アイリス(IRIS) ・・・・・ momochiの韓流メモ 別館 ブログに戻る

韓国名: 아이리스  英語名:Iris
2009年10月14日~ KBS水・木 21:55~ 全20話
KBS公式ページ

ドラマ詳細 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話
第11話 第12話 第13話 第14話 第15話 第16話 第17話 第18話 第19話 第20話
※ 投稿動画の英語字幕の翻訳ですので、本来のシナリオとは違います。

アイリス第9話 あらすじ

<前回までのあらすじ>
ヒョンジュンは、日本の内閣調査室との取引で暗殺を実行し、無事逃げ出す。ユキの誘拐による要求から、ホン・スンリョンのネックレスを手に入れる。韓国の大統領は、NSSを計画から締め出し、北朝鮮の高官を招待する。ホン・スンリョンのネックレスから情報を取り出したヒョンジュンとソンファは、アイリスのメンバーのリストにペク・サンの名前を発見する。彼らは、チョリョンに会うために中国の上海に行く。

<第9話>
<上海 中国>
目の前に現れたヒョンジュンを見て愕然とするチョリョン。
「私は君の帰還を最後まで信じていたんだ。君を信頼すると言ったんだ。それなのに、これはどういうことだ?君は、私がどんな命令をしたのか、もう忘れたのか?」
「俺があなたに会えるよう彼女に頼んだのだ。あなたの助けが必要なんだ。」とヒョンジュン。
「君は我々の功績ある首相を殺した人間だ。それで、彼を守る立場だった人間に頼みがあると言うのか?そんな話が通るとでも思っているのか?」
「あなたも俺も、命令され動いている。私はただ与えられた命令に従ったまでだ。そしてあなたは、俺を阻止するという命令に従っていた。結局、あなたは安全に、そして俺は見捨てられた。俺は自分を利用し、捨てたた奴らに復讐したいんだ。」
「どうして私が君を信用などできる?」
「俺はすべてを失った。愛した女性までも。たったひとつ残されたものは、この惨めな命だけだ。もし俺が、自分の命をあなたに委ねたら、信用してくれるか?」

<大連港? 中国>
船上で作業をする男達。
「真っ直ぐに持ち上げろ。出港の準備をするんだ。」
「後5分で出港します。」
「スンス、スンミ、錨を上げろ!」
そこにやって来た公安達が、男に言います。
「この船の責任者は誰だ?我々は、この船の乗組員が、非常に深刻なウィルスに汚染されているとの報告を受けた。この船は、我々の調査が完全に終わるまで出航禁止だ。」
そして乗組員全員を甲板に集めた公安員は、彼らに銃を向けます。
そこに現れるヒョンジュンとソンファ。

テソンはサウに言います。
「海外のオフィスに、情報のメールを送りました。あなたのために、ちゃんと整理しておきましたよ。チェックしてください。」
「ああ、お疲れ様。」と言うサウに、テソンは続けます。
「そうそう、日本の調査室が依頼してきた男の人物確認はできましたか?」
「あぁ、調べてみたが、彼は我々にはなんの関係もないようだ。私がそのように報告しておいた。」
わかりましたと、テソンが去った後、もう一度ヒョンジュンの映像を開くサウ。
そこにやって来たミジョンは、その映像を見てサウに訊ねます。
「あっ、それはヒョンジュン先輩でしょう?それはいつのものですか?」と。
「これは、我々の入所テストの映像だ。」
「あぁ。でもあなたはこれを持っていてはいけないはずでしょう。私達は、ヒョンジュン先輩に関するものは、すべて提出するか削除しなくちゃいけないんです。もし内部調査部が、あなたがまだこれを持っていることを知ったら、よくないですよ。」
「これは、私の持っている彼についての最後のものだから、それを消すのは辛かったんだが、消そうとしていたところだ。何か他に用事か?」
「そうでした。我々はチームリーダーのチェ・スンヒの復帰を祝って、MT(小旅行?)にいくつもりなんです。明後日なんですけど。」

