アイリス(IRIS) ・・・・・ momochiの韓流メモ 別館 ブログに戻る

韓国名: 아이리스  英語名:Iris
2009年10月14日~ KBS水・木 21:55~ 全20話
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第11話 第12話 第13話 第14話 第15話 第16話 第17話 第18話 第19話 第20話
※ 投稿動画の英語字幕の翻訳ですので、本来のシナリオとは違います。

アイリス第12話

<前号までのあらすじ>
一度はスンヒが死んだと思ったヒョンジュンは、彼女と顔を合わせることになり仰天する。NSSのペク・サンの情報庫から引き出してきたファイルを開いたヒョンジュンは、自分の両親がペク・サンによって殺害されたことを知る。
一方、チョリョンは鞄を手に、テロリスト達のベースキャンプを訪れる。
「ソウルの中心部で、予想もできないことが起こる。」とチョリョン。

<第12話>
ソンファと共に、自分を育てた神父を訊ねるヒョンジュン。
教会の前で見知らぬ男達に狙撃された彼らは、教会の中で神父の死体を発見します。

ヒョンジュンを狙撃した男達は、別の車の男達に、彼が教会に現れたことを告げます。
そしてその男は、ペク・サンに報告を。
「キム・ヒョンジュンが現れました。」
「彼を始末しろ。」とペク・サン。

神父の遺体の前に座り込んだヒョンジュンは、傍らにあった聖書の中の1枚の写真を見つけます。そこには、幼いヒョンジュンと見知らぬ男が。
「早くここを出なくちゃ。」とソンファ。
彼は祭壇にあった指輪を手に、彼女と教会の外へ。
そこに男達を乗せた車が。
激しい銃撃戦の末、どうにかその場を脱出するヒョンジュンとソンファ。

車の中で、指輪を見つめるヒョンジュン。
「ペク・サンだ。ペク・サンがこれをやったんだ。」

オフィスにいたペク・サンは、男達からヒョンジュンを取り逃がしたことを知らされます。
「失敗しました。そして我々は2名失いました。」
「すぐに片付けて、退却しろ。」とペク・サン。
そして彼は、昼間のスンヒとの会話を思い出します。
「キム・ヒョンジュンは、生きています。」
「それはどういうことだ?」とサウ。
「ヒョンジュン、彼はまだ生きていいるのよ。」
「チーム長、ブタペストから届いた書類を見なかったのか?」
「あの情報は、捏造されたものだったわ。誰かが意図的にその情報を挿入したのよ。チン・サウの家に侵入した人間の映像は分析され、あの人物は、ヒョンジュンと74%の類似性がありました。ヒョンギュチーフも、あれがヒョンジュンである可能性が高いと言っていました。」
「その全てを持ってしても、まだ彼が生きていると結論するのは難しい。」とペク・サン。
スンヒは、「私は自分のこの二つの目でそれを目撃しました。」と。
「どこで?」とサウ。
「NSSが襲撃された日、情報庫で私が遭遇したテロリストは、キム・ヒョンジュン以外の誰でもありません。あれは、間違いなくヒョンジュンでした。ヒョンジュンが、私に危害を加えようとしたテロリストの一人を殺したのです。私を助けるために。」

地下の情報庫に行き、自分の保管していたデータが操作されたことを知ったペク・サンは、サウに言います。
「キム・ヒョンジュンは、テロリストと一緒に仕事をしている。彼は情報庫に入り、私の機密書類にアクセスした。その中には、ヒョンジュンの両親の死に関する情報と、私のアイリスの情報が入っていたのだ。」

写真を見つめるヒョンジュンに、ソンファは言います。
「それが誰か、思い出してるの?」
「今重要なのは、俺の正体だ。私の過去を埋めることのできる人間は、あの声だ。俺はあの声に会わなければならない。」
「どうやって?」
「俺が先に彼に連絡する。中の奴らは、何をしている?」
「次の段階の準備をしているわ。援軍も到着する。新しいグループが着いたら、単独で行動するのは、より難しくなるわ。だから、それまでに終わらせなくては。」

部屋に入って来たサウに、ペク・サンは言います。
「現場に現れたヒョンジュンを、彼らは始末できなかった。」
「今、私は何をすればよろしいのですか?」
「チェ・スンヒから目を離すな。彼女はもう既にヒョンジュンが生きているとわかっているから、必ず彼と再会する方法を考えるだろう。これは全て、お前がハンガリーで彼を殺し損ねたから起こったことだ。今度は、もう間違いを犯すな。」
「はい。」とサウ。

