アイリス(IRIS) ・・・・・ momochiの韓流メモ 別館 ブログに戻る

韓国名: 아이리스  英語名:Iris
2009年10月14日~ KBS水・木 21:55~ 全20話
KBS公式ページ

ドラマ詳細 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話
第11話 第12話 第13話 第14話 第15話 第16話 第17話 第18話 第19話 第20話
※ 投稿動画の英語字幕の翻訳ですので、本来のシナリオとは違います。

アイリス第15話 あらすじ

<前回までのあらすじ>
「黙って俺の質問に答えろ。」
ヒョンジュンは、テロリストのアジトに連れてこられたスンヒを尋問するが、彼女から保安コードを聞きだすことはできなかった。ペク・サンの要求によって、スンヒは解放される。
「彼女を解放しろ。」
「俺の記憶を消すんだ。」
”声”によって残された手がかりに従い、ミョンホと秘密の会合を持ったヒョンジュンは、彼の知るアイリスのすべてをミョンホに話し、差し迫る核テロ襲撃を大統領に気づかせる。
「どうもNSSの中に裏切り者がいるようだ。」
サンヒョンは、ペク・サンとサウを疑い、スンヒとテロリストの追跡を始める。
一方、イム・ギフンの計画を退けるために、パク・チョリョンは、スンファとの連絡を試みるが、予想もしないヒョンジュンによって捕らえられる。
「もし俺の質問に正直に答えなければ、お前は直ちに死ぬ。」

<第15話>
捕らえられ連れてこられたチョリョンに迫るヒョンジュン。
「お前が時間稼ぎをしていることは、わかっている。もし俺の質問に正直に答えなければ、お前は直ちに死ぬんだ。」
「ここはどこだ?カン・ドチョルが、君にこうするよう指示したのか?」とチョリョン。
「俺の質問に答えろ。濃縮ウランと起爆装置、それは今どこにある?」
「君は、この間ずっとカン・ドチョルの側にいた人間だ…。」
「なぜお前が私に質問するんだ?」
そう言ってヒョンジュンは、チョリョンを殴りつけ、床に発砲します。
その様子をモニターで見ている秘書室長。横の男は彼に言います。
「本当に大丈夫ですか?彼は北朝鮮の代表ですが。」

>「もう一度だけ訊ねる。核爆弾はどこだ?」とヒョンジュン。チョリョンは、
「なぜ急にそれを探しているんだ?考えが変わったのか?君は、ペク・サンと韓国に復讐しようとしていたのではなかったのか?私も核爆弾がどこにあるのか知らないんだ。今、私は自分の復讐をするという君を助ける約束も実行できない。カン・ドチョルが私を裏切ったんだ。」
「話しを逸らすな。俺は既に、お前とペク・サンがアイリスのメンバーだということを知っている。」
「アイリス。それは何だ?今君が言っていることが何なのかはわからないが、私は核爆弾を爆発させるつもりはまったくなかった。私は、韓国に会談をキャンセルさせるための脅威として、爆弾の存在を利用するつもりだっただけだ。だが、やっと最近わかったんだ。私自身が利用されていたことを。核爆弾を所有しているカン・ドチョルは、北朝鮮のイム・ギフンからしか命令を受けなくなってしまった。私は君の言っているアイリスがどんなものかはわからないが、もしそれがペク・サンと関係しているなら、その人物は私ではない。それはイム・ギフンだ。今イム・ギフンは、ソウルの中心部で核爆弾を爆発させ、この争いを利用して二国間に戦争を引き起こそうと計画している。私は戦争を見たくはない。私は、もはや私の手の届かない核爆弾を見つけるために、ソンファに連絡したんだ。」
銃を下ろすヒョンジュン。

