アイリス(IRIS) ・・・・・ momochiの韓流メモ 別館 ブログに戻る

韓国名: 아이리스  英語名:Iris
2009年10月14日~ KBS水・木 21:55~ 全20話
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第11話 第12話 第13話 第14話 第15話 第16話 第17話 第18話 第19話 第20話
※ 投稿動画の英語字幕の翻訳ですので、本来のシナリオとは違います。

アイリス第14話

<前回までのあらすじ>
ヒョンジュンと連絡と取り続けてきた"声"は、彼に両親の過去を話し、差し迫ったソウルでのテロ攻撃を阻止するよう彼を説得した。
「これから起こるテロ攻撃を阻止し、その背後の黒幕を暴くことが、君と私のするべきことだ。」
サウは、テロリストの隠れ家を発見することからNSSを遠ざけようと全力を注いだ。しかし、彼らの隠れ家を見つけたスンヒが一人でそこへ飛び込んで行き、彼らに捕らえられてしまう。
ヒョンジュンは、ドチョルの指示の下、スンヒを尋問する。
「あなたの決断は正しいはずがないわ。」
「黙って俺の質問に答えるんだ。」
ペク・サンとサウは、"声"を殺しに行くが、彼は死ぬ直前、ヒョンジュンに事件の全てを送信する。
「他人の血を流す者は、自分の血で償いをする。」

<第14話>
ジョンフンは、ペク・サンに言います。
「これで終わりだと思うなよ。これを終わらせることできる人物というのは、絶対に私ではないのだから。」
「これほどの年月を経ても、まだあなたはそんなことを信じているのか?国であろうと、あなたのような人間であろうと、誰もアイリスからは逃れられなかったのだ。もしそれがヒョンジュンのことを指しているのなら、諦めたほうがいい。我々が彼を生かしているのは、まだ彼が利用価値があるからだけだ。もし私が望めば、いつであろうと彼を殺すことができるのだ。何か言い残すことは?」
「人に血を流させる者は、確実に自分の血でそれを償うことになる。この世で、永久に勝ち続ける者などいやしない。」
「覚えておこう。」とペク・サンは、彼に枕を被せるとそこに向けて銃を発射します。

送られてくるその映像を見ていたヒョンジュンは、「だめだ、いけない!」と。

サウは、建物の中の監視カメラの映像をすべて削除し、ペク・サンと立ち去ります。
少し遅れて到着したヒョンジュンとソンファ。
「辺りを見てきたけど、彼らはもういないわ。そして何の痕跡もない。」

ジョンフンの部屋で、もう一度映像を確認するヒョンジュン。
そして周囲を見回した彼は、机の上から1冊の本を取り上げ中を開きます。
その間には、カメラと同じ絵柄のカードと鍵が。

帰りの車の中で、ペク・サンの言葉を思い出すヒョンジュン。
「国だろうともあなたのような人間であろうと、誰もアイリスからは逃れられなかったのだ。もしヒョンジュンのことを指しているのなら、諦めたほうがいい。」

いきなり呻き声をあげ車を停止させるヒョンジュンに、
「私が運転ですわ。」とソンファ。
「いや、大丈夫だ。」
ソンファは言います。
「ペク・サンがユ教授を殺したとき、彼の横にいた男は、墓地で神父の墓の前にスンヒと一緒にいた。そうでしょう?彼は誰なの?」
「チン・サウ。俺の友人だ。NSSの諜報部員になる前、何もない俺にとって、彼は兄弟のような存在だった。」
「ひょっととして、ブタペストであなたを追っていたのは彼だったの?」
「あの日以来、俺はそれを数え切れないほど考えてきた。だが、サウが俺に銃を向けたことが、ただ信じられない。彼が俺を殺さなくてはいけなかったのは、彼には他に方法がなかったからだ。サウと俺は、組織から与えられた命令に抵抗できない。もし俺がその立場だったら、間違いなく俺もそうしただろう。おそらく、サウも俺のようにペク・サンの策略の中のスケープゴートなんだ。そうであることを願っている。でもそうだとしても、サウは既にアイリスの一員だ。俺はまさかこんなんことになるとは、思ってもいなかった。」

