アイリス(IRIS) ・・・・・ momochiの韓流メモ 別館 ブログに戻る

韓国名: 아이리스  英語名:Iris
2009年10月14日~ KBS水・木 21:55~ 全20話
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第11話 第12話 第13話 第14話 第15話 第16話 第17話 第18話 第19話 第20話
※ 投稿動画の英語字幕の翻訳ですので、本来のシナリオとは違います。

アイリス第13話

<前回までのあらすじ>
NSSから盗んだファイルによって、自分の両親がペク・サンによって殺されたこと、そして自分の過去をったヒョンジュンは、自分を育てた神父を訪ねるが、時は既に遅かった。ヒョンジュンと連絡を取っていた“声”は、彼に両親と過去について更なる情報を与え、ソウルで起こるテロの襲撃を阻止するように話す。
「アイリスは、ソウルでテロ襲撃を準備している。」とユ・ジョンフン。
大統領は、予定通り会談を開くことを決断する。
ペク・サンの指示通り、NSSがテロリストを発見するのを何としても止めようとするサウ。

<第13話>
NSSでの仕事を止められ、一人でテロリストのアジトの可能性のある倉庫へ行ったスンヒは、グァンスに見つかり倉庫の中へ連れて行かれます。
思いがけない彼女の姿に、彼女を凝視するヒョンジュン。
ドチョルは、「何だ、この女は誰だ?」と。
「こいつは、武器を持って我々を見張っていました。この女が誰なのか、我々はチェックするべきじゃないですか?」とグァンス。
「時間がない。彼女を始末しろ。」と命じるドチョルに、
思わず「ちょっと待て!」と言ってしまうヒョンジュンを、慌てて止めるソンファ。
しかし「この女は、我々がNSSに侵入したとき、そこにいました。密かに救助の連絡を取りったのが、この女です。」と別の男が。
それを聞いたテヒョンは、スンヒの前に進み出ると、「何だと?お前が、A1とA2を殺したのか?」と、彼女に銃を突きつけます。
「待て!」とドチョル。そして、グンソクから何か耳打ちされた彼は、。
「銃を降ろせ。キム・ヒョンジュン。お前は彼女を知っているのか?」
「いや、知らない。NSSでは、同じ部署にいる仲間以外は、誰も知らない。」
「彼女も連れて行け。皆、移動開始だ。」とドチョル。

サウは、NSSに連絡を。
「今から、我々はS1からA1に移動する。情報を我々に転送してくれ。速攻作戦を開始する。」

モニターに向かうミジョン達に、「衛星システムの位置は?」とサンヒョン。
「それが…。」とテソン。
「作戦チームはすぐ現場に到着するんだぞ。彼らに情報を送ったのか?」
しかし、テソンとミジョンは、
「我々は信号を捕らえられないんです。」
「信号を見失ったかもしれないわ。何かGPSに問題があるようです。」と。
「急いで問題を修復するんだ。」
そう言ってサンヒョンは、サウに電話を。
「私だ。GPSに問題がある。信号のトラブルだ。それはできない。GPSの補助なしで冒険するのは、危険だ。到着したら、物陰に隠れて、次の指示を待て。」

倉庫の近くに到着したサウは、隊員に指示を。
「グループ1は、西の入り口、2は後ろのドア、3は横のドアへ行け。」
それぞれ配置につく隊員達。
サウは、彼らに行動を開始するよう命令します。
「Sierra1、異常なし。」、「Sierra2、異常なし。」、「グループ1、命令を待っています。」
「チーム1と3、突入しろ。」とサウ。
次々に建物に入る隊員。途端にあちこちで大きな爆音が。
それに驚き発砲を始める隊員に、「撃つのを止めろ1」とサウ。
「チームリーダー!先に怪我人を運び出せ。」
そして中に入ったサウは、あちこちに倒れる隊員を見つけます。

そのころヒョンジュンとスンヒは、テロリストのトラックの中に。
「つまり、我々はこの女のために2人の同士を失ったのか?まったく役立たずが。」と言う男に、グァンスは、「黙れ!」と。そしてガンソクに、
「どうして俺達は、このあばずれを許さなきゃならないんだ?」
「彼女は役に立つ。俺が説明しても、どうせお前にはわからないだろうが。」とガンソク。

