最高の愛 第6話 あらすじ

  2011年5月19日放映

  英語字幕からの翻訳ですので、
  本来のシナリオとは違います。
   
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VIP室に戻らないと言うエジョンを探しに行くジン…。
「もう終わりにしなきゃ…。」そう言って、エジョンは電話を切ります。


--------* 映画館の前

外に出てぼんやり”ファイター”の看板を見つめ、また歩き出すエジョン…。
そこにジンが現れます…。

「ク・エ…。」彼女に呼びかけようとしたものの、周囲の目が気になり黙りこむジン。

ジンは彼女を追いかけ、腕を掴みます。
思いがけない彼の行動に唖然とするエジョン…。

ジン 「お前は俺に捕ったんだ。それでどうする?捕まったままでいるのか、それとも逃げるのか…。恥ずかしいから、もう二度とお前を捕まえないぞ。それでどっちなんだ?行かせるべきなのか?」

エジョン 「皆が見ているのに、どうしてこんなことを…。気づかれたらどうするの?」

ジンは、エジョンの帽子を取ると自分の頭に!
そして、彼女をギュッと抱きしめます。
ジン 「動くな。もし誰かに気づかれたら、お前のせいだ。見られたくなかったら、顔を上げるな。黙ってついて来るんだ。俺が抱いててやる。」



--------* 映画館VIP試写室

試写室に突入するセリ…、必死で追いかけるジェソク…。
セリ 「ここにいたに違いないわ。ほら、飲み物が2つあるし…、誰かと一緒にいたはずよ。誰なの?女優?誰なのよ!私より有名な人?」

返事ができないジェソク…。

--------* 映画館ロビー

PD 「噂は広がるときには広がるものだ。彼らが別れたという噂があったが、どうやら事実らしいな。」
作家 「私達の番組の最中に別れたことを発表するなんて言わないでしょうね?」
PD 「トッコ・ジンにはいろいろ事情があるから、しばらくは内密にするはずだ。だが、一体誰なんだ?カン・セリクラスの誰かだよな。」
作家 「でも、セリとトッコ・ジンの別離の発表前に、新しい恋が始まったという噂が出たら…。はっ、その女は、トッコ・ジンとセリの間を引き裂く不倫女?(불륜녀)と呼ばれるんじゃない?」
ピルジュ 「不倫女?もう既に彼らが別れているのなら、不倫関係ではないでしょう?」
PD 「他人は、そう見るかもしれん。人は、トッコ・ジンとカンセリが、まだ恋人関係だと思ってるんだから。


--------* ジンとエジョン:バー

ジン 「俺とここにいるくらいじゃ、誰も誤解しないさ。誰もお前に気づいていない。シン・ミナやハン・イェスルなら話は別だが、お前はク・エジョンじゃないか…。」
エジョン 「私がトップスターじゃなくてよかったわ。」
ジン 「お前が俺とのスキャンダルを望んでいるなら、少なくとももっといい服を着るべきだ。俺がそんな服を着た奴とスキャンダルを起こす男に見えるか?」
エジョン 「それなら、みすぼらしい服を着ててよかったわ。」
ジン 「トップスターでもなく、そんなみすぼらしいお前が、トッコ・ジンを苦しめるとは…。」

ジンは笑いながらワイングラスを差し出します。
そのままグラスをテーブルに置くエジョン…。

エジョン 「トッコ・ジンさん。私を好きなことがそんなに辛いの?」
ジン 「俺は、自分以外の誰も好きになったことはない。それは自分を苦しめ、さらにそれがお前なら、ひどく恥かしいことだからな。」
エジョン 「そうでしょうね。そんな恥ずかしい思いをした上に断られたんだから、さぞ辛かったでしょう。」
ジン 「そういう言い方はは止めろ。あのときのショックが蘇ってくるじゃないか。」
エジョン 「そんなにショックだったの?私が断るとは、思ってもいなかったようね。」
ジン 「誰も思わないだろ。お前なら俺の出した餅に飛びついてくると思っていたんだ。」
エジョン 「ふ~ん、餅に飛びつくと…。」
ジン 「そうだ、飛びついてもらいたかった。その痛みから解放され自分を取り戻すために…。」
エジョン 「ふ~ん、そうやって飛びつけば、目が覚めると…。」
ジン 「そうなれば、あとは簡単だったのに…。ハハハ!」

とうとう怒りを抑えきれなくなったエジョン、その表情にジンもギクリと……。

エジョン 「飛びつく?目を覚ます?、あとは簡単???」
ジン 「言葉尻を捕えて、そんな表情で俺を見るな!!」
エジョン 「今まで自分以外の人間を好きになったことがないんでしょ? それじゃ、私が初恋なのね!」
ジン 「どうしてそう人を恥ずかしくさせるんだ?」
エジョン 「あなたを恥ずかしくさせたですって? 何て人なの? あなたのその年での初恋は、結局片想いに終わるのよ! 私は、トッコ・ジンさんを、絶対絶対好きになりませんから…。」

エジョンは立ち上がり、そのまま出て行きます。
思わず自分の口を叩くジン…、そして彼はすぐ彼女のあとを追いかけます。

ジン 「おいおい、ク・エジョン!これはなかったことにしよう。そして最初からやり直すんだ。元々ここに来る前に、君を王女様のような素敵なドレスを着せてから連れてくるつもりだったのに、それを飛ばしてしまったんだ。今からそれをやろう。それからここに戻って来よう、な?そうしよう、行くな。」

そう言って、彼女の腕を掴むジン。
エジョンは、その手を振りほどき、ジンの前に手を差し出します。

エジョン 「そんなお金があるんなら、私に寄越しなさいよ。それなら、トッコ・ジンさんの望みどおり、今この場でさっさと簡単にことを済ませてあげるわ。」
ジン 「俺がしたいようにってどういうことだ? やってみろ。」
エジョン 「トッコ・ジン!あなたって軽いのね。私と寝たいんでしょ?目が覚めた? じゃ、行くわ。」