サウの労をねぎらうペク・サン。
「君は、10年間私を苦しめてきた問題の解決を助けてくれた。組織は君の貢献を認めている。君は、まもなく相当の報奨と恩恵を受けることになるだろう。」
「ヒョンジュンに関してですが、我々は彼を始末するべきではないのですか?彼をこのままにしておくと、将来彼はさらに大きな問題を引き起こすはずです。それを私にお任せください。私が自分の手で彼を始末します。」
「そんなに焦るな。君は言われたことをすればいいんだ。彼にはもう何も利用価値がないのだから、あそこにいる人間が、自分達でそれを解決するだろう。君が心配する必要はない。」

スーパーで買い物をするペク・サン。そこに彼の妻がやって来ます。
そこに電話が。
「はい、終わりました。中央の大物は抹殺されました。残っているのは、特にお話しする価値もない者です。それに関しては、私が適切に対処します。」
自分を見つめる気配を感じて振り返るペク・サン。
「彼を知ってるの?」とペク・サンの妻。
「いや、知らない。」と買い物を続けるペク・サン。
二人を見つめるビッグ。

メールを読むミジョンを覗き込むテソン。
慌てて立ち上がる彼女に、彼は「どこへ行くんだ?」と。
「あまり気分がよくないから、クリニックへ行ってくるわ。」
外に出たミジョンは、待っていたビッグに言います。
「来ないでって頼まなかった?」
ビッグは、いきなり彼女にキスを。

部屋で、彼に後ろから抱きついたミジョンは、「何を考えているの?」
何でもないとビッグは彼女にコーヒーを勧めます。

「私、あなたに急いでソウルを離れるように言わなかった?」とミジョン。
「君はどうなんだ?」
「私は仕事のせいで無理なのよ。でもあなたは急いで出なくちゃいけないわ。」
「君が行かないのなら、俺も行かない。」とビッグ。

サンヒョンは、ペク・サンに報告します。
「銃撃戦がありました。犠牲者は60代の身元不明の男性と15名のガードマン、合計16名、全員死亡です。私はこれを非公開とし、捜査の権限を我々のところに移しました。」
「なぜだ?この事件が、今のテロ問題と関係があるのか?」
「二つが関係するという証拠は何もありませんが、こんな状況で起きたのですし、銃撃がありました。」
「この事件は、内務省に引き渡せ。」
驚くサンヒョンに、ペク・サンは言います。
「今、対テロチームは手が足りないんだ。これが終わってから、その事件をもう一度取り上げても遅くはないだろう。テロ対策チームは、テロリストの居場所の追跡に全神経を集中するんだ。」
納得のいかない表情で「わかりました。」と言うサンヒョン。

ヒョンギュは、サンヒョンを呼び止めこう言います。
「銃撃戦のことだが、私はあの死体に見覚えがあるんだ。」
「もうこの事件のことで私と話をする必要はないんだ。」
「何だ、どうした?」とヒョンギュ。
「局長はこの事件を内務省に渡したがっている。」
「局長がそう言ったのか?」
そう言ってちょっと考えたヒョンギュは、サンヒョンを物陰に呼びます。そして、
「ちょっと前に、チン・サウが骨格鑑定をしたいと私に助けを求めてきたんだ。私は、それが我々の対テロ作戦に関係していると思ったから、何も躊躇わずに彼を手伝った。そして彼は、その男が95%の類似があることを見つけたんだ。」
「それは誰なんだ?」とサンヒョン。
「それは、今私の部屋にある死体の一人だ。」

チョリョンは、部屋でイム・ギフンとの会話を思い出します。
「あなたは、南北間に戦争を引き起こそうとしているのですか?」
「あの核爆弾は、ソウルに置いておかなければいけない。全ての我々の行動は、崇高な大儀のためになるのだ。」
「ですが、それは多くの市民に苦痛をもたらしませんか?」
「もちろんだ。誰か、生贄になる必要がある。私は、この闘争を、若い強い北朝鮮の建国に役立てたいのだ。」