サンヒョンは、スンヒに言います。
「チン・サウが君の任務を代行していたんだ。手の空いたときに彼のところに行ってくれ。重大な事件が起きる可能性がある。こんなときに君が戻ってくれて、安心だ。」
「なんのお話ですか?」
「我々は、北朝鮮からの非常に重要な客人を迎えることになるかもしれん。副局長は何も言わなかったか?副局長はこのところ、ちょっと彼らしくないんだ。下の者は知らなくていいことだから、君もそのつもりでいてくれ。1ヶ月前、北の高官が来て大統領と会った。だが、我々はそのすべてのイベントから締め出された。組織の開設以来、そんなことが起きたのは始めてなんだ。彼はこの状況に非常に神経質になっている。とにかく、君は戻った。君の仕事が君を待っているんだ。MTの後、すぐ取り掛かりなさい。」

デッキに佇むヒョンジュン。彼は、自分の受けたインタビューを思い出します。
「お前は誰だ?」
「NSSのテロ対策チーム諜報員キム・ヒョンジュン。」
「NSSとは何だ?」
「国家と大統領を秘密の任務で保護する組織。」
「君の責任は?」
「テロリズムに対する任務、そしてどんな命令も受けること。」
「君は、ヨン・ソンチョルを暗殺したのか?」
「それが俺の最後の任務だった。」
「ヨン・ソンチョルの暗殺は、NSSからの命令だったのか?」
「わからない。俺はそう信じて任務を遂行した。だが、今はわからない。」
「パク・チョリョンを探しに来た理由は何だったのだ?」
「自分の復讐のための支援が必要だった。」
「君の復讐の標的は誰だ?」
「ペク・サン、NSSの副局長だ。それと、俺を利用し放り出した韓国という国家だ。」

面接を終えたヒョンジュンに、チョリョンは言います。
「このテストにパスをしただけでは、私が君を信用できるということにはならない。これはほんの手始めだ。すべてのテストにパスして、私に君を信じさせてくれ。そのときにのみ、私は君を助けることにする。」
そしてチョリョンは、彼にPCのモニターを見せます。
「彼は韓国に寝返った我々安全局のメンバーだ。彼は今我々のブラックリストに入っている。君は、彼を始末しなければならない。それができるか?」

ガンドチョルをリーダーとする北朝鮮のテロ集団と韓国にやって来るヒョンジュン。
彼は、オ・グァンスに言います。
「入国の支援に、何人か人が必要だ。」
「結婚して子供のいる人間を選べ。」とグァンス。
閉じ込められている元の乗組員を物色するソンファ。
テロの女戦士テヒョン ガンソク

ガンドチョルは、ガンソクに連絡します。
「まもなく、到着だ。我々はすぐ税関を通ることになる。すべて準備できたか?開始だ。」
<釜山 カンチュン港>
船に乗り込んで来る税関の職員は、「魚はたくさん獲れたのか?」と。
ドチョルは「今回は、船一杯には獲れませんでした。」と。
船内を見回る職員は、「何か特別に申告することはあるか?爆薬とか、違法な武器、香水、電子機器のようなものは?」と訊ねます。
「いいえ、ありません。」とドチョル。
船内を隈なくチェックする税関職員は、空の船倉を見てその訳を訊ねます。
「お話したように、漁はあまりよくなく、ここに入れるものがなかったんです。」
そのとき、一人の職員がこう言い出します。
「ほかのたくさんの乗組員の姿を見ていないな。この船に間違いないはずだが。私は田舎にアン・キナムという友人がいて、彼はこの船に乗っているはずなんだ。どこにも彼の姿が見えない。」と。
一瞬緊張が走りますが、ヒョンジュンがとっさにこう答えます。
「アン・キナム?彼は俺達が準備をしているときに、40度を越える熱を出したんです。それで、今はキ・リバの病院で治療を受けています。」
「そうなのか。大丈夫か?」と職員。
「大丈夫です。」とヒョンジュン。
そしてヒョンジュン達は、入港の許可をもらいます。
入管を通るヒョンジュン達のデータを操作し、ビデオカメラの映像を消去するガンソク。