サウは、本部に連絡します。
「遅かったようです。彼らはここを出る前に、時限爆弾をセットしました。我々は、3名失いました。スンヒはいません。GPSはまだ動かないのですか?彼らをこのままにしておくつもりですか?GPSが使えなかったら、他の方法を考えてください!」
「今やっている、落ち着くんだ。」とサンヒョン。
電話を切ったサウに、隊員が報告します。
「チェリーダーの車を見つけました。」
すぐにそこに向かうサウ。
「車の中を隈なく調べましたが、何も手がかりはありません。」
「それに、GPSも今使えませんし。」と隊員。

別のアジトに着いたテロリスト達。
必死で縄を解こうとするスンヒを見つめるソンファ。

ヒョンジュンはソンファにスンヒの様子を訊ねます。
「彼女は、地下室にいるわ。元気よ。心配ないわ。」
頭を抱えため息をつくヒョンジュンに、ソンファは言います。
「彼らが、彼女から何か情報を欲しがっていると言っていなかった?だから、今のところ彼女は大丈夫なはずよ。」
「彼らが情報を得たらどうなる?彼らは彼女を殺すだろう。そんなことになる前に、彼女を助けなければならない。」
「あなたが心配なのはわかるわ。でも冷静になって!我々は、反対勢力のエリート隊員と戦うのよ。あなたがそんなことで命を落としたら、テロの襲撃を止める方法はもうないわ。」

武器の点検をするテロリスト達。ドチョルは言います。
「もしこの銃が、NSSに登録されていたら、我々は彼女からもっと情報を得ることができる。調べてみろ。」
すぐにパソコンで、スンヒの銃の番号をチェックするガンソク。
「我々の思ったとおりだ。機密照会レベルは、レベル1だ。」

ドチョルは皆を集めてこう言います。
「みんな、次の指令が何なのか気になっていることだろう。私が今からそれを発表する。だからよく聞け。我々の任務は、来る二国間会談の開催を阻止することだ。」
「どうやってやるんですか?」とグァンス。
「ソウルの中心部に、核爆弾が設置される。我々がNSSから手に入れたのは、高性能の起爆装置だ。それは固形ウランと組み合わせるだけで、直ちに核兵器になる。」
「今その核兵器はどこにあるんですか?」とソンファ。
「今は言えない。爆弾が、いつどこに置かれるかは、まだはっきりしていない。」
「どうしてあのあばずれを生かしておくんですか?」とグァンス。ガンソクは、
「あの女は、NSSのテロ対策チームのグループリーダーだ。名前は、チェ・スンヒ。セキュリティレベル1の資格がある。もし彼女から、保安コードを聞を手に入れれば、我々はいろんなことがやりやすくなる。」
「それなら、これを俺に任せろ。ついでにA1とA2の復讐をしてやる。」とグァンス。
しかしドチョルは、こう言います。
「キム・ヒョンジュン、お前がやれ。お前達は二人ともNSSの部員だったんだから、彼女の口を割らせるためには我々がどうするべきか、お前はそれをはっきり知っているはずだ。どんな方法でも使え。そしてできるだけ早く済ませるんだ。」

NSSに戻ったサウは、テソンとミジョンに、
「どうしてGPSが使えないんだ?」
「サービスに何か問題があるんです。今調べているところです。」とテソン。
「おい、お前達は自分のコンピュータでたくさんの時間を遊びに費やしているのに、まだ何も見つけられない。なんて馬鹿げたことだ。」
「言いすぎですよ。」とミジョン。
「何だと?今我々がどんな状況にいるのかわかってるのか?チェ・スンヒチームリーダが、テロリストに捕まっているんだ。それなのに、まだお前達は彼らの居場所も見つけられない。もしGPSが機能していたら、俺達は彼らを取り逃がすこともなかったんだ。」
「もう言うな。」とサウを嗜めるサンヒョン。しかしサウは、
「こんな未熟な後方支援しかなくて、どうやって我々は戦えるというんだ?ここへ侵入した奴らを捕まえるチャンスだったんだぞ。」
「もう止めろ!」とサンヒョン。彼はテソン達に言います。
「わかってやれ。作戦チームの8名が死んだんだ。ミジョン、緊急会議を開くと対テロチームに知らせてくれ。」