テロリストのアジト。
「誰か、ソンファとキム・ヒョンジュンを見たか?」とドチョル。
「しばらく見ていません。」
「奴らはいつも人を心配させている。できるだけ早く始末するべきですよ。」とグァンス。
ガンソクは、言います。
「キム・ソンファは、パク・チョリョン同志からの電話を受けた後出かけました。」
「それは、いつだ?」とドチョル。
ガンソクは、「3時間ほど前です。」と答えます。

すぐにギフンに電話をするドチョル。
「私はだいぶ前に、お前に彼らを始末するように指示した。お前は聞いていなかったのか?」
「申し訳ありません。私は、Dデーの直前に彼らを始末したかったんです。」とドチョル。
「急ぐんだ。ことを片付けて、アジトを変えろ。」とギフン。

秘書室長は、チョリョンに言います。
「君は、国防長官に連絡できるほど高い地位なんだろう。ソウル中心部での核爆弾の爆発は、単純なテロ攻撃ではない。これが南北二国を完全に吹き飛ばす戦争のような、大きな面倒を引き起こすことを君は知っているはずだ。北朝鮮軍は、これにどう関わっているんだ?国家保安局長は、どのくらいこれを知っているんだ?これはもう目前の緊急事態なんだ。この核テロ攻撃の後、イム・ギフンは、他に何を計画していたんだ?君の判断と決断が、この戦争が起きるかどうかを決めるんだ。どうかそれを忘れないでくれ。」

起爆装置に濃縮ウランをセットするテヒョン。

チョリョンの部屋を出た秘書室長は、ソンファに、「彼が君を探している。」と。
そして彼はヒョンジュンに言います。
「我々は今どうすべきなんだ。私はどうしていいかわからない。核襲撃を阻止するために、ペク・サンとイム・ギフンを今逮捕すべきだろうか?」
「彼ら二人を逮捕したとしても、核爆弾を見つけることは難しいでしょう。」とヒョンジュン。

ソンファは、チョリョンの部屋に。チョリョンは言います。
「それを考えると、私はいつも自分が利用されていたのではと思い当たった。私が、ヨ同志の護衛に失敗した後でさえ、すぐ復職させられたのだ。これは、最近の共和国では決して耳にしないことだった。私がイム・ギフン同志を疑ったのは、一度だけではなかった。私は、自分の国家に対する忠誠心と、人民に対する信頼によって騙されていたといつも思っていた。私は、これがすべて自分の野望のせいだとは気づかなかったのだ。今やっとわかった。それが本当に辛い。」
「我々はまだ間に合います。今なら、まだ遅くはないんです。核爆弾を見つけて、戦争を止めるんです。」とソンファ。
「カン・ドチョルは、君とヒョンジュンを任務が終了する前に抹殺するつもりだったはずだ。私も、核爆弾のある場所を特定できない。この時点で、濃縮ウランと起爆装置はもう組み立てられているはずだ。今それを見つけられるのは、君とキム・ヒョンジュンだけなんだ。」

スンヒを追いかけるサウ。
スンヒとジョインは、車を止めます。
「着いたわ。交通追跡システムは、ここまで連れてくるだけよ。」
車を降りるスンヒに、「どうするつもりなの?」とジョイン。
「私が閉じ込められていた部屋は、このあたりのビルの中に絶対にあると思うわ。」とスンヒ。
「一人で行くのは、危険すぎるわ。パクチーフに報告して、支援を要求して。」
「それはあなたに頼むわ。無線通信を始めて!」と建物に入るスンヒ。

地下の駐車場に車を止めるサウ。
彼は、到着した援軍に、「彼女は近くだ。すぐに見つけるんだ。」と。
ジョインは、サンヒョンに電話をします。
「申し訳ありません。彼女を止められませんでした。」
「現場に残って、次の指示を待て。今すぐ作戦チームを送るから。」とサンヒョン。
そこに男達が現れ、彼の電話を取り上げます。
「我々は、スパイ容疑であなたを逮捕します。」
それを電話越しに耳にするジョイン。