--------* ジン・エジョン・ピルジュ…それぞれの夜…

一人反省するジン。

「腕を掴んだところまではよかったんだが…。ワインは止めとけばよかった。軽く見てたが、かなり難しくなってしまった…。」

一人考えるエジョン。
じっとジンのチラシを見つめるピルジュ。



--------* テレビ局

PD 「次の番組収録で、君達には、デート場所を選ぶための任務をやってもらう。」
作家 「甘いピクニック、爽やかなハイキング、ロマンティッククルーズ、そしてラグジュアリーディナー。どれに当たるかわからないから、スケジュールは前もって開けておいてちょうだい。」

セリ 「皆の番組でのキャラクターが、まだ固まってないような気がするの。特にエジョンオンニ!あなたは、強引なキャラクターを持っているはずなのに…。笑われないように気を使い過ぎなんじゃない?」

エジョン 「わかったわ。その役割を引き受けるけど、MCも手伝って貰えるかしら。あのカン・ホドンが、ゲストの雰囲気を盛り上げるように…。闘鶏のスケジュールを見たわ。それをセリとやってみるから、私を手伝ってちょうだい。お願いね。」
PD 「そうだ、いいじゃないか…。」


--------* 番組収録会場

エファン 「おい、1位になってハイキングを選べば、自転車の乗り方を教えてくれるよう、彼に頼めるぞ。」
エジョン 「私がそんなことさせてもらえると思う?

エファンは、ヘリウムガスを見つけ、それを吸ってみます。
エジョン 「面白いわ!やらせて!」
エファン 「番組でやってみろ。皆大笑いするぞ。俺が監督に話してくる。」

そこにピルジュが。
ヘリウムを吸った声で返事をするエジョン。

ピルジュ 「その声、どうしたんですか?」
エジョン 「ヘリウムガスです。(いきなり神妙な表情で…)あの日映画館で、誰にも言わないでって頼んだのは、あなたに会いたくなかったわけじゃなくて、ただある人を避けたかったただけなんです。怒ってませんよね?」
ピルジュ 「はい!」
エジョン 「ありがとうございます。真剣な話をしているのに、声がおかしくて…。元に戻るかしら?あー、あー、あっ、大丈夫だわ。でしょ?」

ピルジュ 「僕にもやらせてください。」
エジョン 「ユン・ピルジュさんは、笑わせる必要はないでしょう。私に必要なものなんです。」
ピルジュ 「ちょっとだけ!」
エジョン 「やるんですか、本当に?」
ピルジュ 「面白いんでしょ!僕はもう芸能人ですから…。」

ピルジュは、ヘリウムガスを吸います。
ピルジュ 「あー、あー、ク・エジョンさん、面白いですか?」
楽しそうに笑い合う二人…。

そんな二人の姿に驚くセリとハン作家。

作家 「あの二人、本当に仲よさそうね。次のセクションでも、ク・エジョンは落とされないんじゃない?」
不機嫌そうなセリ…。

エジョン 「でも、こんなにガスを吸っても大丈夫かしら?」
ピルジュ 「ク・エジョンさん、僕はあなたのことがとても心配なんです。」
エジョン 「でしょ?たくさん吸うと、頭が痛くなるんでしょ?」
ピルジュ 「はい、あなたが傷つくことが心配なんです。傷つかないで欲しいんです。でももし傷つくようなことがあったら、僕のところに来てください。僕が治療します。」
エジョン 「はい、ユン・ピルジュさんはいいお医者様のようですから…。」


--------* ジンの事務所

ムン代表 「本当にトッコと一緒にいた女を見なかったの?」
ジェソク 「はい、見ませんでした。」
ムン代表 「誰かいたことは確かなんだけど、誰かしら?」
ジェソク 「もし、ヒョンニムがどうにもならないような有名人と付き合ってたら、どうします?」
ムン代表 「トッコが?トッコがそんな人と付き合うと思う?」

ジェソク 「万が一ですよ。」
ムン代表 「万が一?それなら、トッコを海外に行かせるわ。その間に、二度とこの業界で仕事ができないように、その女を潰してやるわよ。」
ジェソク 「トッコヒョンニムが黙ってそんなことさせますか?」
ムン代表 「トッコにはわからないようにするのよ。それが経営者のすることじゃないの?トッコのイメージを必死で守ってきたのよ。そんな女(チジラ)に彼を引きずり落とされるわけにはいかないでしょ。」

代表はジンに訊ねます。

ムン代表 「昨日、セリとチームがトッコが行った映画に行ったらしいけど、会えなかったんですって?」
ジン 「あぁ、俺もムン代表が俺に内緒で送りこんだソク(ジェソク)に会えなかった。」
ムン代表 「セリは皆の前で恥をかいたでしょうから、彼女を宥めるために、トッコの名前で現場に花束とケーキを送っておいたわ。あなた達が付き合ってることを公にしてから1年だから、ちょうどいいでしょう。」
ジン 「どの現場だ? ひょっとして、カップルメイキング?」
ムン代表 「ええ。」
ジン 「花とケーキは、俺が自分で持って行こう。」
ムン代表 「本当?」
ジン 「あぁ、捨てられないためにも行く必要がある。」
ムン代表 「そうよ!あなたが行けば、もっと効果的だわ。」

ジン 「(深刻な表情で…)ムン代表、俺はそんなにひどい奴か?」

ムン代表 「急にどうしたの?今までそんなこと考えたことなかったじゃない。」
ジン 「なかった。だが、この性格が、問題を起こし、ことを難しくしてるんだ。」
ムン代表 「トッコ・ジンに、難しいことがあるの?」
ジン 「そうだ。どんどん難しくなってきている。」


--------* 番組収録会場

こうしてカップルメイキングのデートコース選択ゲーム 「闘鶏」が始まります!
※ 닭싸움(dalk ssa um、タルッサゥム?):片足で立って相手を倒すゲームのこと

勝ち抜いて行くエジョン…。

MC 「ク・エジョンさんの強さと情熱には驚かされましたね。どうやら、国宝鶏足をお持ちのようで…。」
エジョン 「いいえ、国宝少女にいたときには、カン・セリさんが国宝鶏足だったんです。」