スンヒは、テソンに訊ねます。
「アスベストの倉庫のリストは、まだなの?」
「はい。基本事項に合う最初の分はもうできていますが、すごい数です。」
「二番目のものは、可能性の高い順に揃えておいて。」
「そうしようと考えていました。で、他に指示はないんですか?」
「最後の結果が出たら、それを私に先に渡して。」
「でも、局長は、彼に結果を先に渡すように僕に言いましたけど。」
「確認しなくちゃいけないことがあるのよ。お願いね。」とスンヒ。
次にスンヒは、ジョインのところへ。
「チェックしてみた?」とスンヒ。
「ええ。でも単純じゃないわ。あの書類は、個人のコンピュータで作られたものではなかった。それは、情報庫のコンピュータで直接作られたものだったわ。」
「それでは、情報庫のログインの記録を調べればいいんじゃない?」
「それがそう単純じゃないのよ。あなたも知っているでしょう。もしログを調べたければ、あなたはハイレベルのセキュリティ権限か、部長の承認が必要なの。でもそれを申請できないでしょう。」
「方法を考えてくれる?誰がそれをしたのか、見つけ出さなくちゃいけないの。」

「チェ・チームリーダー?」とサウ。テソンは、説明します。
「はい。リストができたら、彼女が自分に渡してくれと言ったんです。どうしたらいいでしょう?」
「わかった。よく聞くんだ。キム・ヒョンジュンの事件の余波で、チェ・スンヒリーダーはベストの状態ではない。そういう状態で、君が彼女にリストを渡したら、彼女が何をするのか、誰にも予想できない。そこには危険もはらんでくる。」
「それでは、私はこの報告を…。」
「いや、私が見よう。最終結果が出たら、私に直接渡してくれ。」とサウ。

大統領を囲む、ペク・サン、秘書室長。スジンは言います。
「北の使節団は、今日でその日程を終了し、既に帰途につきました。」
「査察の間に、何か特別なことはなかったか?」とミョンホ。
「いいえ。全て順調でした。さらに詳しいことは、ピョンヤンで決められるはずです。」
とスジンは答えます。
「わかった。秘書室長がそれをやりなさい。」とミョンホ。
「はい、準備いたします。」と秘書室長。そして彼は、
「私は、ホン秘書とペク局長に使節団のことを任せます。」

そしてペク・サンと話があるからと、秘書たちを下がらせたミョンホは、
「テロリストの捜査に関しては、どのように進んでいるのだ?」
「我々は、既に全力を尽くしておりますが、行き詰っております。それで、考えました。これをNSC(国家安全委員会)に報告してはいかがでしょうか?それで、会談を白紙に戻して…。」
「それはできない。もしこのことが漏れたら、会談はキャンセルされるだろう。そして国境の関係は、大きく影響を受ける。それがテロリスト達の動機で、私は彼らにそれをさせるつもりはない。会談は、予定通りに続けるのだ。その前に、できるだけ早くこの件を片付けるのだ。」

チョリョンは、北の高官に報告します。
「会談の詳細に関しては、南の使節がまもなくピョンヤンにやって来ます。」
「それは誰だ?」と高官。
「チョン・ヒョンジュン秘書室長とNSSの局長ペク・サンのはずです。彼のことはご存知でしたか。」
「以前、上海で一度彼に会った。すべては、私が予想していたより早く展開しているようだ。南の使節団のインタビューが終わったら、その後会談になるが。」
「ご心配なく。そんなことは絶対に起きません。」

ミジョンはスンヒにこう言います。
「私は既にデータを並べ変えました。」
「何のデータ?」とスンヒ。
「パクチーム長が、最近国内で起きた事件の全てのデータを渡してくれと、私に頼んだんです。他に何かあれば、私に言ってください。」

モニターを見ていたスンヒは、中のファイルにおかしなことがあるのに気づき、
ミジョンに訊ねます。
「ケースNo.B10310-26、これは殺人事件だわ。どうしてこれが、遺伝のケースと一緒になっているの?」
「私にもわかりません。」
「記録マネージメントへ行って、調査の権限を申請してきて。」とスンヒ。