サンヒョンは、男達に訊ねます。
「スパイと言ったな。誰がスパイと言ったんだ?」
しかし男達はそれには答えず、「彼を連行しろ。」と彼に手錠を。
「放せ。これは誰の命令だ?局長の命令か?」とサンヒョン。
男は銃を取り出し、「黙って言うとおりにしろ。」

アジトを探していたスンヒは、通りを歩くグァンス達を見つけます。
そこにジョインから無線が。
「スンヒ、もうそれはどうでもいいわ。どうやら、パクチーフが逮捕されたみたいよ。」
そこにサウが現れます。「君は今停職中だ。行こう。」
無視して離れようとするスンヒ。サウは、彼女の腕を捕まえ、
「君がこんなことを続けるのなら、私は君を逮捕しなければならない。」
「私は今、テロリストを追跡しているのよ。支援部隊を呼んで。」とスンヒ。
「君は停職中だと、既に私は言った。」とサウ。
横にいた男は、無線で連絡をします。
「チェ・スンヒチーム長を発見しました。ハナビルまですぐ来てください。」。
それを聞いたスンヒは、サウに言います。
「どうしてこんなことをしているの?」
「君を守るためだ。」とサウ。
「いいえ、私は本当の理由を聞いているのよ。あなたは、私を守っているの?それともテロ集団を守ってるの?なぜあなたは、テソンがあなたに渡した倉庫のリストをすり替えて、わざとアニャン倉庫を外したの?」
「私はそんなことは絶対にしていない。」とサウ。
「最近のあなたの行動がどれだけ怪しくなってきたか、わかっているの?何があなたをこんなふうにしてしまったの?」
「俺は変わってなんかない。君が変わったんだ。いつからそんなに無知で不注意になったんだ?ヒョンジュンのことでもう自分を混乱させるな。彼は君を危険で不幸な目に遭わせた人間なんだ。彼は、君が忘れるべき過去だ。だから今俺は、君を真っ当にしようとしているんだ。」
彼をじっと見つめるスンヒ。
サウは、男達に言います。
「チーム長チェ・スンヒは、直ちに逮捕される。彼女を連れて行け。」
「逮捕されるべき人間は、私でなくチン・サウよ。放してよ。」とスンヒ。
サウは、「何をもたもたしているんだ?」と。

テソンは、ミジョンに言います。
「おい、何か大変なことが起きたんだ。」
「なんだか知らないけど、ちょっと待てないの?今本当に忙しいのよ。」
「本当に大変なことなんだ。パクチーフが逮捕されたんだ。」
「何を言ってるの?」とミジョン。
「わからない。セキュリティが彼を連れて行ったんだ。」

宿舎に戻ったチョリョンに、部下が言います。
「イム・ギフン同志が、ずっと探しておられました。彼は、何か疑い始めたようです。」
「心配ない。」
そこにギフンからの使いが、彼を呼びに来ます。

ギフンはチョリョンに言います。
「しばらく出かけていたようだな。」
「私は共和国への予備の帰還ルートを確認に行っていました。私の目前の任務は、あなたの安全を確実にすることです。我々の活動が失敗したらどうなるか。韓国へ逃げるいくつかの方法を探すときです。いつ共和国へ戻られる計画ですか?」
「ソウル周辺を散歩しよう。どうだ?」