無理やり笑顔を作るセリ…。
エジョン 「だから、番組でも、彼女はいつも闘鶏で優勝してて、とうとう鶏足のCFまで撮ったんですよ!覚えてる?セリさん!」
セリ 「ええ…。」
MC 「それじゃ、それを見逃すわけにはいきませんね。そのCFをどうぞ!」

慌ててその映像を探させるハン作家…。(収録なのでここは段取り芝居…^^)
MCは、それを見たものとして大笑いを(収録なのでここは段取り芝居…^^)!
エジョン 「10年前は、私達も若かったわ!」

MC 「そして、二人の闘鶏も見逃すわけにはいきませんね?」
エジョン 「MCが許して下さるなら、私は喜んで!」
セリ 「皆さんがご覧になりたいのでしたら、私も喜んでやります。ですが、ただやるだけじゃ面白くありませんから、賭けをしませんか?ク・エジョンさんが買ったら、ダブルデート。私が勝ったら、ク・エジョンさんの代わりに私がデートに行く。」
エジョン 「勝ちますよ!」
セリ 「私も負けません。」

こうして、エジョンとセリ、二人の闘鶏対決が始まります。


セリ 「(つぶやき)そうよ。私は国宝の鶏足だったけど、足を持ち上げ続けることはできなかったわ…。」

     --------* セリの回想シーン

     그대치킨のCF撮影現場、国宝少女の4人が、チキンを持って歌っています。
     監督 「カット!エジョンのはずなのに、何でセリが腿を持ってるんだ?セリ、手羽と取り替えろ!」


     
     落ち込むセリに声をかけるエジョン…。
     エジョン 「セリ、前に来たいの?」
     セリ 「いいわ。オンニがやれって言ったじゃない…。手羽だから、後ろがいいわ。」


セリ 「でも今は違うわ、私はMC…、すべて持ってるけど、オンニには何もないのよ!」
こうしてエジョンに向かって行くセリですが、結局エジョンの勝ち!

その光景に、 「ナイス、ナイス!」と大喜びのジン…。


ゲームの収録を終えたエジョンに水を差し出すピルジュ。
ピルジュ 「闘鶏、本当に上手ですね。」
エジョン 「でしょ? 次の1週分の放送がかかっているから、必死で闘ったんです。」
ピルジュ 「自転車も上手なんですか?」
エジョン 「実は苦手だから、練習しなくちゃいけないんです。でも、私のキャラクターがこんなふうに決まってしまったから、強気でいかなくちゃいけないんです。迷惑はおかけしないようにしますから、優しく受け止めてくださいね。」


ピルジュ 「好きなだけやってください。私ももうバラエティタレントですから…。あぁ、僕が最も尊敬する漢方医はイ・ジェマ先生なんですが、その僕が、まさかバラエティ番組に出ることになるとは…。」
エジョン 「今のフレーズ面白いわ。収録のときにその話を使わせてくださ。書いておかなくちゃ…。」
ペンを探すエジョンに、ピルジュは自分のペンを差し出します。

楽しげな二人を、後ろからイライラと見つめるジン…。


ピルジュ 「私が面白い部分を教えてあげましょう。漢医師のイ・ジェマ先生は病人を助けましたが、芸人ユン・ピルジュは、ク・エジョンさんを助けています。」
エジョン 「あはは、大受けするわ!ありがとうございます。あっ、これは先生の大事なペン?」
ピルジュ 「はい。大事に使って、後で僕に返してください。」

PDからの電話に席を立つピルジュ。

ジンは、 「イ・ジェマ~!」と言いながらエジョンの隣に座ります!

エジョン 「何しているんですか?」
ジン 「ク・エジョン、お前は闘鶏が上手いな。お前の鶏は最高だ!」
エジョン 「鶏? 私が必死でやっていることをからかうんですか? まったく…。」

ジン 「誉めたつもりだったんだ。鶏と言えば面白いかと…。」
エジョン 「全然面白くありません。」
ジン 「つまらないユン・ピルジュの話に大笑いしたのに、俺の話には笑ってもくれないのか?」
エジョン 「ユン・ピルジュさんの話は面白かったから笑ったんです。」
ジン 「そうか、そんなに彼によく思われたいのなら、頑張ればいい。お前が選んだキャラクターイメージは、お前にぴったりだ。よくやった!ハハハ…。」
エジョン 「そのイメージのせいで、ク・エジョンが軽く見えるって、私を侮辱してるんですか?」
ジン 「侮辱じゃなくて、激励だ。」
エジョン 「ちっとも励まされないわ。また私をいじめに来たのなら、あっちへ行って!ずっと遠くに!」

ジン 「お前によく思われたくて来たんだ。よく思われたくて、無理して誉めたり励ましたりしたんだ。お前を軽いと言ってもいないし、からかってもいない!」
エジョン 「私を励ましに来たのなら、もっと言い方があるでしょ。あぁ、トッコ・ジンさんの口は、トンコだから、何を言っても同じね。でも、ほんのちょっとでいいから我慢するの。口を開きたいときにちょっとだけ我慢して、これは言っても大丈夫かどうかを自分に聞いてみて、それから口を開けばいいのよ。」
ジン 「俺に忠告しているのか?それなら、もっと言い方があるだろう。だが、お前がそう言うのなら、俺は話したいことがあっても、ちょっと我慢して言わないようにしよう。」
エジョン 「そうよ。励ましと誉め言葉をありがとう。最後まで頑張るわ。そして、必ずユン・ピルジュさんとカップルになってみせるわ。」
ジン 「誰と何になるって?」
エジョン 「カップルよ、カップル!これは、カップルを作る番組じゃないの。」
ジン 「この番組は、そういう番組だったのか…。」
エジョン 「そのためには、ユン・ピルジュさんに私をよく見せなくちゃ。最後まで残れたら最高だわ。」

ジン 「ク・エジョン、それはあの医者の物じゃないのか?見せろ。」

じっとペンを見つめるジン…。
エジョン 「素敵でしょ!大切な贈り物だと言ってたわ。」
ジン 「これをお前が失くしたら、彼は相当怒るだろうな?」
エジョン 「そうでしょうね。」

ジンはいきなり、ボールのたくさん入ったプールの中にそのペンを入れてしまいます!