そこに部下が、イム・ギフンが探していると伝えに来ます。
「これが、私と一緒に仕事をするよう君を説得する最後の私の行動になる。もし君が協力したくないのなら、私は君を今すぐ北朝鮮に送り返す。君はそれをはっきりさせなければならない。勘違いするな。この問題は、もはや君の決断で揺れ動くものではない。いつかまた起きる。私も再び立ち上がる。私はとてつもない忍耐を強いられてきた。いつかその日が来るという希望を持って。それは君と私だけではなく、数え切れない我々の同士の願いだ。だが、その全ての忍耐が何をもたらしたのだ?私が言ったように、我々は今統一を切望している。国家を裏切ったのは、私でも大統領でもない。私の決断は、反逆ではなく改革なのだ。私はそれが国のためになると信じている。君は、多くの痛みを経験し耐え、障害を乗り越えることのできる人間だ。私は間違っているか?」
チョリョンは立ち上がると、こう言います。
「あなたのご指示に従います。いつ我々は核爆弾を爆発するのですか?」
「我々は、それが起きるときには、ソウルにはいない。心配するな。」

サンヒョンは、ペク・サンとの会話を思い出します。
「私はこの中にスパイがいると感じています。」
「誰が怪しい人間がいるのか?」
「チン・サウです。どうしましょうか?」
「私がこれを内部調査室に調べさせる。もうこのことを心配するな。」
そこにやって来た部長?は、彼に「どうしたんだ?」と。
「ちょっとお聞きしたことがあります。内部調査室は、あなたが責任者ですよね。ちょっと知りたいのですが、局長はあなたに、チン・サウの問題を調べるように頼みましたか?」
「いや。そんな依頼は来なかったぞ。」
「間違いありませんか?」
「もちろん、もし局長の命令なら、私に既に報告が来たはずだ。私が知らないなんてことはありえない。」

考え込むチョリョンに、「何か問題でもありますか?」と部下。
チョリョンは、彼に言います。
「イム・ギフン委員長は、ソウルにある行動を起こす考えを持っている。彼はソウルで爆弾を爆発させるつもりなのだ。さらに、南北に戦争を起こすつもりでいる。」
「それでは、我々は仲間に、この任務をキャンセルするよう連絡すべきではありませんか?」
「カン・ドチョルが私を裏切った。今彼は、直接イム・ギフンから命令を受けている。委員長は、爆弾が爆発する前にソウルを離れることを計画しているはずだ。イム・ギフンの行動が、装置の起爆を予告する。イム・ギフンをしっかり見張るんだ。」
「わかりました。カン・ドチョルに関しては、どうなさるおつもりですか?」
「私は、ソンファに会う必要がある。彼女に連絡をしてくれ。」

サウは、ミジョンに訪ねます。
「GPSの問題は、解決したのか?」
「はい。IUゲートウェイのセンサーがオーバーヒートしていました。それがオーバーヒートするわけがないんで、不思議なんですけど、もっとおかしなことがあるんです。倉庫の周囲の衛星画像が残っているはずなのに、それがひとつも見つからないんです。」
「CCTVのほうはどうなんだ?」とサウ。テソンは、
「そこは建設現場に囲まれているので、一番近いCCTVでも7メートルほど離れています。恐らくCCTVの映像を見つけるのは難しいでしょう。」
そんなサウを見つめるサンヒョン。

ペク・サンと密会するイム・ギフン。
「会談の支援のほうはどうですか?」とペク・サン。
「我々はそう長くは滞在できませんので、基本的な装置をセットしただけです。あなたのご家族は?」とギフン。
「彼らは、既に休暇で国を出ました。」
「爆弾が爆発したら、私は直ちに、国家が反対勢力に奪われたと発表します。」
「日にちは決められたのですか?」
「はい。」とギフン。ペク・サンは、「いつですか?」と。
会話する二人を遠くから見つめるサンヒョン。

ペク・サンは、話を続けます。
「爆発の前に、私はあることであなたの力が必要です。私はキム・ヒョンジュンという部下がおり、彼は今あなたのテロ集団の中にいます。その日の前に、どうか私のために彼を始末してください。」