そして二人は、外に出かけます。
「ピョンヤン当局から来たチェ・ヨチュン将軍、第4軍隊のチョン・テス将軍、そして防衛当局第2司令部のイ・テヒュン。彼らは皆私と協力関係にある。誰もが今の委員長の政治に強く反対しているのだ。核爆弾の爆発の後、防衛司令官イ・テヒュンは、ピョンヤンの人民軍と委員長のオフィスの統制権を手に入れるはずだ。同時に、委員長の安全を確認し、ピョンヤンの人民軍がピョンヤンを包囲する。一旦それが起きたら、USFKは、我が共和国に侵攻を始めるだろう。」
「そして私は、核テロ攻撃が実行されたとニュースを流す。」とチョリョン。
「それは、北朝鮮の委員長の秘密の命令で実行され、特別部隊による単独の行動だと。」
「特別部隊ですか?」とチョリョン。
「特殊エリート部隊だ。太平洋艦隊が続き、ムスダンリと共和国内の20基余りのミサイル発射台に彼らの攻撃を集中させる。しかし、共和国は彼らの攻撃に報復をし、核攻撃に関わったエリート部隊を正当化する。そして委員長の辞任を要求するのだ。そして北朝鮮は、防衛司令官イ・テヒュンに率いられた新政府として、もう一度停戦の時期に入る。そして改革は完成するのだ。」

宿舎に戻ったチョリョンは、部下に盗聴器をすべて取り除くよう指示を。
そして、秘書室長に電話をします。
秘書室長は、ミョンホにその報告を。
「パク・チョリョンが電話をしてきました。北朝鮮軍の一部が、この作戦に関わっています。核爆弾が爆発したら、彼らは、キム・ジョンイル代表を逮捕、監禁するつもりです。」
「何だと?君は軍によるクーデタだと言っているのか?」とミョンホ。
秘書室長は、はいと答えます。

ミョンホは、ペク・サンとの会話を思い出します。
「私は、あなたにNSSの存在理由をもう一度考えていただきたいのです。あなたは、つねに国家のことを心配する必要があります。我々の任務、そして存在する理由は、あらゆる障害を取り除いて問題を解決し、あなたの目標の達成を助けることなのです。」
さらにヒョンジュンとの会話も。
「アイリスのような勢力があり、またそれに対抗する組織がある。アイリスの影響の範囲は、南北両方に及ぶだろう。NSS局長ペク・サンもまたこの組織の下にいる。それが君の言っていることなのか?」
そしてペク・サンの話。
「核テロ攻撃は、会談に反対する集団によるものであることは明らかです。あなたの決定と北朝鮮の政治権力の移行に、彼らが直面したとき、統一に反対する者にとって、会談は彼らに大きな問題を生み出すのです。」
「彼らとは、誰のことだ?」と問いただすミョンホに、驚くペク・サン。
そして秘書室長との会話。
「今回の会談に関して、我々はNSSの知らないところでそれを実行してきた。それは難しいと思っていた。私は以前、この会談の計画の責任をNSSに置くと決めていたのだ。だがその前にやらねばならないことがある。今日のNSSのあり方は、受け入れ難いものだ。彼らは、自分達の任務を秘密裏に行っている。秘密の、非公開の組織、私はこれを続けるべきだとは思わない。前の政府が、本当にこのような組織が必要だったのかどうかはわからないが、現在の大統領として、このような組織の存在は我慢できないのだ。今後は、NSSは正式に政府の組織として働いてもらい、新しいNSSの最初の局長は、現局長のペク・サンに引き受けてもらうべきだ。彼がブタペストから戻り次第、すぐに彼との約束を取ってくれ。」

秘書室長は廊下で電話を。
「私はもう大統領に全てを申し上げた。連絡を続けてくれ。」
彼は、ミョンホとの会話を思い出します。
「これはすべて私の過ちだ。ペク・サンがこんな人間だとは知らなかったのだ。そして私が彼をNSSの責任者にしたのだ。」
「いいえ、私の責任だと言わざるを得ません。」と秘書室長。
「まだ遅くはない。我々は、ペク・サンがNSSにいる理由を徹底的に調べる必要がある。そして彼らの正体を暴くのだ。」
「わかりました。青瓦台の中だけでなく、政府機関全員、私は彼らの正体を暴くつもりです。一人残らず。」と秘書室長。