エジョン 「一体何をしてるの?」
ジン 「失くしたと言いに行け。そうすれば彼はお前を怒るだろう。お前は俺を好きでなきゃいけないんだ。だから、今すぐその番組を止めるんだ!」
エジョン 「気でも狂ったの?」

「どうしたらいいの?」と泣きながらペンを探すエジョン…。


控室に、花束とケーキを届けるジェソク。

作家 「これをセリのイベントのために?トッコ・ジンさんって、イメージどおり優しいのね。」
ジェソク 「はい、カン・セリさんにはいつも優しくて…。」
作家 「でも、セリは今落ち込んでいて、車から出て来ないのよ。よかったわ、トッコ・ジンさんなら彼女の気分を戻せるわ。」

そこにジンが、 「おい、キム・ジェソク!お前…。」と怒鳴りながら入って来ます。
皆に気づいて、すぐにこやかに挨拶するジン。
そして、ジンは、 「ミーティング中じゃないか…。」とジェソクを外に連れ出そうとします。

彼を引き留めるハン作家。

作家 「セリが今とても機嫌が悪くて…。何かこう彼女の機嫌を直すようなことをやってもらえると…。」
スタッフ 「はい。収録を続けなくちゃいけないんです。どうかお願いします。」
作家 「1周年だそうね。イベントか何か用意してあるなら、何とか…。」

ジン 「それならお手伝いします。私が、特別なイベントを準備しましょう。」

どうしてもペンが見つからず、さらに自分の運動靴まで失くしたエジョンは、怒り爆発!
「トッコ・ジン! あんたをここに埋めてやるわ!!!!」

ジンを探しに行くエジョン、彼女はジェソクの話に出て来た衣装部屋に突入します。


ジン 「(驚いて…)ク・エジョンさん!?!」
エジョン 「一体何をやってるの?」
ジン 「イベント中だ。(出て行けと目で合図しながら…)」
エジョン 「イベント?誰かによく思われたいの?」
ジン 「だいぶ怒っているようだが、ちょっと私に説明させてくれないか。」
エジョン 「トンコ(口)を閉じてっ!!! 私、何とか我慢しようとしたけど、もうできない。あなたの誉め言葉や励ましなんかいらないわ。でも、あんたが失くしたペンはどうするつもりなの? 返しなさいよ。それと、二度と私の前に顔を出さないで! 私は、絶対絶対あなたを好きになりませんからね!」

そこにセリが入って来ると、電灯のスィッチを!

そして、他の大勢のスタッフ達も……。

ジン 「ク・エジョンさん。僕のせいで辛い思いをし、だいぶ腹を立ててしまったようで、賞賛と激励を持って謝罪しても、受け入れてもらえないようだ。僕のせいで君が失ったファン(ペンのこと^^)は、ファンミーティングやサイン会で取り戻すことができる。何もしてあげられなくて、残念だ。それと、君がトッコ・ジンを絶対絶対好きならないと言っていたようだが、とっても残念だ。」

ジンは、すれ違いざまに小声でエジョンに謝り、そのまま部屋を出て行きます。
あとを追うように出て行くセリ…。

取り残された大勢のスタッフ、そして途方にくれるエジョン…。

そこをピルジュが通りかかります。


--------* ジェニーの店

ネットの記事を読むジェニー。

”トップスターA氏は、愛するB嬢のために驚きのイベントを準備していましたが、それをC嬢によって中断させられました。C嬢は、A氏に異常な憎しみを抱いており、プラカードを持って部屋に乱入、彼を怒鳴りつけました。それを見ていたスタッフ全員は、大きなショックを受けています。C嬢は、かつてB嬢と同じ少女グループで…。”

エファン 「C嬢は検索トップだ。その名前の下には、ク・エジョンと…。ネチズンは本当に怖いな。」
ジェニー 「これじゃ、エジョンって言ってるようなものじゃない…。」

ジャチョルは、 「食事の時間だ!」とエジョンの部屋に。
エジョン 「食べたくないの、父さん!」

ジンからとわかり、電話に出ないジョン。

ジンは、 「本当に怒っているようだ。」と、エジョンに謝罪のメールを打ち始めます。
が、途中で 「絶対絶対好きにならないわ!」というエジョンの言葉を思い出すジン。
「誰があんなことを叫べと言ったんだ?どうしてこんなに面倒なんだ。」


--------* ピルジュとエジョン:局のカフェ

エジョン 「本当にごめんなさい。私、小道具のおじさんにボールを全部出したら連絡をくれるように頼んでおいたから、必ず見つけます。」
ピルジュ 「そのときは、一緒に探しましょう。ク・エジョンさんも運動靴を失くしたんでしょう?」
エジョン 「どうして最近こんなについてないのかしら?イライラして胸が張り裂けそうだわ。」

自分で胸をトントン叩くエジョン…。

ピルジュ 「そういうときは、そこを叩き続けてください。ここを押すと欲求不満が解消されます。エジョンさんは、自然に自分を治療していたんです。」
エジョン 「知らないうちにここを叩いてました!」
ピルジュ 「人は、進むべき道を自然と自分で見つけるんです。すべてうまくいきますよ。」
エジョン 「本当ですか?」
ピルジュ 「もちろん。一番大事なのは、治ると信じることなんです。」
エジョン 「ユン・ピルジュさんが言うと、信じられます。」



局の廊下で小道具係を見つけるエジョン---。

エジョン 「おじさん、ペン見つかりました?」
小道具係 「何のペン?」
エジョン 「ペンを見つけたら、連絡くださいって頼んだでしょう?…」

小道具係 「あぁ、わかった、わかった。」

その光景を見つめるピルジュ。
「あのペンが出てこないと、彼女は相当罪悪感を感じるんだろうな。」


--------* ジンとセリ:レストラン

ジン 「お前と付き合ったせいで、ことが面倒になってきた。だから、会社を通して片をつけることにした。心の準備をしておいてくれ。」
セリ 「それは、あのA氏とB嬢の記事のせいなの? あれは、C嬢が責任を取ったんだと思ってたわ。」
ジン 「そうだ。C嬢がすべての責任を取った。」