さらにファイルを調べていたスンヒは、そこにヒョンジュンと一緒に行った教会の神父の死体の写真を発見します。
神父に会った日のことを思い出すスンヒ。

倉庫のリストを作成するテソンのところにサウが。「リストは出来たか?」と。
「もうすぐ出来ます。可能性の高い順に並べ替えておきました。C24-03、アニャン倉庫、これが最も可能性のある場所のはずです。」とテソン。
「ご苦労だった。先にこれを私に送ってくれ。」とサウ。
受け取ったリストを、ペク・サンに渡すサウ。
「リストができました。我々はまもなく調査をするために人を送らなくてはなりません。」
「我々が先に場所を見つける必要がある。実際の捜査の前に。彼らより先に行け。」とペク・サン。

サウは、その倉庫を見晴らせます。
「発見しました。C-24-03、アニャン倉庫です。」と見張りの男はサウに電話を。

サウは、テソンから渡されたリストから、アニャン倉庫のデータを削除します。
そこへスンヒが、「何をしているの?」と。
「何でもない。」と答えるサウ。
スンヒは、これを見てと彼に書類を渡します。
「ヒョンジュンの子供の頃のことを知っているでしょう。彼は孤児院で育ったわ。彼が育った孤児院は、その教会の隣にあるの。以前ヒョンジュンがまだ過去の記憶がなかったとき、私達は一緒に彼を育てた神父に会いに行ったわ。その神父が殺された。この事件は、ヒョンジュンに関係しているはずよ。」

神父の墓前に佇むヒョンジュン。
離れたところから彼を見ていたソンファは、スンヒとサウがやって来るのを見つけます。
木の陰からスンヒを見つめるヒョンジュン。
「私達は、行きましょう。」と声をかけるソンファ。

「神父様は、何か知っていたに違いないわ。だから黙らされたのよ。」とスンヒ。
「今は何も証拠がない。勝手に想像を働かせるな。」とサウは言います。
「いいえ。私は今、さらに確信しているわ。ヒョンジュンは生きていると。そして戻ってくると。とにかく、誰かがそれを望んでないのよ。ヒョンジュンが危険だわ。私達は、先に彼を見つけなくちゃ。」
「もし君が言ったことが正しければ、ヒョンジュンは、NSSを襲撃したテロリストの一人だ。それで君は彼に会って、どうするつもりなんだ?」
「彼には、理由があるはずよ。」
「チョ・スンヒ!」
「何かの陰謀が、ヒョンジュンを今の状態に彼を陥れたのよ。私はそれを暴いて見せるわ。」
「君は、なぜテロリストがNSSを襲撃したか知ってるか?彼らは、RNDデータバンクから、起爆装置を盗み出したんだ。その起爆装置は、固形ウランと組み合わせるだけて核兵器になるんだ。ヒョンジュンは、既に核兵器を持つテロリスト集団の一員なんだ。私も、ヒョンジュンがなぜこうなったのか知りたい。こんなことを考えていると頭がおかしくなりそうなんだ。だが今は、我々が彼に近づこうとしたら、二人とも危険なんだ。私の言っていることが、理解できないのか?」

神父の墓からの帰り道、ヒョンジュンはあの声の主に電話をします。
「会えないか?」
「君は、私を信用し始めたのか?私は今韓国にいる。」
「どこだ?俺が会いに行く。」
「また私から連絡する。」

資料を見ながらヒョンジュンを思い出すスンヒ。
彼女は、ジョインのところに行きますが、ジョインは、
「できないわ。あの事件の後、情報庫のセキュリティは、上げられたわ。あなたも知っているでしょう。もしあなたが装置に近づきたければ、部長の承認を得る必要があるのよ。」
「知ってるわ。だからあなたの助けを頼んでいるのよ。ヒョンジュンは、明らかにその中の何かを探していたわ。それは、神父の死と何か関係があるはずよ。それが何なのか知りたいの。」
と言うスンヒの熱意に負けて、コンピュータを操作するジョイン。
そして彼女は、スンヒに電話をします。
「私はあなたのセキュリティレベルを動かしたわ。今ならあの部屋に入れる。監視カメラに見られないようにして。でも急がなくちゃだめよ。5分以内で終わりにして。」
情報庫に忍び込むスンヒ。
監視カメラを見ていたジョインは、警備員たちが情報庫へ向かうのを見つけ、すぐにスンヒに電話をしますが、それを取り上げるサウ。