サウは、ビルの中へ。
同じビルに向かうソンファは、電話で連絡を。
「今その前よ。今から向かうわ。」

サウは、部下に言います。
「このビルのセキュリティから、支援を要請しろ。」
そして銃を持ち、部屋に入るサウ。
後ろから近づいた男が、「銃を降ろせ。」と彼に言います。
銃を置くサウ。無線で連絡を取ろうとする男。そこへヒョンジュンが。

男を倒したヒョンジュンは、サウに銃口を向けたままこう言います。
「ペク・サンとお前は、いつから始まったんだ?」
「そんなことを聞いてどうするんだ?この期間は、俺にとっても同じように苦しいものだったんだ。もうそれを終わりにしよう。」
「全てを完全に理解するまでは、お前を死なせやしない。今すぐ俺に話すんだ。いつ始まった?お前がプタペストで俺に銃を向けたときか?それじゃあ、お前は誰だったんだ?アイリスの一員なのか?それとも俺の親友なのか?」
そこへ入って来る男達に気づく二人。
サウは銃を取り、男達を倒すとヒョンジュンに向けて発砲します。

物陰で昔のことを思い出すヒョンジュン。そして彼は言います。
「サウ!聞いてるんだろう?この2年間、お前のことを考えるときはいつも、結論は一緒だった。それはお前がチン・サウだからだ。だから、お前はこんなことをしているんだ。お前は真の男だから、何も聞かずに命令に従っているんだろう。それがチン・サウだから、だから俺はお前のしたことは許せると思っていたんだ。お前が俺を殺すように命令された後、お前はどう感じていたんだ?お前に比べたら、他の誰が俺を殺そうとしたとしても、俺は不満だっただろう。お前にそうするように命じたペク・サンとNSSに、俺は復讐を決めたんだ。サウ、お前に関しては、アイリスの一員…。」
ヒョンジュンの言葉を遮り、サウは言います。
「昔のお前は、俺のことを何もわかっていなかった。お前のせいで傷ついた俺の心、お前のせいで俺が諦めたこと、お前はそれをまったく気づかなかったんだ。それがいつ起こったのか俺にもわからないが、もうそんなことは問題じゃない。お前は今その理由を理解しようとしているが、俺はただお前を殺したいだけだ。俺の心に、もうお前のことなどないんだ。」
「サウ!」と涙を流すヒョンジュン。
サウは、ヒョンジュンに向けて発砲します。

打ち合いを続ける中で、ヒョンジュンは言います。
「まだ遅くないぞ、サウ!お前がしたこと全て、まだ改心できる。」
「黙れ!すべてを取り戻すたった一つの方法は、お前が消えることだ。」

サウが出て行った直後、そこにソンファが現れます。
「外に!」と言うソンファに、首を振るヒョンジュン。
「カン・ドチョルとグループは、もう姿が見えないわ。」
二人は、空っぽになったアジトへ。
「彼らは私達を消す計画だったはず。それなのにここを出て行った。どうしたらいいのかしら?」
いきなり部屋を出たヒョンジュンは、先ほど倒した男達の体を調べます。
「ヒョンジュン、彼はまだ生きているわ。」とソンファ。

ヒョンジュンは、男を肩に担ぐと病院へ急ぎます。
男を見て、警察に連絡したほうがと言う医者に銃を突きつけるヒョンジュン。
「たとえほんのちょっとでもいいから、彼の意識を取り戻してくれ。急げ!」
一瞬意識を取り戻した男に、「ドチョルはどこだ?」とヒョンジュン。
「俺は知らない。」と男。
「よく聞くんだ。お前はどのみち死ぬ。もしお前がじわじわ苦しんで死を迎えたくなかったら、俺に話せ。」
「もう遅い。お前は時間までに止めることはできない。」
そう言って息を引き取る男。
ヒョンジュンは、アトロピンの投与を医者に要求しますが、
「もう手遅れです。最善は尽くしましたが。」と医者。