セリ 「本当に、エジョンオンニはタイミングが悪いのよね。よりにもよってどうして衣裳部屋なの?前もそうだったわ。」
ジン 「いつのことだ?」
セリ 「国宝少女のときよ。エジョンオンニが私を怒鳴った日は、ちょうど大勢記者が集まった日だった。」
ジン 「そのときお前はク・エジョンに何をしたんだ?お前が先に何かしたから、ク・エジョンがそれに反応したんだろ。」
セリ 「何もしてないわ。あなただって何もしていないのに、彼女が勝手にどなりつけたんじゃない。」
ジン 「俺はしたんだ。お前はどんなひどいことをしたんだ?」
セリ 「ちょっとからかっただけよ。で、あなたも彼女が嫌いなんでしょう? 何をしたの?」

ジン 「お前がしたようなことを彼女にしたと思うと、自分が恥ずかしい。」
セリ 「エジョンオンニが嫌いなら、会わなきゃいいのよ。あの事件の後、私は10年も会わなかったわ。」
ジン 「10年…、それは長すぎる。お前と俺の関係は、もうすぐ終わるんだ。」

そう言ってジンは、席を立ちます。


--------* ペンを巡るジンとピルジュの行動…

大勢のスタッフに、ペンと運動靴を探させるジン…。



一方ピルジュは、失くしたものと全く同じペンを注文します。



--------* ピルジュの病院

看護師と新聞記事を見るピルジュ母。
母 「A氏はトッコ・ジンで、B嬢がカン・セリ、そしてC嬢がク・エジョンとかよ。まったくC嬢はどうするのかしら?負け犬(チジラ)は、いつまでも負け犬なのよね。」。
インジョン 「このせいで、足かせ女から暴動女(난동녀)にあだ名が変わったんですよ。」
母 「…、あら面白いわね。うちのユン先生に、彼女に近づかないように言っておかなくちゃ。」

そこにエジョンの父ジャチョルが…。
セリの父と思い込み、挨拶するピルジュ母。
ジャチョル 「娘にちょっとありまして元気がないので、ユン先生に処方していただこうかと…。」
母 「うちのユン先生は、ちょっと外出中なんですよ。昨日の記事見ましたわ。AだのBだの…、そのことでしょ?お腹立ちでしょうね。」

ため息をつくジャチョルに、ピルジュ母はインジョンに、薬(ゴンジンダン?)を持って来させます。
母 「これが、コンジンダン。1日一粒食べれば、すっかり元気になりますわ。」
ジャチョル 「おや、一口かんだだけで、もう元気が回復してきました。」
母 「お嬢さんに頼んで買ってくださいよ。カン・セリさんはたくさん稼いでるでしょう?カン・セリさんのお父さんですから、特別にサンプルを差し上げますわ。20万ウォンもするんですよ。」

その言葉に驚いて、薬を吐きだすジャチョル。

ジャチョル 「20万ウォン?それじゃこの一箱で、200万ウォンですか?」
母 「カン・セリさんのお父さんだから差し上げるんですよ。」

「実は私の娘は…。」とエジョンの名前を言いかけたジャチョルですが、薬の値段がチラつき、
「愛情をたっぷり私に注いでくれるんです!セリも喜ぶでしょう。ありがたくいただきます。」と。


--------* 

ジンは、ヒョンギュの小学校の門の前で彼の帰りを待ちます。
そこにヒョンギュが友達と一緒に…!

ジン 「おい、ディンドン!お前の叔母ちゃんが、電話に出ないんだ。家にいるのか?」
ヒョンギュ 「今日はずっと家にいるって言ってたよ。」
ジン 「家に帰ったら、叔母ちゃんに電話に出るように言うんだ。もし出なかったら、お前が出て彼女に渡せ。」

友達のところに戻るヒョンギュ、ジンは空を見上げます。
「あぁ、ク・エジョンの顔を見ることは、空の星を掴むようだ…。」
そして、ピルジュのペンを取り出して、
「これを返せば、少しは怒りが収まるだろう。だが、彼女があの漢方医を好きになるのは本当に嫌だ。」

少年 「誰なんだ? 知らない人と話しちゃだめだ!」
ヒョンギュ 「トッコ・ジンだよ。」
少年 「トッコ・ジン? 嘘つき!」
ヒョンギュ 「本物のトッコ・ジンだ!」

それを見ていたジンは、車を降りて行きます。

ジン 「嘘じゃない!俺は、トッコ・ジンだ。こいつは、俺の知り合いだ。携帯を持ってるなら、写真を撮ってもいいぞ。証拠写真を撮って、こいつがどんなにすごいか言いふらせ。」


--------* ジンの家

ヒョンギュはエジョンに電話をします。

ヒョンギュ 「叔母ちゃんに迎えに来るよう頼んだから、すぐ来るよ。」
ジン 「そうか、よくやった。ところで、お前の叔母ちゃんも有名人だが、友達はそれを知らないのか?」
ヒョンギュ 「話してないんだ。叔母ちゃんが、絶対誰にも言っちゃいけないって。」
ジン 「嫌われる有名人の家族も、いじめられるということか…。おい、ディンドン。俺と親しいと言いふらしても構わんぞ。それと、俺のサインを100枚、お前のクラスに送ってやるから、それを皆に配っていい。」
ヒョンギュ 「(嬉しそうに)ありがとうございます。」

そのとき、ヒョンギュが首から下げているおもちゃに目を止めるジン。
ジン 「ところで、それは何だ?」
ヒョンギュ 「嘘探知機だよ。」
ジン 「寄越せ。」
ヒョンギュ 「嘘を言うと、赤いランプが点いて、嘘つきって言うんだ。」

ジンは、スィッチを入れます。
赤いランプと共に、”嘘つき! 嘘を言っちゃいけないよ!”という可愛い声…。



ジン 「嘘探知機だと嘘をつく嘘探知機か…。」
ヒョンギュ 「でも、親しくないのに親しいと言ったら、それは嘘だよ。嘘を言ってもいいの?」
ジン 「俺達は親しいと言ってみろ。」
ヒョンギュ 「親しい!」