会議に向かうヒョンギュは、ジョインに訊ねます。
「チェ・スンヒがテロリストの人質になったと聞いたが、本当か?」
「その可能性が高いわ。スンヒがあなたのコンピュータを使って、GPSに侵入したと聞いたけど。」
「あの子がそんなに衝動的だとは知らなかった。だが、私には理解できない。どうして彼女は結果も考えず、あそこへ急いだんだ?どうしてスンヒがそんなことをしたのか、君は何か考えられるか?」
「スンヒは、いつもTK1がテロリストの中にいたと信じていたわ。」
「ヒョンジュンがか?それは何か証拠があるのか?」
「テロリストがNSSに侵入したとき、彼女は彼を見たと言っていたわ。彼女はNSSがやる前に、ヒョンジュンを見つけたがっていたから、あんなに急いだのよ。」

会議の席で、サンヒョンは言います。
「彼女は、テロリスト達に捕まった。アニャン倉庫に隠れていたテロリストのために、我々は仲間を失った。我々は急いで彼らを追跡しなければならない。なぜなら、彼らは核テロ攻撃を計画しているからだ。NSSが襲撃されたとき、テロリストは、RNDデータバンクから、核兵器を爆発させられる装置を奪った。今まで、我々はセキュリティの問題で、これを明かすことができなかった。だがこの時点から、NSSの対テロチームの全員が、この対テロ作戦に関わることになる。セキュリティ警戒を最高レベルに上げろ。ここからは何があろうと、君達は特別命令を除いて、外部との連絡はするな。この状況が終わるまで、全ての部員は緊急待機を取らなければならない。家族だけでなく、NSSのほかの部署も含め、君達はこれを口外してはならない。」

会議の後、サンヒョンはミジョンに、
「GPSの問題が見つかったら、システムを再起動しろ。」
テソンは、サンヒョンに「お話があります。」と。
そして二人きりになったテソンは、彼に言います。
「倉庫のリストを整理しているとき、僕はチン・サウ先輩に話しました。最も可能性のある場所は、アニャン倉庫だと。」
「何?それなのに、なぜそれがリストに載っていなかったんだ?」とサンヒョン。
「僕もそれがおかしいと思ったんです。」
「確かか?」
「はい、間違えるはずがありません。」

その様子を窺っていたサウは、ペク・サンに電話を。
「お話しなければなりません。チームリーダーのチェ。スンヒが、テロリストに捕まりました。」
「一体何の話だ?チェ・スンヒに何があった?」
「申し訳ありません。私が彼女を止めるべきでしたが、時間までにそれができませんでした。」
やって来る秘書室長を見て、電話を切るペク・サン。

そして彼らは、大統領の執務室へ。
「会談に関しての基本的な問題は、解決しました。」と秘書室長。スジンは、
「会談中、我々と共に行動する北の支援グループは、明日入国します。」
「特別使節団としてここに来たヨン・ギフン委員長は、今回の北側の代表になる予定です。」
「皆、ご苦労だった。」とミョンホ。
「なぜかまだ実感がわきません。」
「大統領がこの会談を提案したとき、正直に言うと私は可能性があるとは思いませんでした。」
「今は、南北統一が鍵だと感じています。」
ミョンホは言います。
「私は皆に話がある。先ごろ、NSSが襲撃されたとき、また君達が知らないことが起きた。テロリストは、NSSに保管されていたある装置を盗んだのだ。」
「それは?」と高官。ペク・サンは答えます。
「それは、高性能起爆装置です。それは小さな核兵器だと見ることができます。」
「そんなことを、なぜ今まで我々に隠していたのだ?」
「私が彼に言わないように言ったのだ。会談が軌道に乗るまで、この事件が暴かれてはならない。」とミョンホ。
「今いつでも爆弾襲撃の脅威があるということです。我々はまだ会談を押し戻すことができます。そして国家の緊急事態であると発表することができます。」
「私は至急、このことをNSCに報告します。」
ミョンホは言います
「そんなことはできない。私が会談を提案してからも、そのような状況が予想されたから、その進行は秘密にされてきた。もし今我々が、会談を遅らせたら、夢は遠のくだけだ。それが、南北統一に反対する者達の願っていることなのだ。会談は、続けなければならない。」
「たとえそうでも、我々は核テロ襲撃をすぐ阻止しなければなりません。議会と特別軍は知るべきでは…。」と秘書室長。
「絶対的なセキュリティについては、今はまだ早すぎる。この危機は、NSSによって防がれる。」とミョンホ。