診察室を出て来たヒョンジュンに、様子を訊ねるソンファ。

ヒョンジュンは、チョリョンに電話をします。
「彼らが消えたと言うのか。どこへ?」とチョリョン。
「わからない。3名だけ、俺とソンファを消すために残っていたんだ。」
「こっちは、まだ何も動きはない。イム・ギフンが出発する前は、彼らは爆弾を爆破させないだろう。」
「我々がカン・ドチョルを見失ったことを、チャン秘書室長に知らせるべきでは?」
「彼らは、イム・ギフンとペク・サンの逮捕を請求するつもりだ。そうなったら、我々は爆発を止められない。」
「俺達は、今から彼らの追跡を始める。イム・ギフンが何か行動を起こしたら、知らせてくれ。」

電話を切ったヒョンジュンに、「何か考えがあるの?」とソンファ。
彼は、ジョンフンの金庫から取り出した小さなキーを握り締め、
「これは病室で死んだ男が残したものだ。」

踏み切りで停止した隙に護衛の男を倒し車から脱出するスンヒ。

駐車場で、持っていたキーの車を探すヒョンジュンとソンファは、目指す車を発見し、ダッシュボードの上の装置を持ち、元の車で駐車場を出ます。
一方スンヒも同じビルへ。

スジンは、ペク・サンに電話を。
「秘書室長の最近の動きは、いつもと違うわ。」
「いつもと違うとは、どういう意味だ?」
「彼は知っていたのよ。それで私を置いていった。今彼は大統領とずと一緒にいるわ。きっと何が見つけたに違いないわ。」
「作戦が始まったら、青瓦台と言えども我々の統制下に入る。」
「どの範囲まで、組織は持っていくつもりなの?」
「南北が政権を変えるまでだ。黙って見ていよう。君が個人的に大統領を抹殺しなければならなくなる可能性も高い。大統領と秘書室長の動きの監視を続けるんだ。何かいつもと違ったことがあれば、すぐに知らせてくれ。」

逮捕されたサンヒョンの前に現れるペク・サン。
「君の共謀者のチェ・スンヒは、何をしようとしているんだ?」
「私が今までにわかったことは、キム・ヒョンジュンが生きていること、私はこのテロ攻撃を止めなければならないこと、そして、NSSの中に反逆者がいること。この3つだけです。」
「君は反逆者がいると言ったが。誰が裏切っていると君は言っているんだ?」
「そんな明白なことを聞くんですか?」
「私がしていることは、国家のためになることだ。」
「あなたは、核攻撃のことを指しているんですか?どんな国の利益が、150,000人の命より価値があるというんです?」
「人々は、この国が一時的な休戦状態にあることを忘れる傾向がある。もし150,000人の人の犠牲が、我々の失ったセキュリティの感覚と国を守る気持ちを取り戻すことができるなら、この取り引きは価値があるのではないのか?」
「あなたは本当は誰なんですか?」
「もうすぐわかる。」

サウは部下からの連絡を受けます。
「チーム長チェ・スンヒが逃げました。」

サウは、ペク・サンにそれを報告します。
「ここに戻る途中、彼女は逃亡しました。私はすでに彼女を追うためのチームを送りました。」
「我々はまもなく作戦を開始するんだ。その前に、彼女を見つけろ。」

サウは、サンヒョンに言います。
「チェ・スンヒチーム長が、NSSに移送される途中に逃亡しました。もし彼女をすぐ見つけないと、彼女は死ぬことになります。チェ・スンヒはどこですか?最も立ち寄りそうな場所を教えてくれませんか?」
「サウ、君はどうしてこうなったんだ?何が君をこうさせたんだ?ペク・サンと君は、どんな関係なんだ?」
「知らないほうがいいんです。もし知ったら、あなたも危険なことになります。」
「危険?私はすでにスパイ容疑で逮捕されたんだぞ。他に何を恐れる必要があるんだ?私が本当に恐れているのは何か、君にわかるか?私が君をNSSに引き入れたんだ。君は同郷の者以上、私にとっては弟のようなものなんだ。」
「それ以上言わないでください。」
「それなら、どうして私に話さない。どうして今のようになってしまったんだ?ペク・サンがお前の弱みを握ったのか?」
「もう言わないでください。私が他人に弱みを握られるように見えますか?」
「そんなことはわかっている。だからお前に聞いているんだ。何のためだ?誰のためだ?なぜこんなことをしているんだ?」
無言で立ち去ろうとするサウに、サンヒョンは続けます。
「私はお前が今どう感じているかわかっている。私には全部理解できるんだ。サウ、お前はお前らしくないことをしているんだぞ。」