イム・ギフンは、ドチョルに電話をします。
「キム・ヒョンジュンとキム・ソンファ。あの日の前に、彼らを始末しろ。」
「わかりました。」とドチョル。
何ですかと訪ねるグァンスに、彼は言います。
「キム・ヒョンジュンとキム・ソンファ。ボスは、我々に彼らを始末して欲しいと言っている。」
「もし我々がそれをやるんなら、俺がやる。」とグァンス。
「まだそのときじゃない。全員集まるように言え!」とドチョル。

ドチョルは、全員に言います。
「任務実行の日のために、我々は逃亡のルートを計算する必要がある。そして任務の成功を確認しなければならない。装置の組み立ての進行はどうだ?」
「まもなく準備できるはずです。」とテヒョン。
「何もミスがないよう再確認するんだ。リョンワン、お前は逃げ道を確認するんだ。そして、無線システムをチェックして、私に報告しろ。グァンスとヒョンス、周囲の状況をチェックしろ。そして武器を調べるんだ。」

部屋に入ろうとするソンファとヒョンジュンの前に立つグァンス。
「あなた達は、何をしてるの?」とソンファ。
扉を閉めたグァンスは、彼らに言います。
「お前達は、知る必要がない。ボスはお前達に別の任務を与えた。おとなしく待って、おかしなことを考えるな。」

ソンファは、ヒョンジュンに言います。
「どうして彼らは、突然あんな態度になったのかしら?」
「彼らはまもなく核爆弾を爆破させるはずだ。」
「私達はどうすればいいのかしら。まだ何も情報を掴んでいないわ。」
ヒョンジュンは、ジョンフンの部屋から持ってきたカードを取り出します。
「今俺達が頼れるのは、これだけだ。」

自宅待機をしているスンヒのところに、サンヒョンがやって来ます。
「報告書の進み具合はどうだ?」とサンヒョン。
「そのことでいらしたんですか?」
「いや、実は君に話さなきゃいけないことがあるんだ。」
そしてサンヒョンは、座って話し始めます。
「君が人質になっていたとき、ヒョンジュンに会ったのか?」
「ええ。」
「彼は何か言っていたか?つまり、彼がなぜテロリストと一緒にいるかとか。」
「そんな機会はありませんでした。」
「なぜ彼らが君を釈放したと思う?」
「私にもわかりません。彼らは私からNSSの保安コードを聞き出すために、自白剤まで注射したのに、突然私を解放したのは、なぜなんでしょう。」
深くため息をついたサンヒョンは、話を続けます。
「私は、いつこれが始まったのかはわからん。だが、私が今目撃しているものがなんであれ、私にはわかっている。私はそれについて立証できないが、私はずっとNSSに反逆者がいると思っていた。そして私はそれが誰なのかわかったんだ。チン・サウとペク・サン局長だ。」

二人のいる家を見張る男達。

ヒョンジュンは、一軒の店を訪ね、ジョンフンのカードを差し出します。
カードをチェックしたスタッフは、「鍵を見せてください。」と。
ヒョンジュンは、鍵を差し出します。
スタッフは、彼を奥に案内し、「925番です。」と。
彼は部屋の中の金庫をその鍵で開けます。
その中には、小さな装置と、B4と書かれた1枚の紙が。
部屋を出て行くヒョンジュンを見送ったスタッフは、すぐに電話を。
「アイテムは、引き出されました。」

駐車場へ向かうヒョンジュン。
あたりを窺う彼の前で、1台の車が突然ライトを点滅します。
車に乗り込むヒョンジュン。
エンジンがかかり、モニターには、プログラムスタートの文字が。
まもなく尾行する車を発見、それを振り切ろうと速度を上げるヒョンジュン。
そして、彼はナビの指示通り、飛行場に到着します。
二人の男が近づいて、丁寧に彼に言います。
「身体検査をすることをお許しください。」
彼の銃を取り上げた男は、「どうぞこちらへ。」と彼ヘリコプターに。
ヒョンジュンは、「こんにちは。」と秘書室長に。
「中に入りなさい。」と秘書室長。
そしてヘリコプターは飛び立ちます。