一人物思いにふけるミジョン。彼女は、バーでの出来事を思い出します。

閉店した店で歌うミジョンの前に、現れたビッグ。
彼を見たミジョンは、歌を止めて彼に言います。
「あなたは、あのときの…。」

一人でにやつく彼女に、テソンは声をかけます。
「もしテロ攻撃が本当にソウルに起こったら、僕達自分の家族のところへ行くのはを諦めるべきなのか?君はソウルに親戚がいなかったか?今日はいったいどうしたんだよ。」
「ちょっと待ってて。」と席を立つミジョン。
そして彼女は、電話を。
「私よ。あの、いつソウルに来るって言ったっけ?そう、できたら別の時期にできる?そのことは聞かないで。とにかく来ないで。たとえそうなっても、すぐ出るのよ。わかった?」

アジトでパソコンを操作するガンソク。
そこへやって来たソンファは、「何をしているの?」と。
「チェ・スンヒのパーソナルコンピュータにリモートコネクションを使って、ログインしているんだ。」
横にある監視カメラに映る地下室のヒョンジュンとスンヒを見るソンファ。

ドチョルは、グァンスに言います。
「キム・ヒョンジュンが、保安コードを入手したら、彼女を始末しろ。」

スンヒと向かい合うヒョンジュンは、彼女に話を始めます。
「俺は、かつてNSSの戦略チームの一員だった。だから俺は、君が従わなければならない規則のこともわかっている。だが、君が沈黙を続ける代償は、ひどい苦しみとなるだろう。それを理解しなければならない。結局、君はそれを言わなければならないのだから、時間を無駄にしないで、白状するんだ。我々が欲しいのは、君が持っているレベル1の保安コードだ。」
「もしあなたが一度でもNSSのメンバーだったのなら、私が行方不明になると、保安コードは破棄されることをよくわかっているはずよ。」
「ここで判断するのは俺だ。とにかくそれを話せ。」
そこでヒョンジュンは、指でスンヒに信号を送ります。
「それを言うな。それを話したら、君は死ぬ。」

スンヒのコンピュータの資料を見ていたガンソクは、その中にチョリョンとソンファの写真を見つけ、隣のソンファに「これを見ろ!」と声をかけます。
「それは、ブタペストのものよ。我々が首相を警備していたときよ。」
いきなり席を立ったガンソクのPCの前に座るソンファ。
彼女は、ファイルの中にあるヒョンジュンとスンヒの一緒の写真を削除します。

ドチョルは、グァンスに、「どうなってる?」と。
「私に任せてください。私はすぐそれを終わらせます。」とグァンス。
「彼女に話させるために、自白剤を注射しろ。」とドチョル。

そこへガンソクがやって来ます。
「私は、あの女のパーソナルコンピュータから、あるものを見つけました。」

ヒョンジュンは、スンヒに言います。
「こんなことを続けても、俺に拷問による尋問をさせるだけだ。」
「あなたは一度はNSSの諜報部員だったと言ったわね。それならなぜテロリストの側に変わったの?それは何のためなの?あなたは、NSS、自分の国、そして仲間を裏切った。たとえどんな理由があろうとも、あなたの選択は正しいはずがないわ。」
「ただ黙って俺の質問に答えるんだ。」とヒョンジュン。