ジン 「ほら、赤いランプは点かないだろ? 嘘じゃないんだ。だから、言っていいんだ。」
ヒョンギュ 「はい!」


しばらくして、エジョンがやって来ます。
居間で寝てしまったヒョンギュ…。

エジョン 「今度は何をするつもり?私が電話に出ないからって、子供を利用して私をここに来させるなんて。」
ジン 「そうじゃない。偶然会ったら、彼が俺について来た。だから、仕方なくここへ連れて来たんだ。俺がお前の甥の学校の前で待ち伏せし、甘いことを言ってお前に電話させ、ここまで来させたと言ってるのか?」
(ピンポン!!!:効果音^^)


ジン 「俺はトッコ・ジンだ。絶対絶対好きにならないと言われたからって、そんなことをする人間か?」
エジョン 「違うなら、それでいいわ。」
ジン 「そうだ、俺は違う。これからは、お前を捕まえたりしない。」
エジョン 「そう、よかったわ。」

ジン 「今、がっかりしただろ?俺がお前を捕まえないと言ったから、がっかりしてるだろ…。」
エジョン 「何言ってるの?違うわ。」
ジン 「嘘つくな。」
エジョン 「嘘じゃないわ!」

ジンは、ヒョンギュの嘘探知機を取り出します。

ジン 「これは、嘘探知機だ。嘘を言うと、小さな声と共に赤いランプが点く。本当のことを言ってみろ。」
エジョン 「おもちゃなんかで何をしようって言うの?」
ジン 「そうだ。子供は大切だ。ディンドンの名前に誓うんだ。嘘をつくと、ディンドンは、今と同じ体型のまま育つぞ。将来ディンドンが俺のような素晴らしい体型になるのを望むなら、嘘をつかずに真実を話すんだ。で、がっかりしたんだろ?」

返事をしないエジョン…。

ジン 「俺がお前を捕まえないと言ったから、お前はがっかりしただろ?」
エジョン 「違うわ!」

ジンは、嘘探知機のスィッチを入れます。
すると、 ”嘘つき!嘘を言っちゃだめだ!”の声が…。

ジン 「嘘じゃないか。」
エジョン 「そんなもの、向こうにやってよ。」

からかうように 「嘘つき!」と言うジンに、おもちゃを手で払いのけるエジョン。
その拍子に、おもちゃがジンの目に当たってしまいます。

ジン 「痛っ!ポロロの頭が、俺の目に当たった…。」

氷で目を冷やすジン。

エジョン 「トッコ・ジンさん、大丈夫?」
ジン 「大丈夫じゃない。目玉が飛び出すところだった。トッコ・ジンが、ポロロにやられた。」
エジョン 「それでも、ク・エジョンに殴られたよりマシよ。ポロロはトップスターだもの。赤くなってるわ。血管は傷ついてないわよね?」
ジン 「えっ?俺は、日本にプロモーションに行かなくちゃならないんだ。」

「見せて!」と言うエジョンに、顔を近づけるジン…。

エジョン 「こっちを見て! ここから見ると大丈夫そうだけど…。こっちを見て!こっちも」
言われるままに左右に目を動かすジン。

エジョン 「こっち側のほうが赤いけど、近くで見ても大丈夫のようだから…。よかったわ。」

じっとエジョンを見つめていたジンは、エジョンの肩に手をかけます。
ジン 「ク・エジョン。今度は俺が話すから、お前が嘘探知機を操作するんだ。俺にとって、ク・エジョンは難しい。ちっとも簡単じゃなくて、本当に難しいんだ。」

にっこり微笑むジン、恥ずかしそうなエジョン。

ジン 「俺があの漢方医のペンを返したら、俺を絶対に好きにならないといったことを取り下げてくれるか?」
エジョン 「それなら、とにかく許してあげるわ。」
ジン 「許すだけ? 簡単に見られるのが嫌なお前が、簡単に取り消すのは恥ずかしいだろう。お前が恥ずかしくなく取り消せるようなやり方でやらなくちゃいけないな。明日、俺は日本へファイターのプロモーションに行く。俺が留守の間に、お前にやってもらうことがある。ここに来て、魚に餌をやるんだ。」
エジョン 「どうしてそんなことを私にさせるの?」
ジン 「俺は、警備システムをオンにして出かける。それを解除する番号を知っているのは、お前だけだ。」
エジョン 「6090、まだ変えてなかったの?」
ジン 「そうだ。入れるのはお前だけだ。俺は、誰にも鍵を預けないで出発する。もしお前が来なければ、魚は飢え死にするだろう。」
エジョン 「飢え死にしても、私の責任じゃないわ。どうして私がトッコ・ジンのところに出入りしなくちゃいけないの?」

幸せそうに、エジョンの困った顔を見つめるジン…。

ジン 「お前の心の嘘探知機を作動してみろ。そうすれば、俺の言葉がわかるはずだ。」


--------* エジョン、ジン、ピルジュ、そしてヒョンギュ:それぞれの部屋

嘘探知機を手に、ジンの言葉を思い出すエジョン…。

エジョン 「私は、絶対絶対トッコ・ジンは好きになりません!」
いきなり赤くランプが点き、例の声が聞こえてきます。
思わず探知機を放り出すエジョン…。


ジンは、ペンをガラス瓶に入れ、見えないようにその周りに魚の餌を!
「魚に餌をやれば、見つけるだろう。見つければ、許すのも取り下げるのも、恥ずかしくなくできるはずだ。」


ベットの上でペンを見つめるピルジュ。
「嘘だと見抜かれないためには、どうやって見つけたと言えばいいんだ? 難しいぞ。彼女の心を楽にするためにこれを見つけたと言うべきか…。」


エファンは、ヒョンギュにその日のことを訊ねます。
エファン 「本当にトッコ・ジンの家に行ったのか?」
ヒョンギュ 「うん。僕達本当に親しいんだ。」
エファン 「お前のことじゃない。叔母ちゃんとトッコ・ジンは、何を話してたんだ?」
ヒョンギュ 「聞かなかったよ。」
エファン 「それに注意を払わなくちゃだめだろ。」