捕まったスンヒは、ペク・サンの部屋に連れて行かれます。
「一体どうしたと言うんだ?何をしようとしていたのか、私に話せ。」とペク・サン。
「私は、キム・ヨンジュンがあの部屋に入った理由を見つけたかったんです。」とスンヒ。
「君は、どうして状況を理解できなかったんだ?君が、自分の個人的な感情すらコントロールできないなら、私はどうやって君に仕事を任せられるんだ?今後は、全ての仕事から離れ、次の指示を待て。」

ジョインは、サンヒョンから注意を受けます。
「たとえチェ・スンヒが君に助けを頼んだとしても、君は彼女にそれを止めるようアドバイスするべきだろう。どうしてそんなことをしたんだ?謝って済むことではない。お前も、判定を待たなきゃならない。スンヒは、なぜあの部屋に入ったんだ?話せ。」
「スンヒは、彼女が対決したテロリストがヒョンジュンだと、ずっと思っていたんです。」とジョイン。
「何を言っているんだ?彼はもう死んだんだ。どうやってあの部屋に現れることなどできるんだ?幽霊に会ったとか俺に言うなよ。」
「キム・ヨンジュンの死に関するブタペストからの記事を覚えていますか?あれは、NSSの中の誰かが捏造したものだったんです。」とジョイン。
「誰がそんなことを?」
「あなたは、我々の中にスパイがいるから、彼らがNSSを襲撃できたと言いませんでしたか?私は、このスパイが情報を捏造した人物だと思います。」
「このことは、他に誰が知っているんだ?」
「スンヒと私だけです。」

サンヒョンは、スンヒについて来いと。
「ジョインから、なぜ君があの部屋に入ったのかを聞いた。俺は君を信じるべきか?なぜそんなことが起きたんだ?人々は、ほとんど彼が生きていると信じていない。なぜ彼はテロリストとぶらついているんだ?」
「私もはっきりしたことはわかりません。なぜヒョンジュンがこんなことをしているのか。」
「ジョインの他に、誰がこれを知っている?」
「私は、ペク局長とサウに話しました。」
「もうこれ以上、これを知る人間を増やすな。もし君の言ったことが本当なら、これは私も君も知らないある陰謀に間違いない。俺の言っていることを理解しろ。」

指定された場所に出かけたヒョンジュンに、男は「ついてきなさい。」と。
彼らを車に乗せた男は、拳銃を出させた上に彼らに目隠しをします。
そして一軒の家に案内した男は、ソンファに入り口で待つように言い、
ヒョンジュンだけを中に連れて行きます。

ヒョンジュンが連れて行かれた部屋には、写真の男ユ・ジョンフンが。
ベッドに横たわりたくさんの計器に繋がれたジョンフンに写真を見せるヒョンジュン。
「君の父親に起きたことは、残念だった。」
「あなたは、私を知っているんですか?」
「ずいぶん前に一度会った。その時、私は孤児院から君を連れて行こうとしたんだが、ペク・サンのせいで失敗したんだ。私は、君が父を訪ねて来たときもう一度会った。どうやら君はかなり多くの情報を得たようだ。」
「私はNSSの情報庫に行き、ペク・サンの機密書類を見ました。」
「中に何が書いてあった?」
「ペク・サンがかつて実行した全ての任務、私の両親の死に関することも含まれています。ペク・サン、本当に彼が私の両親を殺したのですか?」
頷くジョンフン。
「どうして彼は、私を選んだのですか?」
「私は外を散歩したい。」とジョンフンは言います。

北朝鮮に向かう、秘書室長とペク・サン。

車椅子で部屋の外に出たジョンフンは、ヒョンジュンに話を始めます。
「君の両親と私は、かつて核研究計画の一員だった。実は、そこに君の両親を紹介したのは、私だったのだ。」

ヒョンジュンは、大統領官邸での両親の姿を思い出します。
「こちらは、キムご夫妻です。お二人は、MITを卒業された核物理学者で、核研究と開発の最終ステージを完成させる技術をお持ちです。