何も知らないヒョンギュのところに、男が。
「ヤン・ミジョンを見ませんでしたか?」
「ミジョン?私は知らんが。」とヒョンギュ。
男はそれでも訝しげに部屋の中を見回します。
「何だ?何か言いたいのか?」とヒョンギュ。
男は、「いいえ、どうぞ仕事を続けてください。」と出て行きます。

「彼は行ったぞ。」とヒョンギュ。
起き上がったミジョンは、「これからどうしましょう?」と。
「まずスンヒに連絡すべきだ。」
「もうしました。ヤンチーフとチェリーダー、二人とも連絡が取れないんです。」

スンヒは、ジョインの車に。
「あなたが頼んだものは、中にあるわ。」とジョイン。
スンヒは、ダッシュボードから拳銃と携帯電話を取り出します。
「もうパクチーフも私達を助けることはできないわ。どうするつもり?」

ヒョンジュン達は、端の下に車を止め、駐車場の車から持ってきたものを調べます。
「手がかりは何もない。何か見つけたか?」とヒョンジュン。
「この車のあった場所の記録があったわ。でもこの日付を見て。3日連続で、この場所にあったのよ。なぜだと思う?」
「調べて見よう。」とヒョンジュン。

スンヒは、ジョインに、「ちょっと車を止めて!」と。そして、
「私達は、ミジョンに連絡できるわよね?」

スンヒからの電話に、ヒョンギュは説明します。
「そうだ。放射性物質の測定に衛星を使えば大丈夫だ。だが、これで爆弾を見つけるのは、非常に可能性が低い。彼らがNSSから盗んだ起爆装置は、それ自身で放射能を阻止できる。我々は何も見つけることはできないだろう。だから、我々が今追跡できるたったひとつのものは、濃縮ウランだ。もし彼らが濃縮ウランの調査に長時間費やすとしたら、彼らは放射能防御の設置を考えただろう。その場合、これまた衛星を使って見つけるのは難しい。」
「もし彼らが既に起爆装置と濃縮ウランを爆弾に組み立ててしまっていたら、放射能がいくらか漏れるのでは?」とスンヒ。
「その通りだ。可能性はある。」
「ミジョン。今私達は衛星サービスにログインできる?それなら、ソウル市内で、この1週間に放射能が観測された場所を探すのを手伝って!そしてチーフ!ミジョンに、もっと放射能について教えてあげてください。」

街中を調べるヒョンジュンとソンファ。
ミジョンとヒョンギュは、パソコンでデータを探します。

ミジョンは、寝ているヒョンギュに「終わりました。結果はすぐ出ます。」と。
そこへ男が入ってきます。
「お前達は、何をやっているんだ?今、許可なく衛星サービスを使用することは、規則に反することを知らなかったのか?私と一緒に来い!」
廊下に出たミジョンに、男は言います。
「君は、NSSの今の状況を知るべきだ。君もパクチーフのように、スパイ容疑で逮捕されたいのか?チェチーム長が、君にそうするよう頼んだのか?
「はい。」とミジョン。
「彼女は、何をしようとしているんだ?」
「彼女は、放射能が増えている場所があるかどうか、チェックさせただけです。」
「君が彼女に結果を送った後、彼女はそこに自分で行くつもりなのか?」
「はい。」
「彼女に、結果を送れ。」と男。