--------* テレビ局

エファン 「トッコ・ジンは、日本でも人気なんだな。お前がアルバムを作るとき、トッコ・ジンがMVに出れば、お前もハリウッドに足を踏み入れられるかも知れないな。」
エジョン 「ク室長、キムチ汁を飲むのは止めて!(世迷言は止めて))」
エファン 「エジョン、このク室長をなめるなよ。お前の携帯のツバキは、トッコ・ジンの番号だろ。それはいつ花開くんだ?」
エジョン 「キムチ汁の飲み過ぎよ!」

me2dayのための写真を撮ろうと、セリにカメラを向ける付き人。
セリ 「待って!フランスで買った目薬をちょうだい。」

付き人 「トッコジンオッパは、本当に別れると言って来たんですか?」

部屋に入ろうとしたエジョンは、その言葉に足を止めます…。


セリ 「その前に、私が責められないように悲しんでいるような設定をしなくちゃいけないわ。」
付き人 「それじゃ、あの10億のCFはどうなるんですか?」
セリ 「知らないわ。それを考えると、本当に泣きたくなっっちゃう。腹立つわ。さぁ、撮って!」
悲しそうな顔を作るセリを、付き人はカメラに収めます。
セリ 「いいでしょ?」

エジョンは、そっとその場を立ち去ります。


--------* ジンの家

魚の餌やりにやって来たエジョンは、水槽の魚に語りかけます。
「来たわよ。高額のCFを失った上に、あなた達まで餓死したりしたら、あなた達の飼い主が怒るでしょ。それが私のせいだとしたら申し訳ないから、ここに来たのよ。」



--------* テレビ局

エジョンのシーンをカットしないようPDに頭を下げるエファン…。
「それと、彼女のアルバムが出たら、テレビでMVを流して下さい。」

立ち聞きチャン室長…。

PD 「ク・エジョンさん、アルバム出すの?」
エファン 「MVにトップスターを予定してるんです。トッコ・ジンさんクラスの誰か…。」
作家 「二人は、ひどい関係じゃない。」
エファン 「そうでもないですよ。」


--------* ムン代表:事務所、レストラン…

ムン代表 「ク室長がそう言ったの?」
チャン室長 「ムン代表。私は、ク・エジョンをデビューのときから知っている者として忠告しますが、ク・エジョンに投資してはいけません。」
ムン代表 「ク・エジョンさんのスキャンダルのことなら、ちゃんと知ってるわ。」
チャン室長 「いいえ、国宝少女が解散した本当の理由は知らないでしょう。」
ムン代表 「つまり、セリさんとのトラブル以外の別の理由があると言うの?」

ムン代表は、セリをレストランに呼び出します。

セリ 「エジョンオンニの過去に関すること?トッコオッパも同じことを聞いてきたわ。」
ムン代表 「トッコがク・エジョンさんのことを聞いてきたの?」
セリ 「私達の関係を終わらせるために、私のスキャンダルを探してるんですか? トッコオッパが、もうする私達の関係を終わらせると言ったんです。代表も知ってると思ってましたけど…。」
ムン代表 「いつそんなことを言ったの?」
セリ 「エジョンオンニの記事が出た後です。」
ムン代表 「衣装室で、ク・エジョンさんはトッコに一体何て言ったの?」
セリ 「衣装室に飛び込んで来て、私は絶対絶対あなたを好きにならないわって…。」
驚くムン代表…。


事務所に戻ったムン代表
「トッコが難しいと言ったのがク・エジョン?まさか…。」
彼女は、横目でエジョンのプロフィールを睨みつけます。


--------* ジンの家

エジョンは今日も餌やりに!
何気なく、ピルジュのペンの入ったガラス瓶に餌を追加してしまうエジョン…。


--------* 日本から戻ったジン:車の中

ジェソク 「具合が悪いんですか?」
ジン 「飛行機に乗った後はいつもこうだ。」
ジェソク 「病院へ行きましょうか?」
ジン 「いや、家に直行しろ。シリンダーの餌が減ってるかどうかが気になる…。」


--------* ジンの家

楽しみに戻って来たジンは、魚の餌の瓶を見て驚きます。
「全然減ってないぞ。何だ…、一度も来なかったのか?お前達、ずっと腹を空かせていたのか?」


中からペンを取り出すジン…。


--------* ピルジュの万年筆

ペンを小包で送るピルジュ
集配人 「で、送り主はMBSの制作部、受け取り主はク・エジョンですね?」
ピルジュ 「はい。」


小包はすぐにエジョンの元に届きます。
「ユン・ピルジュさんのペンだわ。見つかったのね!」

エジョンはすぐにそれをピルジュに返しに行きます。

エジョン 「私が言ったとおりでしょ。小道具さんが見つけて、私に送ってくれたんです。ユン・ピルジュさんのでしょ?」
ピルジュ 「あ、あぁ、間違いありません。エジョンさんのお陰で見つかりました。」
エジョン 「私のせいで失くしたわけですから…。本当にごめんなさい。」
ピルジュ 「見つかったんですから、もう謝る必要はありません。これで安心したでしょ?」
エジョン 「本当に心配だったんです。高いものじゃないですか…。」
ピルジュ 「あなたのお陰で見つかったんですから、夕食をご馳走しますよ。あなたのお友達のところはどうですか?一番美味しいものをご馳走します。」
エジョン 「どうしましょう…。」
ピルジュ 「これは高ものなんですよ! そうでしょ?」



--------* エジョンの家の前

ペンを手に、 「俺が、自分で彼女に返さなくちゃいけないのか?」とジン。
そして携帯を取り出すジンを、エファンが見つけます。

エファン 「トッコ・ジンさん、ここで何をしているんですか?」
ジン 「ク室長は、何を?」
エファン 「えっ?私の家ですから…。ひょっとして、エジョンに会いに来たんですか?」
ジン 「ちょっとク・エジョンに渡すものがあるんだ。」
エファン 「エジョンは、ジェニーのレストランに行ってるんです。行かれますか?」
ジン 「あぁ、渡すものがあるからな。」

エファン 「あっ、ちょっと。中で待たれたらどうです?エジョンは、実は漢医の先生を待ってるんです。」
ジン 「誰?」
エファン 「エジョンが収録している番組で一緒の漢医師ですよ。親しいわけでも何てもないんですが、彼女がくしたものが見つかったとかで、彼がご馳走してくれることになったらしいんです。どうぞ、お入りください。私もお話ししたいことが…。もうすぐエジョンがアルバムの作成に入るんです。それで、MVについていくつかお願いしたいことがあるんです。」
ジン 「そういうことは、ムン代表と話してくれ。」