宝石店に入るサウ。
ウェディングギフトをお探しですかと聞かれたサウは、
「受け取った人があまり負担にならないようなものが欲しいんです。」と。
「プロポーズをなさるのですか?」と店員。
サウは、「ええ、そんなところです。」と答えます。
「その方のサイズをご存知ですか?指輪のサイズです。」と店員。
「わからないようだ。」と答えるサウに、店員はネックレスを勧めます。
「これは、運命の愛を可能にすると言われているペンダントです。」

スンヒは、ジョインの運転する車に。
「もう大丈夫なの?」とジョイン。
「幸せだから、笑っているわけじゃないけど、笑えば幸せになれる。最近あなたといたとき、私とても緊張していたでしょう?」
「あなたが大丈夫である限り、私はそれを全部受け止められるわ。だから、怒ったり、不機嫌になったり、癇癪を起こしたり、なんでもやって。」
「私は、癇癪なんて起こさないわ。」とスンヒ。
「ただ、泣かないで。それだけは、私の手には負えなかったから。」

スンヒの復帰を祝うパーティをするメンバー達。
元気のないサウに「どうした?」とサンヒョン。
「ひょっとしてお前は、チームリーダーの席を狙っていたんじゃないのか?そしてチェ・スンヒが戻ったからがっかりしているとか?」とファン部長(?)
そんな冗談を言っているところへ、スンヒ達が到着します。
酔って立ち上がり、話し出すスンヒ。
「チェ・スンヒの復帰をここに発表します。」
「何回発表するつもりなんだ?まぁ、いい。ヤン・ジョインとチェ・スンヒ、このシワの見えてきた年のいった処女が結婚できることを願って…。」とヒョンギュ。そして彼は、
「もう絶対に辞めちゃいかんぞ。こんなに飲むことができる奴が、我々以外に他にいるか?」
そしてゲームを始める彼ら。
当たった二人は、互いに酒を飲み、キスをします。
スンヒはサウとキスを。
それを不公平だと止めさせるヒョンギュ。彼はミジョンに歌を唄うように言います。
「私ちょっと落ち込んでいるから、この辺でムードをもりあげてあげるわ。」
そう言って唄い始めるミジョン。
「もし私が傷ついていると言ったら、それは本当に辛いから。もし私が悲しいといったら、私は涙を流すことを恐れる。だから、私はただ笑う。でもなぜ人は、私が泣いているわけを聞き続けるの?私は心がない。だから、私を傷つけるのはもうできない。私は自分に語りかける。私は自分に問いかける。でも涙はあふれ続ける…。」
ミジョンの歌を聴きながら、涙をながすスンヒ。
サウは、そんな彼女を見つめ続けます。

パーティの後、スンヒと歩くサウ。
「ありがとう。」と言うスンヒに、「何を?」とサウ。スンヒは言います。
「ただいろいろと。たとえ私が笑っていても、私はまだ心の奥で闘っているの。でもあなたのおかげで、だいぶよくなった。あなたは、これからもずっと私の友達よね?」
サウは、ポケットの中のペンダントを見つめます。

韓国でのアジトで、ソンファはヒョンジュンに言います。
「私達、とうとうここまで来たわ。あなた、大丈夫?」
ヒョンジュンは、何も答えず準備をする仲間達のところへ。
「一度行動を起こしたら、決して彼の前に立つなよ。いつ彼に後ろから撃たれるかわからないぞ。」裏切りは、癖になる。とグァンスは仲間に言います。
「本当にそんな無駄なことが言いたいの?」とソンファ。
「こいつには、もっと注意しなくちゃいけないぞ。彼女はすでに、自分の人々を裏切った履歴があるからな。」
いきなりグァンスの頬を殴るソンファ。
ヒョンジュンは、グァンスに銃を向け、こう言います。
「もし死にたくなかったら、銃の向いているところから離れていろ。」
そんな彼に掴み掛かるグァンスを一撃で倒すヒョンジュンを、テロ集団の仲間達が取り囲みます。
そこへ、ドチョルとテヒョンが。
「もういい。これから先、このような争いは許さない。全員仕事に戻れ。」
一人になったヒョンジュンに、「大丈夫?」とソンファ。
「しばらく俺を放っておいてくれ。」とヒョンジュン。
そしてソンファの手を握り、「これ以上俺を困らせないでくれ。」と。