テヒョンは、起爆装置とウランの組み立てを。

ヘリコプターを降りたヒョンジュンは、警戒の厳重な建物の中へ。
そこにはミョンホが待っています。
「彼を覚えておいでですか?」と秘書室長。
「あぁ、彼は私が選挙運動をしていたときに、私の命を救ってくれたNSSの部員ではないか。」
「キム・ヒョンジュンです。」とヒョンジュン。
「それでは、青瓦台を表敬訪問したときの同僚は、チン・サウだったな?」
「そうです。」と秘書室長。
「君はまだNSSで働いているのか?」
「いいえ。彼はスパイの容疑をかけられ、今は死んだことになっています。」と秘書室長。
「どういうことが説明しなさい。彼は生きたまま追い出され、なぜ彼は死亡が宣言されたのだ?スパイとはどういうことだ。」とミョンホ。
「前の委員長を暗殺したのは、私です。」とヒョンジュンは言います。
「誰の命令だ?」
「NSS局長のペク・サンです。」

スジンはペク・サンに電話を。
「彼が所在不明になって、もう6時間になるわ。」
「それはどういうことだ?セキュリティサービスは何て言っていた?」
「セキュリティサービスは、黙ったままよ。」
「誰が彼と一緒なんだ?
「チャン・ヒョンジュン秘書室長よ。」
「わかった。できるだけ早く調査しろ。」

ペク・サンはすぐに電話を。
「私です。大統領がもう6時間行方不明です。はい、わかりました。」

大統領は言います。
「アイリスのような組織があり、そしてそれに対抗するものがある。アイリスの影響の範囲は、北も南も含まれている。NSSの局長ペク・サンも、この組織の下にいる。これがお前の言っていることか?」
「そのとおりです。」と秘書室長。
「この全てを信じることは、私にも本当に難しい。」
秘書室長は、「どうぞこれをご覧ください。」とミョンホに、ペク・サンがジョンフンを殺害したときの映像を見せます。
「この人物は誰だ?」とミョンホ。
「パク前大統領の核開発プログラムに参加していた、ユ・ジョンフン教授です。私がパリの外務省で働いていたとき、彼と知り合いました。」と秘書室長。
ヒョンジュンが後を続けます。
「核開発プログラムが消滅した後、ペク・サン局長はアイリスから、私の両親と他の研究者を殺すよう指令を受けたのです。ですが、ユ教授は幸運にも国外に脱出することができました。そして彼は、アイリスの対抗組織を設立したのです。」
「君は、今そのアイリスとペク・サンを暴露できる名簿を持っていると言ったが、それは本当なのか?」と秘書室長。
「はい。」
ミョンホは言います。
「それでは、直ちにペク・サンを逮捕させなさい。そしてそれに関わる者達を消滅させなさい。」
「それはできません。そうできない理由が2つあります。まず、名簿は完全ではありません。ペク・サンに命令を下した人物が誰なのか、私にはまだわかりません。もし我々がその芽を摘み取ることが出来なければ、将来はもっと難しくなるでしょう。そして2つ目は、核テロ攻撃です。」とヒョンジュン。
「核テロ攻撃が、アイリスの陰謀の一部なのか?」とミョンホ。
「そうです。」
「今、NSSの局長ですら信じることができなくて、どうして私は核テロ攻撃を止めたらよいのだ。」
ヒョンジュンは言います。
「今私は、核爆弾を持つテロリスト達と一緒にいます。そして彼らは、今私が実際に何をしているのかしりません。今のところ、彼らは私が彼らの側にいると思っていますので、私は爆弾に近づけるはずです。」
「その核爆弾は、どこにあるのだ?」とミョンホ。
「まだわかりません。ですが、襲撃の計画は終わりました。彼らは、ソウルの中心部でもうすぐ爆弾を爆破させます。」

現場の下見をするテロリスト達。

大統領官邸では、高官達が秘書室長に詰め寄ります。
「青瓦台の高官のグループまで、大統領が終日どこにいたのかを知らないなんて、そんなことがあっていいのだろうか。」
「秘書室長、何とか言いなさい。彼はどこへ行ったんだ?」
「言いなさい。会談を開くという突然の提案から、核攻撃まで、そして今度は、数時間の行方不明と。私は、大統領は我々を信頼していないと感じ始めている。」
「もしこんなことでは、大統領には対処できないということだ。だからテロ攻撃が起こってしまう。そうではないのか?」
秘書室長は言います。
「大臣、あなたに共感はできるが、もっと自分を抑えることはできんのか。」
「最近私は、大統領の決断と判断はあまり適切ではないと感じています。」とスジン。秘書室長は、声を荒げて言います。
「君までいったいどういうことだ?私は皆がどう感じているかわかっている。だが、今は何か言うべきときではない。機が熟せばわかるだろう。」