ジョンフンは、話を続けます。
「君の父と私は、古い友人だった。最初は、私だけがこのプログラムに関わっていたが、計画を完成させるための最後の段階に進んだとき、、私は本当に君の両親の参加と助けが必要になった。その後、事件が起きた。前の大統領が亡くなった後、核開発の中枢にいた人々は、正体不明の集団に追い詰められた。君の両親は、こうして犠牲になったんだ。私は幸運にもそれを逃れ、国外に脱出した。私のその後の人生は、この陰謀の発掘に費やされた。どれほどこれが深いものか、君も理解しているだろう。」
「それが起きていること全部?」
「今君が知っている以上のことはもうない。アイリス。この陰謀の全ての背後にあるのは、アイリスと呼ばれるグループだ。私が真実を探り出した後、私は彼らを倒すための力を作り始めた。だが、私はすぐアイリスに発見された。私の男達は、こうして犠牲になった。そして最後に、アイリスの名簿を持って北朝鮮に逃げた男がいる。それが、ホン・スンリョンだ。君はなぜペク・サンが、君を選んだのかを訊ねたな。ペク・サンは私の正体を知った後、君を利用できると考えたんだろう。私に対抗させるために。」

ヒョンジュンを待っていたソンファは、見張りの男に言います。
「私は、キム・ヒョンジュンが安全かどうか確認したいの。」
「座ってください。」と言う男達を倒したソンファは、ヒョンジュンのところにやって来ます。

ヒョンジュンは言います。
「今、アイリスの名簿は、私の手元にある。我々は、ペク・サンと韓国にいる活動しているアイリスのメンバーを捕らえる必要があるのではないのですか?」
「その名簿は、完全ではない。君は、ペク・サンがアイリスのリーダーかと訊ねただろう?実際には、アイリスは、私や君が知っているよりずっと根の深いものなんだ。アイリスの根を完全絶やさないと、私も君も復讐を成功させたとは言えない。」
「それでは私は何をすれば?」とヒョンジュン。
「君が一緒にいるパク・チョリョンのテロ集団。君が、彼らがNSSから何を盗んだか知っているか?それは、核反応を起こすことのできる高性能の電子起爆装置だ。開催される二国間会談を止めるために、アイリスは、ソウルでテロ攻撃を予定している。そのテロ攻撃をを阻止し、黒幕を暴くことが、君と私のやるべきことだ。」

ホテルに入ったペク・サンと秘書室長。
「どうしてここは、未だに景色を分けているんだろう。」と秘書室長。
「実際には、韓国もこんなふうではありませんか?反対派の問題、青瓦台の中でさえ、そこにはまだ反対の声があります。」とペク・サンは言います。
「ペク局長、それはどういう意味かね?」
「もちろん、私は会談の安全の問題に関わっていますし、NSSは政治的判断をしてはいけません。あなたもご存知でしょう。」
「政治的な判断はするな。」

そこにスジンが。
「彼らはミーティングを続けるよう提案しています。」
「わかった。行こう。」と秘書室長。

会談について協議をする南北の担当者達。
「それでは、我々は会談の場所についてまず決定しなければいけません。我々の元もとの提案に従いましょう。そしてソウルで会談する。これでどうですか?」と秘書室長。
「もしソウルで開催したら、それを年内に設定するのはかなり慌しいでしょう。」
「もし安全の面を心配しているのでしたら、北側の提案を受け入れるために、我々は全力を尽くします。」とペク・サン。チョリョンは、
「あなた方が、セキュリティの問題に関して我々に協力するということなら、我々が、セキュリティチームの中に、こちらの人間を200名配置しても構いませんか?」
「前の二国間会談では、韓国の警備の数は、いつも50名以下でした。あなた方の要求にしたがって、彼らはピストルだけ携帯していました。それなのに、なぜそれほど多くの警備を必要となさるのですか?」とスジン。
「私はそれは以前話しましたが、それをもう一度言いましょう。ソウルは、ピョンヤンとは比較はできません。」

部屋に戻ったペク・サン達。スジンは、
「まったく。彼らが会談を開くことを喜んでいるのかさえ、私にはわかりません。あんまりです。彼らは、ただ我々に押し付けようとしているだけです。」
「会談の前に、他の党派の傲慢が過ぎたために、彼らは理不尽な要求をしているようだ。私は、先の会談のときにもそれがあったと聞いている。」と秘書室長。
「年内に会談を開くことは、難しいんじゃないのか?」
「大統領はそうすると決めている。一方で我々の軍の力は、隣国のそれと比較はできない。何があろうと、我々は交渉をやり遂げる必要があるのだ。」
「私はこれは悩まされるような気がします。彼らは他の考えを持っているようですし。彼らのほとんどは、核計画への賛成を避けたいように思えます。」
「今日のミーティングの議事録を作成して、青瓦台にそれを送っておいてくれ。そして、大統領に会える時間を確認しておいてくれ。」と秘書室長。