テソンはスンヒに報告します。
「コードレッドです。急いで会議室に行ってください。」
サンヒョンは、皆に説明します。
「北朝鮮からのブラックリストに載せられた逃亡者が、上海で死体で発見された。逃亡のルートは様々だが、我々はある共通点を見つけた。それは、韓国に向けた大きなテロ活動の前兆だ。どのように、そしていつかという正確なことはまだわからない。スンヒとジョインは、我々の国際同盟からもっと情報を集めてくれ。そしてサウ。」
そこへミジョンが。
「我々は、釜山の漁船の乗組員が誘拐されたという報告を、今受け取りました。」
すぐに漁船を調べに行くサウとテソン。
「彼らは全員消えたのか?」とサウ。テソンは答えます。
「はい。我々はすべてのTVシステムをチェックしましたが、記録は何も残っていません。」
サウは、外にあった監視カメラを指差し、「あれは調べたのか?」と。

準備をするハッカーのガンソクに、ヒョンジュンは「ちょっと見せてくれ。」と。
そしてロザリオのUSBをPCに差し込みます。
「この中にひとつだけ開けられないフォルダがあるんだ。秘密コードでロックされていると思う。」
すぐにそれを調べ始めたガンソクは、こう言います。
「これは、4キロバイトのコードだ。ここでは開けない。これを開くためには、それを支援することができるような特別なプログラムが必要だ。たぶんペンタゴンのシステムか…。いや、NSSのシステムならできるかもしれない。で、これはいったい何だ?」

大統領府でミョンホは、ペク・サンに言います。
「私は先日の北からの訪問者のことで、君が腹を立てていることはわかっている。私がNSSを締め出してまで、何をやりたかったのか君は気になっただろう?私はサミット会議をリクエストしたのだ。私がそこからやりたいことは、朝鮮半島の統一のための道筋を作ることなのだ。これまでのところ希望は見えている。だが、今君の助けが必要だ。」
「私は先に、なぜNSSを締め出したのか、理由をお聞きしたいと思います。」とペク・サン。
「率直に言って、私はNSSの活動を100%信頼してはいない。君達が集めた情報を、目的以外のことに利用し得るという可能性もある。だが、今私は自分の目的を脇に置いた。もし私がしたいことに成功したければ、NSSの経験と情報が必要なのだ。」
ペク・サンは、ファイルを差し出し、こう言います。
「これは我々のサミット会議への完全な手続きと情報のマニュアルです。さらに様々な状況に対する情報も入っています。私は、NSSと共に20年を過ごしてきました。お許しいただけるなら、私にも要求があります。NSSの必要性について、もう一度よくお考えになってください。この国のためにあなたがなさりたいこと、それをするための問題を解決し可能にすることが、我々の任務であり我々の存在の理由なのです。」

大統領の執務室を出たペク・サンは、廊下でスジンからこっそり鍵を手渡されます。
「大統領の隠しカードは、核兵器よ。」
「何を言っているんだ?」とペク・サン。
「もし北朝鮮が核兵器を諦めなければ、南もそれを開発するつもりだわ。」
彼は、ミョンホの言葉を思い出します。
「パク・チョンヒ政権の間、核兵器が開発されていたと聞いている。どの程度まで、我々の技術は進んでいたのかね?私の知るところでは、核兵器はほぼ完成までいっていたそうだが。それは本当なのか?」
「それは本当だと理解しています。」とペク・サン。
「それはどこにあるのだ?核兵器を完成するための情報は?それを開発するためのプログラムは破棄されたかもしれないが、その知識まで消えたはずはなかろう。」

廊下で話すペク・サンとスジンの姿を見たチョン秘書室長は、スジンに言います。
「ペク・サン副局長とは前からの知り合いなのか?」
「いいえ。」とスジン。
「私には、そんな風に見えたのだが。」とチョン。