「結果が届いたわ。」とスンヒ。そして彼女は、
「私が自分でこれをやるわ。助けが必要なら、あなたに連絡する。」と。
運転席を彼女に譲り、「気をつけて!」とジョイン。

ミジョンの話を聞いた男は、サウに電話を。
「チーム長チェ・スンヒは、既に場所を知っています。」
「わかった。それを私に送り、チームを行かせろ。」とサウ。

ソンファは、ヒョンジュンに言います。
「こんなこと続けていられない。ソウルに近いこれらの場所は、関係ないわ。彼らは、爆弾を置くのに適した場所を探そうとしているのかしら?」
「そんなはずはない。彼らは、作戦が始まる前に、場所を選んでいたはずだ。もう一度この車が行った場所を見せてくれ。」
パソコンを渡しながら、ソンファは、
「もう全ての場所に行ってみたわ。彼らは3日連続でそこに行ったはずよ。」
「これを見てみろ。そこには、一度しか行っていない。そして他の場所とは違って、ソウルの市内だ。なぜそこへ行ったのか。」

部長はテソンに、「パクチーフを見たか?」と訊ねます。
「それが…。パクチーフは逮捕されました。」
「それはどういうことだ?なぜだ?」と部長。
「私にもよくわかりませんが、彼らはスパイ容疑だと言っています。」

それを聞いた部長は、物陰から政府高官に電話を。
「スパイ容疑?彼は何をしたんだ?そうか。何?」と高官。
彼はすぐに秘書室長に報告します。
「今、NSSが少しおかしなことに。NSSのテロ対策チーフが逮捕され、スパイ容疑で拘束された。知ってますか?」
「いや、知らない。誰も私に報告しなかった。」と秘書室長。スジンは、
「NSSの内部状況を、どうやって知ったのですか?」と。
「私は、保安局長だ。君は私がそんな能力も持っていないと思っているのか?今、我々は核テロ攻撃を止めなければならないのに、NSS内部では、こんなことが起こっている。これは憂慮すべきことではないのか?我々は直ちに予防策を講じなければならない。」
そこへ秘書室長に電話が。そして
「私はちょっと出かけなければならない。」と席を立つ秘書室長。

廊下に出た秘書室長に、部下が写真を見せます。
「市の病院のひとつで起きたある銃撃に関係した事件です。我々は既に警察に話しました。」
「病院の責任者に、個人的に会いたいと言え。」

秘書室長からの電話に出ないヒョンジュン。

秘書室長は、病院の医師と話をします。
「彼は私に、死に掛けた男性の意識を、一時的に回復するよう頼みました。そして彼に、カン・ドチョルはどこだ?と聞いたんです。」
「その男は答えたのか?」と秘書室長。
「いいえ。彼は何もその男から聞き出すことはできませんでした。」

秘書室長は、ミョンホに報告します。
「キム・ヒョンジュンは、テロリストを見失ったようです。ヒョンジュンが彼らを見失ったのですから、我々はもう爆弾を発見できません。」
「キム・ヒョンジュンは今どこにいるんだ?」とミョンホ。
「彼に連絡が取れません。」
「どうやら、テロリストと爆弾の場所を知っている人間は、イム・ギフンだけのようだな。すぐにイム・ギフンの居場所を調べるんだ。」
「彼を逮捕するつもりですか?」
「我々は、キム・ヒョンジュンが答えを見つけるのをただ待っているわけにはいかないのだ。何があろうと、この核テロ攻撃を事前に阻止しなければならない。すぐ行動を起こすのだ。」

ある建物にたどり着いたヒョンジュンとソンファは、中を調べます。
そしてテヒョンが核爆弾を組み立てた部屋を見つけた二人。
「どうやら、彼らはここで濃縮ウランと起爆装置を組み立てたようね。」
物音に気づき、銃を構えた二人の前に現れるスンヒ。

第16話に続く!

inserted by FC2 system