そこにテヒョンとグァンスがやって来ます。
注射器を取り出すテヒョンを見たヒョンジュンは、立ち上がりスンヒに迫ります。
「保安コードは何だ?」
彼女を殴り飛ばすヒョンジュン。
「言え、言うんだ!」
彼は、何度も彼女を殴りつけます。
椅子から転げ落ちたスンヒをさらに蹴りつけるヒョンジュン。

PCの操作をするソンファに、「何をしてる?」とガンソク。
「私は他のものを見たかったの。」と席を立つソンファ。
ガンソクは、ドチョルに説明します。
「彼女は、これはブタペストで前の首相が暗殺されたときのものだと言いました。」
そしてソンファに訊ねます。
「キム・ヒョンジュンも、お前はあいつもそのときブタペストにいたと言ったな。」
「はい。」とソンファ。
ガンソクは、地下室のモニターを見ながら言います。
「おそらくあの二人は、お互いを知ってますよ。」

ドチョルは地下室へ行き、状況を訊ねます。
「彼女は、気絶しました。」と男。
ドチョルは、ヒョンジュンに、
「私は、彼女に尋問しろと言ったんだ。お前は彼女を殺すつもりか?」
そして彼は、スンヒを起こさせ、「自白剤を注射しろ。」と。
「俺はもう少しで終わります。もう少し時間をください。」とヒョンジュン。
ドチョルは、「何をしている。さっさと注射しろ。」と。
スンヒに水をかけ注射をしようとする彼に、ヒョンジュンは、
「NSSの部員は、ワクチンを接種しています。ですから、彼女に話させることはできません。」
「注射をしてから、我々は自分で確かめる。」とドチョル。

テヒョンは、スンヒに注射をします。

NSSに戻ったペク・サンは、「スンヒがテロリストに捕まりました。」と言うサウの言葉を思い出し、ビッグに電話をします。
「私だ。ちょっとした事故があった。我々は彼女を殺すことはできない。私はお前を頼りにしている。」

ドチョルは、自白剤の効き始めたスンヒに質問します。
「名前は?」・・・「チェ・スンヒ。」
「所属は?」・・・「NSSテロ対策部。」
「NSSのレベル1保安コードは?」
答えないスンヒに、もう一度同じ質問をしたドチョルは、「もう一度注射しろ。」と。
そしてもう一度尋問を始めようとしたとき、ドチョルに電話が。
「はい。今、NSSの保安コードを聞くために尋問をしているところです。はい、わかりました。」
「誰からですか?」とグァンス。ドチョルは、
「彼女を解放しろ。」
「えっ?それはどういうことですか?彼女は、ギドンとミョンスを殺したんですよ。それで、どうして彼女を自由にすることなどできるんです?」
「黙るんだ。ソンファ、この男と一緒に、彼女を連れて行け。彼女に何もするな。ただ解放するんだ。」

スンヒを車で連れ出したソンファとヒョンジュン。
「誰が電話してきたのかしら?どうして彼らは彼女を解放したの?あなたは何かわかる?」
ヒョンジュンは、「いや。」と答え、彼女に車を止めさせます。
そして、「先に戻れ。」と。
「何をするつもりなの?」と聞くソンファに、「すぐ戻る。」

ヒョンジュンは、スンヒをサウの家に連れて行きます。
「君が予想していたように、俺は魔物になってしまった。そしてもう戻ることはできない。君の中の俺の思い出、それを忘れるんだ、スンヒ。」
そして意識のない彼女にそっとキスをするヒョンジュン。