北の高官の部屋を訪ねるチョリョン。
「我々の偉大なリーダーは、韓国の要求を認められた。サミット会議が開かれることになる。我々には、残された時間があまりない。君が組織しているチームは、どうなっているんだ?」
「すでにスタートしています。何もご心配にはおよびません。私は、あなたが会議に出席するチームに決まるものと理解しております。どうか私もそこに含めてください。」とチョリョン。
ドチョルは皆に言います。
「活動は、2日以内に実施する。各自最後の準備をするように。テヒョンとヨンブン、お前達は会議場を担当する。ガンソクは、今やっていることを終わらせろ。」
「後は警察だけですので、今日中に終わります。」とガンソク。ドチョルは続けます。
「ソンファ、君は彼と一緒に行き、VIPのルートをチェックしろ。」

外に出たヒョンジュンは、車の進路を変えます。
「どこへ行くつもり?」とソンファ。ヒョンジュンは、
「NSSのネットワークなら、我々が開けなかったファイルを開けるかもしれない。」
「どうやって、NSSのネットワークにアクセスするつもり?」

韓国客を装い会議場を偵察するテヒョンとヨンブン。
ヒョンジュンは、ソンファを連れて昔の家にやって来ます。
「ここは、俺が昔住んでいた家だ。」
サウとの思い出がよみがえるヒョンジュン。
彼は書斎のパソコンから、NSSのネットワークにアクセスします。
すぐにロザリオのUSBを差し込み作業を始めるソンファ。

一方NSSで作業をしていたミジョンのモニターには、不正アクセスの警告が。
彼女はスンヒにそれを知らせます。
「サウ先輩は、今釜山ですよね。それじゃあ、今彼の家にいるのは誰なんでしょう?何ががあると思います。彼は、我々のサーバーから何かを探しています。」

ソンファの操作するパソコンにも、警告の文字が。
「彼らは私達がここにいることに気づいたわ。」

ミジョンは「ウェブカメラを使ってみます。お前は誰?顔を見せるのよ。」と。
咄嗟にカメラの向きを変えるヒョンジュン。

「セキュリティに知らせなさい。」とスンヒ。
ミジョンは、すぐに電話をします。

ソンファは、「彼らはもう気づいているのよ。私達を締め出すかもしれないわ。」と。
「続けろ。」とヒョンジュン。
スンヒ達は、サウの家に向かいます。
ソンファは、「もう続けるべきじゃないわ。また今度に…。」と。
「俺達には、次のチャンスなんかないんだ。」と続けさせるヒョンジュン。

サウの家の前に着いたスンヒは、状況をミジョンに訊ねます。
「彼はまだ探しているわ。まだ家の中よ。」
そして、隊員達と家の中に突入するスンヒ。
しかしヒョンジュン達は、間一髪のところで脱出を。
「ロックされたフォルダの中にあったのはファイルじゃなく、NSSにあるファイルの場所だった。セクションNSSB3003001-1という。」
「NSSの中に、トップシークレットの情報を保管する場所がある。保管場所は、情報を操作するために、いくつかのセクションに分けられているんだ。そのセクションは、副局長ペク・サンの管理下だ。」

NSSではミーティングが。サウは、説明します。
「あの日荷物を運び出した登録されたトラックは、260台。ですが、冷凍マグロを運び出した冷凍車は、1台もありません。」
「なぜマグロに注目するんだ?我々の探しているのは、マグロじゃなくてテロリストだぞ。」とファン部長。サウは言います。
「乗組員が言っていたことについての報告があります。マグロに武器を隠しているとか。我々は、その武器がテロリストの活動に使われるのではという想定で動いているのです。」
「それでは、マグロは船から降ろされなかった、でどこへ消えたのだ?」とサンヒョン。
「2つの可能性があります。まず、それはまだドッグの倉庫に置いてある。そして二つ目は、登録されていないトラックで運び出され、もう別の場所にある。」とスンヒ。
「テロリストについてはどうだ?」とサンヒョン。
「彼らは、偽のパスポートを使用し、まだ国内にいると思われます。入管を通過した人物を一人ずつ調べているところです。まだ少し時間がかかるかもしれません。そうだ、私が頼んだことはできたのか?」とサウは、ミジョンに。
「やってみましたが、それはアナログフォーマットだったので、できることに限界があります。」
「それは、容疑者を写したと思われる監視カメラの記録です。」
「すべての記録が消去されたと思っていたが。」とサンヒョン。
「この記録は、レストランのセキュリティカメラに残っていたものです。デジタルではなくテープフォーマットなので、それを修復できました。」とサウ。
ミジョンは、モニターにそれを写し出します。
それを見て何かに気づいたサウは、スンヒの顔を見つめます。
「顔を割り出すことはできないのか。これじゃモンタージュも作れない。」とファン部長。
「まぁいい。とにかく、我々は今テロリストがここにいることが確認できた。そして冷凍マグロを積んだトラックがここにいることも考えられる。いつ、入管を通った人物のリストはできあがる?」とサンヒョン。サウは、20時間くらいでと答えます。サンヒョンは、
「12時間で仕上げろ。なぜ彼らがここにいるのか、何がしたいのか、そしてどこへ行ったのか、できる限り調べ上げろ。わかったな。さっさと始めるんだ。」

