な女優に混じってエジョンの写真も…。


MC「まず、シン・ミナ対パク・シネです。」
ジン「シン・ミナ!」
MC「あぁ、シン・ミナさん。かわいいですよね。」
MC「次は、ハン・チェヨン対イ・ダヘ!」
ジン「イ・ダヘ!」
MC「こんどは簡単ですよ。ユイ対国宝少女ク・エジョン!過去のアイドル対現在のアイドルの対決です!」
ジン「ク・エジョン!」

驚いて、エジョンを振り返るジャガイモ店の人たち…。
照れ笑いのエジョン…。

MC「パク・ハンビョル対ク・エジョン!さぁ!」
ジン「ク・エジョン!」

ジェニーたち三人もテレビを見つめます。

MC「パク・シヨン対ク・エジョン!」
ジン「ク・エジョン!」

ざわつくジャガイモ店! みな一様に驚きの表情です…。

ジン「ク・エジョン!」
MC「ク・エジョンさんが選ばれました!」
MC「ク・エジョンさん、そんなにいいんですか?イ・ダヘより?」
MC「さぁ、どこまで行くんでしょうか!?!さぁ、ク・エジョン対ハン・イェスルは?」
ジン「これも、ク・エジョン!」
MC「なんで?絶対ハン・イェスルですよ!どうなってるんですか?」

MC「さぁ、ク・エジョン対シン・ミナ!」
ジン「ク・エジョン!」
MC「ありえないでしょう!」


テレビに近づいていくエジョン…。

MC「さぁ、最後の対決です。チョン・ジフン対ク・エジョン!」
ジン「ク・エジョン!」

首をかしげる店の客たち…。

店主「アガシ、どうしましょう…。トッコ・ジンの理想の女性よ!」

放心したようにテレビを見つめるエジョン。


ジン「私の理想は、ク・エジョンさんです。ですが、ただ私の理想というだけではありません。今、私が実生活の中で愛している人がク・エジョンさんなんです。」

歓声の上がるジャガイモ店。エジョンの目には涙が…。

ジン「はい、我々はお付き合いをしています。愛し合っているんです。」


最終話に続く!
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