--------* ジェニーの店


エジョン 「ユン・ピルジュさんが来るから、ピザを美味しく作ってね。具をたくさん乗せて…。」
ジェニー 「ご心配なく! 私は、Pil-lineを応援していますから…。」
エジョン 「Pil-line?」

そこにジンから電話が。
ジンは、レストランの前に止めた車から、エジョンを見ています。


エジョン 「トッコ・ジンさん、日本ですか?」
ジン 「どこだ?」
エジョン 「外に食事に出て来たんです。」
ジン 「誰とだ?」
エジョン 「ユンピルジュさんがご馳走していくれるって言うから…。」
ジン 「あの漢医師か?お前が彼の大切なペンを失くしても、ご馳走してくれるのか?」
エジョン 「私がペンを見つけたんです。」
ジン 「本当に見つけたのか?」
エジョン 「はい。」
ジン 「お前が見つけたから、ご馳走するよう頼んだのか?」
エジョン 「私が見つけたし、高いものですから。」
ジン 「高いものを見つけたんだから、さぞ彼に気に入られたことだろう。」
エジョン 「気に入られなくちゃいけないんです。一緒に番組に出ているんですから。」
ジン 「必死で彼に気に入られようと頑張ってるようだな。続けて頑張れ。」

電話を切って、ペンを見つめるジン…。
「あの男に気に入ってもらいたくて、嘘をついたのか?」
彼は、そのまま帰ってしまします。

今度はエファンからエジョンに電話が。

エファン 「トッコ・ジンさんに会ったか?」
エジョン 「いいえ。トッコ・ジンさんは日本よ。」
エファン 「さっき家の前で会ったんだ。何か渡したいものがあると、お前に会いにいったんだが…。」
エジョン 「来なかったわ。」
エファン 「そうか…。とにかく、今度彼に会ったら、アルバムとMVのことについて話すんだ。」
エジョン 「オッパ、その話は止めて!切るわよ。」

ジンが何も言わずに電話を切ったことが気になるエジョン…。しかし、
「私がユン・ピルジュさんと食事をすると言ったから、怒ってるんだわ。」と。


--------* ピルジュの家

エジョンとの食事のために、嬉しそうに服装をチェックするピルジュ…。
そこにエジョンから電話が。
ピルジュ 「今、出るところです。10分くらいで着くと思います。」
エジョン 「まだ出てなくてよかった…。また別の機会にしたいんです。だから、今度は私がご馳走します。」

表情が曇るピルジュ…。


--------* ジンの家に向かうエジョン

「ペンが見つかったら許すと言ったんだから、許してあげよう!」

途中、じゃがいもが目に止まるエジョン…。
「魚に餌をあげるんだから、飼い主にも何か作ってあげるか…。」



--------* ジンの家

ぼんやり考え込むジン…。
「俺にはとても難しかったのに、あの漢医師には簡単に嘘をつく…。俺は簡単に断られたのに…。」

そこにエファンから電話が。
エファン 「トッコ・ジンさん、もしエジョンに会いましたら、先ほどお話したアルバムとMVのこと、彼女とその話してください。」
ジン 「何?」
エファン 「エジョンは、あの記事のことで辛い時間を過ごしているんです。」

一方的に電話を切り、放り出すジン。
そこにエジョンが現れます。


エジョン 「トッコ・ジンさん、私です。」
ジン 「漢医師はどうしたんだ?」
エジョン 「約束は中止したんです。家まで来てくくれたって、オッパから聞きました。」
ジン 「それで…。」
エジョン 「家まで来てくれたから、何かなぁと思って会いに来たんです。」
ジン 「お前に会う理由はなにもない。お前は俺に会う理由があるのか? お前のオッパが、お前のアルバムとMVのことを話したがっていたが、それを自分で話しに来たのか?ク・エジョン…、俺はそんなに簡単か?」
エジョン 「そうじゃありません。許すために来たんです。ペンが見つかったから…。」
ジン 「嘘をつくのは止めろ。頼みがあるなら、さっさと言え。」

ようやくジンの様子がおかしいことに気づくエジョン…。

エジョン 「どうしたんですか?」
ジン 「俺がそれを簡単にしてやろうか? ク・エジョン、お前のアルバムとMVの制作を俺が手伝ってやる。だから、今夜は泊っていけ。」
エジョン 「えっ?」
ジン 「お前はもう軽くなったんだから、泊まっていくんだ。さっさと事を済ませて、これで終わりにしよう。」


エジョン 「(目に一杯の涙…)来なきゃよかった…。」

そう言って買い物袋を持った途端、中のじゃがいもがジンの前に転がります。
泣きながら外に飛び出すエジョン…。


--------* ジェニーのレストラン

一人での食事を終え、ジェニーに礼を言うピルジュ。
ジェニー 「今度は、ジェニーと一緒に食べてください。」

外に出たピルジュは、店の外のベンチに座るエジョンを見つけて声をかけます。
ピルジュ 「ク・エジョンさん!」

泣きながら逃げようとするエジョン…。
エジョン 「ただ、見なかったことにしてください…。」

ピルジュは、彼女の腕を掴見ます。

エジョン 「恥ずかしい…。」
ピルジュ 「どうしたんです?」
エジョン 「ちょっと具合が悪いだけなんです。具合が悪いから、涙が止まらなくて…。(手首を抑えながら…)ここを押しても、何も起きないし、ここを叩いても、効かないんです。涙が止まらないときには、どうすればいいんですか?」

ピルジュ 「こういうときは…、これが効くんです!」
そう言って、エジョンを抱きしめるピルジュ…。
彼は、泣きじゃくるエジョンの背中を優しく叩いてあげます。

エジョン 「恥ずかしいわ…。」

ジンは、抱き合う二人をじっと見つめます。


いきなり自分の目を覆い、 「見るな!お前は、トッコ・ジンだぞ!見るな…。」とジン…。



第7話に続く!
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