会議室を出たサウは、ヒョンギュに話があると呼び止められます。
「君の家にいた人物だが、ウェブカメラが働いていたことを知っているだろう。私はそれを詳細に調べてみたんだ。これを話していいものかどうか、私にもよくわからんのだが…。これはあくまでも私の個人的な意見だが、あれはヒョンジュンだ。」
そこに、「今ヒョンジュンって言いました?」とスンヒが。
ヒョンギュは、サウとスンヒに説明します。
「これを見たら君達もわかるだろう。それが誰かは今は見えない。このバージョンは、我々の研究室で改良され、赤外線システムを使って骨格を作っていく。これを我々のシステムにある骨格のデータベースに照会してみると、74%の確率でキム・ヒョンジュンとマッチするんだ。もちろん、彼に関するものは、すべて破棄された。だが、このデータベースは別システムに分けられていたのだ。」
「同じような骨格を持つ人間はたくさんいるはずですよね。」とスンヒ。
「もちろんだ。だが、構造は人物確認のポイントになり得る。」
「74%の確率でキム・ヒョンジュンだと言うのは、無理があると思います。ヒョンジュンの死亡はすでにハンガリーからの情報で確認されたことです。」とサウは言います。
「そうだ、君が正しい。」とヒョンギュ。
「ここには、ヒョンジュンの死とまだ闘っている人間が多くいます。この最後の情報があなたの手の中に埋もれることを希望しています。」とサウ。

仕事の後、ヒョンギュはスンヒにこう言います。
「すまなかった。つまらないことを言い出して、君を混乱させてしまた。そんな可能性はないことをわかっていたが、私は彼がまだ生きていることを本当に願っていたんだ。」
「それは、私も自分で何百回も何千回も想像したことです。」
「わかった。そんな話はもう止めよう。」とヒョンギュ。

自宅に戻り考え込んでいたサウは、机の上にあるロザリオを見つけます。
ハンガリーで、それをヒョンジュンが手にしていたことを思い出すサウ。

アジトでは、ガンソクが「終わりました。」と。モニターを覗くドチョルに、
「建物のすべての写真、VIPのルート、警官の予想される配置です。」とガンソク。
ドチョルは、「よくやった。さぁ、始めるぞ。」と。

チョリョンにアタッシュケースを差し出す部下。
「ウラニウムのカプセルが準備できました。」
「思ったより時間がかかったな。」とチョリョン。
「容器に詰められていますので、開けても安全です。ガイガー計測器を通しても大丈夫ですから、それを韓国に持ち込んでも、何の問題もないでしょう。」

ペク・サンは、テソンから大統領府の資料を渡されます。
サウは、彼を呼び止め、「副局長。お話があります。」と。
そこに、「見つけました。」とミジョンがやって来ます。
「ドッグを去ったトラックの中に、登録されていない車を発見しました。スンナムバク?に来たことが確認できました。監視カメラが、東GeumKangを通って、YaSanに向かっているところを捕らえました。1週間ほど倉庫にいたことが確認されています。」
「戦術部隊をすぐに送るんだ。」とペク・サン。

サウは、部隊を連れてヒョンジュン達のアジトに向かいます。
配置につき、倉庫に突入するサウと隊員達。

第10話に続く!

inserted by FC2 system