そこにペク・サンが、「遅くなりました。」と入って来ます。
「テロリストに関する捜査はどう進んでいるんだ?」と高官。
「今進めている最中です。」とペク・サン。
「いつまでかかるんだ?正確にどのくらいかかるんだ?爆弾が爆発してから、君はその結果を知らせるつもりでいるのか?我々は、NSSだけに頼っているわけにはいかない。馬鹿みたいに待っているわけにはいかんのだ。」
「官房長官?の言うことが正しい。我々はここに座っているわけにはいかない。直ちに緊急事態宣言をする必要がある。」
「そして、大統領にはもうここに留まってもらうことはできない。我々は直接大統領に会って、これを直接彼に報告する必要がある。今、大統領はどこにいるんだ?」
「執務室です。ですが、彼は誰も邪魔をしないようにと指示を出しています。」
と答えるスジンに、電話が。
「はい。彼はここにいます。はい、わかりました。」
そしてスジンは、ペク・サンに、「大統領が会いたいと言っています。」と。

廊下を歩くスジンとペク・サン。彼は訪ねます。
「彼はどこへ言っていたんだ。君は何か見つけ出したのか?」
「いいえ。秘書室長は何も言いません。」
「彼らは、何か調べていたに違いない。全て予定されたように進めると言え。」

ミョンホは、ペク・サンに言います。
「青瓦台のチーフをこんなふうに扱うことが正しいかどうか、私にはわからない。ある者は、この会談は建設的ではないと言っている。そして別の者は、統一に悪い影響があると言う。皆が違う意見を持っているのだ。ペク局長、君はかつて、NSSは政治的判断をせず、大統領にだけ耳を傾ける、そして大統領を支える組織だと言った。今回の会談に関して、私はペク局長の個人的な意見を聞きたいのだ。NSSの長としてではなく、君個人のものだ。君の個人的な意見はどうなんだ?」
「核テロ攻撃は、明らかに会談に反対するグループによるものです。彼らがあなたの決断と北朝鮮の政権の移行に直面したとき、この統一の反対派にとって、会談は彼らに大きな問題を作り出すのです。」
「彼らとは誰のことだ?」とミョンホ。
「えっ?・・・会談に反対する者達です。」と答えるペク・サン。
「正確に、彼らとは誰のことなのだ?」
「申し訳ありません。私には、大統領のお話の意味がよくわかりませんが。」
「それはかまわん。どんな脅威がそこにあろうとも、私は会談を開くのだ。会談をキャンセルするというためのどんな言い訳が起ころうとも、私はそれを許すつもりはない。」

サンヒョンとの待ち合わせ場所に着いたスンヒは、「私は尾行されています。」と。
「無視しろ。ただいつもどおりにするんだ。」
そう言って彼女のグラスに酒をつぐサンヒョン。
「あなたが言ったように、ペク局長まで怪しいとしたら、どうやって私達は捜査を始めるんですか?」とスンヒ。
「君は、NSSの情報保管庫で、ヒョンジュンが君の命を救ったと言った。我々は、まず最初に、なぜヒョンジュンがテロリストと一緒に仕事をしているのかをみつけなければならない。そうすれば、局長とサウの本当の正体も、テロリストが誰かもわかるはずだ。それが、私達の知ることのできるすべてだ。」
「私は尾行されているのに、どうやってヒョンジュンを探すんですか?」
「アニャン倉庫から始めて、手がかりを探せ。私が手伝う。」

サンヒョンは、「君の助けがいるんだ。」とジョインを呼び出します。

スンヒはスポーツジムに。
彼女を見張る男を確認した彼女は、警察に電話をします。
外に待機していた尾行者達の車を調べる警察官。
うまく尾行を撒いたスンヒは、ジョインの車に。
男は、サウに「彼女を見失いました。」と連絡します。
「急いで探すんだ。そして彼女を守れ。」とサウ。