帰宅したサウは、家の前に倒れているスンヒを発見します。
それを見つめるヒョンジュン。

会談の場所へ、代表を案内するチョリョン。
「全ての事前会談の準備は終わりました。」
「韓国の人達はどこだ?」
「まもなく青瓦台からの支援チームが入って来るでしょう。」
そして部屋で二人きりになったチョリョンは、代表に言います。
「すべての盗聴器は取り外してあります。ご自由にお話ください。あなたが命令を下せば、我々は直ちに爆弾を爆発させることができます。そして、会談の要求をキャンセルできます。」
「今はない。あの核爆弾は、ソウルに置いたままにする必要がある。我々の動きのひとつひとつが(我々の分子の一人ひとりが)、英雄的行動なのだ。」
「あなたは、南北で戦争を始めようとなさっているのですか?」
「その通りだ。ただ、もしこれが起きたら、アメリカは間違いなく、彼らの軍隊を北朝鮮に送ってくる。そして我々の共和国は、大変な危機に直面するはずだ。だが、国家安全委員会の会合を通して、北朝鮮はもう一度休戦時期に入る。」
「ですが、それは多くの市民に苦痛をもたらしませんか?」
「もちろんだ。誰か、生贄になる必要がある。同士、お前の共和国にとって、残された希望はもうほとんどないのだ。私は、この闘争を、若い強い北朝鮮の建国に役立てたいのだ。君は私と同じ側にいるのだから、私と一緒に働かねばならない。そして、新しい共和国への道を行くのだ。君は、軸となる役割を演じる。」
「私は今回の会談を阻止したいのです。なぜなら、これはわたしの見たかった統一の形ではないからです。私の願っている統一、私がこれまで頑張ってきたのは、あなたへの信頼と、共和国への尊敬のためです。私は、我々の疲弊した同士達に、これ以上の屈辱を与えることはできません。そして、私は共和国が再び立ち上がることを強く信じています。」
「私は、君がそんな理想主義者だとは知らなかった。」

外に出たチョリョンは、ドチョルに電話を。
「起爆装置の組み立てはどんな様子だ?」
「すべて計画通りに進んでいます。あなたの指示したように、我々は全てのプロセスをテープに記録しました。」
「それが終わったら、その映像を青瓦台とNSSに送るんだ。そして会談のキャンセルを要求しろ。それは彼らに脅威になるはずだ。連絡を終わる。」
「それはできません。」とドチョル。
「何だと?」とチョリョン。
「私は、従えませんと言ったんです。我々が受けた命令は、作業が終わったら、ソウルで爆弾を爆発することでした。」
「私はそんな命令は一度もしていないぞ。」とチョリョン。
「この任務に関する命令は、イム・ギフン代表から直接来ました。申し訳ありません。」とドチョルは電話を切ります。

スンヒは、ヒョンジュンのことを思い出します。
「キム・ヒョンジュン、お前はこの女を知っているな?」
「あなたは一度はNSSの諜報部員だったと言ったわね。それならなぜテロリストの側に変わったの?それは何のためなの?あなたは、NSS、自分の国、そして仲間を裏切った。」
「保安コードは何だ?」
「答えろ!」と言って殴るヒョンジュン。
そして「それを言うな。話したら、君は死ぬ。」と指で合図するヒョンジュン。

スンヒは、呟きます。
「話して。あなたに何があったの?」

ボンヤリしているサウに、サンヒョンは声をかけます。
「スンヒは、どこにいる?」
「彼女は退院しました。」とサウ。
「あんまり心配するな。彼女が怪我をしたのは、お前のミスじゃない。私はテソンから聞いた。彼がお前に最初の調査リストを渡したことを。そして、その中に間違いなくアニャン倉庫が入っていたことを。お前は知らなかったのか?」
「はい、知りませんでした。」とサウ。
「もしテソンが言ったことが本当なら、誰かがそのリストに手を加えたことになる。私は何か嫌な予感がするんだ。この部署の中に、だれか裏切り者がいる。」

サンヒョンは、そのままペク・サンの部屋を訪ねます。
「チェ・スンヒは?」とペク・サン。
「彼女は今日退院しましたから、家にいるはずです。」
「私が次の命令をするまで、彼女がNSSに来ることを禁止しておけ。」
「はい。ちょっとお話があります。我々の部署に、スパイがいると感じています。」
「証拠は?」
「テロリストの逃亡、GPSの故障、そして、テロリストの隠れ家のリストから、最も可能性の高い場所が削除されていました。」
「君は誰か疑っている者がいるのか?」
「チン・サウです。どうしたらいいでしょうか。」
「私がこの問題を、内部調査室に引き渡す。これについてはもう心配するな。」