自分の席からサーバーにアクセスできないとわかったスンヒは、テソン達のいる部屋のパソコンの前に座り、作業を始めます。
「チーム長、あなたは我々のことを困らせています。部長が特別な指示をしたんです。あなたは、この件に介入してはいけないと。あなたは、ここにいることはできないんですよ。」とテソン。
「調査はどうなっているの?」とスンヒ。ミジョンは、
「今我々は、現場の調査に入っています。」
そんなミジョンの話を止めるテソン。
「何よ。元々リストを作るというのは、リーダー長の考えよ。」
「もしこんなことをしたら、本当に我々を困らせることになるんです。」とテソン。
黙って出て行くスンヒ。ミジョンは、テソンに言います。
「ねぇ、自分でやりすぎだとは思わないの?」

エレベータを待つペク・サン。
そこに現れた男は、「ペク・サン局長ですよね?」と彼に声をかけ、メモを渡します。
その指示通りに、外に出るペク・サン。

車に乗ったペク・サンは、北朝鮮の高官のところへ。
「概して、人は年を重ねるごとに言うものです。男は賢さと経験を経なければいけないと。それは不必要な真実のようですが。結果的に、我々はホン・スンリョンの事件をうまく解決できなかったことのためにここに来たということです。」
「私はまだ若いし、我々一人ではありません。誰が、キム・ヒョンジュンを逃がしたのですか?」
「今後、もう社会がこんなミスを許しませんから、我々はこのようなミスを犯すことはできません。韓国で起きている事件は、あなたの手によるものでしょう?」
「はい。」と北の高官。
「あなたは、本気でソウルの中心部に爆弾を置くつもりなのですか?」
「それは命令です。私にも選択できません。これはNssに影響することなのに、事前にそれをお伝えしなかったことをお詫びします。必要な安全策としてそれを考えてください。」
「どのように進んでいるのですか?」とペク・サン。
「もう既に、固形ウランは起爆装置に繋がれているはずです。あとは、このプランを実行することだけです。」

チョリョンに報告する部下。
「韓国の使節団の中の者が、密かにゲストハウスを抜け出しました。NSSの局長のペク・サンです。今彼は、我々の委員長と会っています。なぜ二人がそうしているかについて、我々は探し出す必要があるとお考えですか?」
「あの部屋は、監視されているはずだ。それはありえない。私の命令を伝え、ペク・サンの動きの見張りを続けろ。そして、我々は、ソウルに戻る南の使節団についていいかなくてはいけない。会談が行われる前に、核兵器の問題を鎮めなければならない。のだ」

テログループのアジトに戻ったヒョンジュンは、ジョンフンの言葉を思い出します。
「アイリスは、二国間会談の開催を妨げるために、ソウルでの襲撃を予定している。その襲撃を阻止し、黒幕を暴くことが、君と私のなすべきことだ。」
そんな彼を見つめるソンファ。
彼女は、ガンソクに訊ねます。
「ボスは、どこへ行ったの?」
「彼は、どこかへ荷物を運ぶと言って出て行ったが、どうして俺が行き先など知っている?」
「あれが何だか、あなた知ってる?」
「わからないさ。どうしてみんな、あれが何かをそんなに気にするんだ?」

そこにドチョルが援軍を連れて戻ってきます。
挨拶をする仲間達。
一人の男が言います。
「我々はこれから何をするんだ?」
「楽にしろ。今にわかる。」とドチョル。

スンヒは、ジョインのところへ。
「ごめんね。私のせいで、あなたも問題になったと聞いたわ。」とスンヒ。
「気にししなくていいわ。そんなことしていないで、とにかく復職の申請をしなさいよ。事件の偽記事のことも、あなたがそう感じるなら、NSSはもっと調査をしてくれるかもしれないわ。」
「いいえ、私は先にヒョンジュンを探さなくちゃいけないの。」
「それで彼を見つけても、あなたに何ができるの?あなたが言ったとおり、あの部屋にいたテロリストがヒョンジュンなら、彼は今テロリストなのよ。NSSを襲撃し、私達の仲間を殺した敵なのよ。」
「だから私は、彼を探し出して、彼に理由を聞かなくちゃいけないの。彼は今出てこなくちゃいけないわ。一番需要なのは、彼に何が正確に起きたかということなのよ。」
「私は、もうあなたを助けられないわ。あなたがいいと思うことをして!」