倉庫の前に着いたスンヒは、サンヒョンに電話を。
ちょっと待てと、彼は電話をミジョンに渡します。
「、8つの道路のでこぼこが続くルートは、ひとつしかありません。今そっちに結果を送ります。」
車の中のモニターを見つめるスンヒは、「届いたわ。」と。
そして車を出発させるジョイン。
「時間間隔は、7秒と5秒よ。」と7秒数えるスンヒ。
「次は、5秒よ。」
5秒数え、自分の記憶の確かなことを確認するスンヒ。

サンヒョンは、電話で指示をします。
「332地方道のTジャンクションとと国道53だけわかった。」
スンヒは、ジョインに車を止めてと。
周囲を見回し、交差点の監視カメラを見つけたスンヒは、
「ナンバー1506-03の監視カメラの映像が必要です。私は、彼らがここを通った時間がわかります。ですから、彼らの使用した車を見つけられるはずです。ここを通った後、彼らは3分以内に高速道路に入りました。」
「だが、彼らの車を見つけたとしても、彼らのルートを追跡したければ、我々には、交通追跡システムが必要だ。」
サンヒョンは、そこに入って来たサウを見て、慌てて違う話に切り替えます。
「君は、作戦チームの支援として申請すべきだ。・・・。」
そして、電話を切ったサンヒョンは、サウに「どうした?」と。
「あなたは、チェ・スンヒと連絡が取れますか?」とサウ。
「なぜ?」
「局長が探しているんです。」
「チョチームリーダーは、次の指示を家で待っているんじゃないのか?私は彼女と連絡は取ってない。ミジョン、君はどうだ?」
「私もしてません。」

車を運転するジョインは、スンヒに言います。
「私達は、交通追跡システムにアクセスするために、メイン制御室のマシーンを使うべきだったわ。」
「でも、アクセス権限がないわ。パクチーム長なら、出来るかもしれないけど。」

サンヒョンは、ミジョンに言います。
「サーバールームに行け。そして、交通追跡システムを起動して来い。」
「私はそこに入ることはできません。」
サンヒョンは、自分のIDカードを彼女に渡します。
「本当にこれをしなくちゃいけませんか?」
「心配するな。俺が全部責任をとる。急げ。」

ミジョンはスンヒに電話します。
「トラックを見つけました。」
「確認できる最後の位置はどこ?」
「幹線道路上です。今データを送ります。」
「わかったわ。そこに着いたら、また連絡するわ。」

サウは、ペク・サンに電話を。
「チェ・スンヒを発見しました。彼女は、テロリストの位置を追跡しています。」
「彼女が到達する前に止めるんだ。」
サウは、すぐに車でスンヒ達を追います。

テロチームのアジト。
ソンファは、ヒョンジュンに言います。
「昨日から、テヒョンの姿が見えないわ。もし私の予想が正しければ、彼女はある場所でNSSから盗んだ起爆装置と固形ウランを組み合わせているはずよ。」
「他にも隠れ家がある。彼らが爆弾の設置をする前に、俺達二人で、もう一つの隠れ家を見つけなければいけない。」

そこに現れたガンソクは、ソンファにこっちへ来いと合図を。
そして彼はソンファに電話を渡し、こう言います。
「同士パク・チョリョンが、もうすぐ電話をしてくる。ボスに気づかれるな。お前がいいと思うようにしろ。」
すぐにチョリョンから電話がかかってきます。
「私です。はい。ナンバー108。わかりました。」

チョリョンは、受話器を取り「これから出発する。」と部下に伝えます。
タクシーに乗るチョリョン。
ソンファは、ヒョンジュンと車で出かけます。

橋の中央にある見晴台に行くチョリョン。
周囲に見張りのいることに気づいた彼は、急いで逃げようとしますが、
結局男達に捕まり連行されます。

部屋に押し込まれたチョリョンに銃を突きつけるヒョンジュン。
「あなたがただ時間稼ぎをしていることはわかっている。俺の質問に正直に答えなければ、直ちに死ぬことになる。固形ウランと起爆装置は、今どこにあるんだ?」
チョリョンを殴りつけ、床に向かって発砲するヒョンジュン。

第15話に続く!

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