ペク・サンは、サウを呼んで話をします。
「NSS内部で、ある者が君を疑い始めた。私はこれを君のためにカバーし続けることはできない。君がいいと思うようにしろ。」
「はい。」と答えるサウに、ペク・サンは写真を渡します。
「この男は、30年間我々に抵抗してきたユ・ジョンフンだ。彼はかつて、前のパク大統領の核研究計画に関わっていた。その時代、社会は彼を排除しようとあらゆる手段を講じたが、いつも失敗に終わった。だが、博士が韓国にいるという噂がある。もしそれがほんとうなら、彼はキム・ヒョンジュンのためにここにいるに違いない。我々が持っている手がかりは、この写真だけだ。彼の居場所を探せ。」

サウは、ジョンフンの写真をパソコンに取り込み、30年後の彼のイメージを作成します。
そこにラーメンを持って現れたミジョンに、慌てて画面を消すサウ。
「仕事ですか?」とミジョン。
「何でもない。」サウ。
「もし手伝いが必要なら、私に言ってください。」
「大丈夫だ。この前は、本当にすまなかった。俺は冷静じゃなかったんだ。」
「わかります。チームが死者を出したことを聞きました。何かあれば、私に指示してくださいね。」

サウは、ヒョンギュの部屋に。
「分析結果は、明日だ。」と言うヒョンギュに、サウは、
「そのことじゃありません。骨格のプロファイリングのソフトウェアを使えるかどうか知りたいんです。こんなタイプの比較は可能ですか?」
そう言って、サウは自分の作成した画像をモニターに映し出します。
「この30年前の写真と最近の写真ですが。」
すぐに作業を始めるヒョンギュ。
そして、95%の適合と結果が画面に表示されます。
「同じ人間だな。誰なんだ?」
「たいしたことじゃありません。ありがとうございました。」とサウ。

サウは、すぐにペク・サンと共に、ジョンフンのところに向かいます。
銃を手に、建物に突入するサウとペク・サンの部下。

公衆電話で、ジョンフンからの電話を待つヒョンジュン。
近くで待っていたソンファのところに戻って来た彼は、
「連絡できない。あの声を知って以来、初めてのことだ。これはいい予言じゃない。」
「でも私達は、彼らの居場所を知らないわ。」
「我々はまず爆弾を見つけなくてはいけない。」

建物の男達を倒したサウに、「手がかりを残すな。」とペク・サン。
そして彼は、一人でジョンフンの部屋に入ります。
「君がこんな状態だとは、思いもしなかった。」とペク・サン。
「君も年を取ったな。」
病室のモニターには、サウが警備員を殺すシーンが。
「たとえ年をとっても、君はまだ同じく残酷だ。」
「これは、私が連れて来たチームが私のためにやってくれたことだ。私は、綺麗な仕事だけが好きなんだ。あの博士の他では、君だけが私の人生の汚点だ。」

ジョンフンは、ビデオカメラの録画ボタンを押します。

ヒョンジュンは、携帯に送られて来た動画をソンファに見せ、
「ここに映像が来ている。転送場所を突き止められるか?」
そして、二人はジョンフンの家に向かいます。

サウは、ペク・サンに「全て済ませました。」
そこに映されたサウを見て驚きを隠せないヒョンジュン。

枕を取り上げるペク・サンに、ジョンフンは、
「そんなことを考えるな。こうして終わるのか?これを終わらせるのが私でなかったために…。」
「これだけの年月の後でも、まだ君はそれを信じているのか?それは、国家だろうと君のような人間だろうと、誰もアイリスから逃れることはできなかった。ひょっとして、君がヒョンジュンのことを言っているのなら、それは諦めたほうがいい。我々が彼を自由にさせているのは、ただ彼がまだ役に立つからだ。私が望めば、いつだって彼を殺すことができるんだ。最後に何か言うことがあるか?」
「他人に血を流させる者は、自分の血で償いをする。世の中で、いつも勝ち続ける人間はいないんだ。」とジョンフン。
「それを覚えておこう。」そう言って、ジョンフンの顔の上に枕を置いたペク・サンは、
銃を取り出すとそこに銃弾を発射します。
「だめだ、いけない!」と叫ぶヒョンジュン。

第14話に続く!

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