スンヒは、ヒョンギュンの部屋を訪ねます。
「チーフ。あなたのコンピュータを使ってもいいですか?」とスンヒ。
「自分のがあるのに、どうして私のを使うんだ?」とヒョンギュ。
「私の状況を知っているでしょう。」
ヒョンギュは、小声でこう言います。「すぐ使って、出て行けよ。」
スンヒはそこで、テソンが作成した倉庫のリストをチェックします。

スワットチームと倉庫を捜索するサウ。
「ここには、気配がありません。」と言う隊員に、「次は?」とサウ。
そして彼らは、次々に倉庫確認して行きます。

サンヒョンは、テソン達に、「現場からの知らせは?」と。
「彼らはまだ捜索中です。」とテソン。
そこにサウから、電話がかかってきます。
「あといくつ残ってる?」とサンヒョン。
「今リストの最後の場所です。」とサウは答えます。

リストを調べるスンヒは、ヒョンギュに、
「衛星サービスに、ログインするのを手伝ってください。」と。
「君は、衛星サービスまで使うつもりなのか?まったく困ったものだな。」
と言いながらも、笑顔で彼女を助けるヒョンギュ。
「何を調べているんだ?」
「アスベストの倉庫です。」とスンヒ。ヒョンギュは、画面を読みます。
「アニャン倉庫。距離と大きさは合ってるな。」
「2005年に廃棄されています。見てください。」
そう言って、倉庫の前の車を拡大するスンヒ。
「これは、フェリー業者に使われていたものに似ているな。」
スンヒは、彼に礼を言ってすぐ出て行きます。

サンヒョンは、テソンとミジョンに言います。
「ソウル以外のエリアに調査を広げたら、もっと我々の要望にあったものがあるはずだ。」
「少なくとも、70以上あります。」とミジョン。テソンは、
「さらに調査範囲を広げると、それだけ時間もかかりますよ。」
「それを始める時間もないということか。ことはさらに難しくなっているようだ。とにかくリストの範囲を狭めるよう、努力してくれ。」とサンヒョン。
そのとき、モニターを見ていたテソンが、
「これは何だ?ちょっと前、オ・ヒョンギュチーフが、衛星を使っています。」
サンヒョンは、「なぜ使ったのか調べろ。」と。
「CG24215227。どうやらアニャンにある倉庫のようです。」とミジョン。
サンヒョンは、「それはリストにあるのか?」
「ナンバーC24-03。可能性のある場所と位置づけられています。」

サンヒョンは、ヒョンギュに電話を。
「何だ?私は忙しいんだ。」とヒョンギュ。

サンヒョンは、サウにも電話を。「今どこだ?」
「まだ調査中です。」と言うサウに、彼は、
「君に住所を送るから、そこへチームを全て行かせるんだ。アニャンだ。そこがどうも怪しい。」
「はい。」と困った表情のサウに、「何かありましたか?」と隊員。
「いや、何でもない。調査を続けろ。」とサウ。
そしてサウは、ペク・サンに連絡を。
「彼らのベースキャンプが発見されました。」

車で倉庫に向かうスンヒに、サンヒョンから電話が。
それを無視するスンヒ。
コンピュータを操作するミジョンとテソン。
テソンは、「C24-03。」と呟き、サウとの会話を思い出します。
「私は、可能性の高い順に並べなおしました。C24-03、アニャン倉庫、ここが最初です。これが一番です。」
「ご苦労だった。私に最初にこれを送ってくれ。」とサウ。

サンヒョンは再びサウに電話を。
「スンヒもそこへ向かっている。だが、私は彼女に行かせるわけにはいかない。すぐ連れ戻せ。」

電話をもらったドチョルは、皆に言います。
「全員集合しろ。我々は発見された。10分以内に荷物をまとめて出発する。」

倉庫の傍に車を止め、中の様子を窺うスンヒ。
グァンスは、そっと近づき彼女に銃を突きつけます。
倉庫に連れて来られたスンヒは、とうとうヒョンジュンを見つけて・・・。

第13話に続く!

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