アイリス(IRIS) ・・・・・ momochiの韓流メモ 別館 ブログに戻る

韓国名: 아이리스  英語名:Iris
2009年10月14日~ KBS水・木 21:55~ 全20話
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※ 投稿動画の英語字幕の翻訳ですので、本来のシナリオとは違います。

アイリス第8話 あらすじ

<前回までのあらすじ>
復讐の準備をしているとき、日本の内閣調査官によって捕らえられ拷問を受けるヒョンジュン。彼は、やくざのボスの殺害に成功したら自由にするという彼らの申し出を受け入れ、ボスを殺した後消息を絶つ。大統領は、秘密裏に北朝鮮の高官を韓国に招きいれ、その会合の過程から締め出されたNSSは、状況を掴もうとする。
韓国行きの船で出航する直前のヒョンジュンは、ホン・ソンリョンの残したUSBを要求する電話を受ける。

<第8話>
体に爆薬をしかけたユキを抱いたままUSBを要求するビッグ。
ヒョンジュンは彼の言うままUSBを渡し、パスワードを「SH0615」と教えます。
すぐその場でビッグが確認している隙を狙い、ユキを抱えダムから飛び降りるヒョンジュン。
彼らを銃で狙うビッグの弾を避けながら、ダムを滑り降りた彼は、車にユキを乗せ走り出します。ユキの体についていた爆薬を窓の外に投げ捨て、「もう終わったから。」とヒョンジュン。
「父さん!母さん!」と泣き出すユキ。そこへ追い着いたビッグとカーチェイスに。
必死で逃げるヒョンジュンの車に発砲するビッグ。

なんとかビッグをかわしたヒョンジュンは、助手席にいるユキが撃たれていることに気づきます。
ユキの葬儀を遠くから見つめるヒョンジュン。

彼は、再び謎の男に連絡をとり、「助けが必要なんだ。」と。
「君は私を拒んで去った。それなのに今、君は私に助けて欲しいと言うのか?」
「俺には彼らが何を欲しがっているのかわからない。彼らは、俺がホン・ソンリョンから受け取ったものだと言っているんだ。」
「君はそれを持っている。それを見つけたらまた連絡してくれ。」
男の言葉を聞いたヒョンジュンは、ホン・ソンリョンから貰ったロザリオのことを思い出します。
そして、それをユキにあげたことも。
ユキの祭壇に行き、そこにあるロザリオを手に取るヒョンジュン。
そこにソンファが現れます。

スンヒは、再び母の仕事の手伝いを。そんな彼女を見つめるペク・サン。
寝食を忘れ、ヒョンジュンのことを調べるスンヒは、書類の中からソンファの写真を見つけます。

ペク・サンは、サウに言います。
「君は約1ヶ月前に北から客が来たことを知っているだろう?」
「はい。北の高官が隠密に訪問されたと聞きました。」とサウ。
「NSSは、この全ての過程から完全に締め出された。NSSは2つの韓国の間のこのような重要な問題で、のけ者にされたことは今までなかったのだ。これは異常なことだ。我々は、大統領がこうした意図を見つけ出すことができず、それが私を困惑させている。」
「それは、ハンガリーの事件のせいだということはありませんか?」
「おそらく…。だが、それを考慮するとしても、大統領がNSSを信頼していないという事実は、私を落ち着かせない気持ちにさせる。私は無駄な話しをしているな。君をここへ呼んだ理由は、チェ・スンヒのことなんだ。我々は彼女を復帰させる必要がある。」
「それは簡単ではないでしょう。」とサウ。そして、「なぜだ?」と言うペク・サンに、
「彼女はヒョンジュンが死んだことを信じていません。そんな精神状態で、復帰するのは彼女には難しいでしょう。」
「彼女がそれを信じないのなら、信じさせたまえ。それが君の任務だ。」

ペク・サンの言葉を重く受け止めたサウは、ヒョンギュの指紋を利用し情報センターに忍び込みます。そして持参したUSBのデータをパソコンにコピーを。

サンヒョンは、ジョインに言います。
「緊急のミーティングが9:30からある。国際安全情報センターからデータをコピーして、出席してくれ。」
すぐ作業にかかろうとして、飛行機事故の死亡者の新しい情報を見つけるジョイン。
「28歳の男性、178cm、血液型はRH-O…。」
それを見た彼女は、ミジョンに訊ねます。
「キム・ヒョンジュンの身体検査の記録を持ってる?」
「私達は、NSSの中で彼の話をすることさえ禁じられているのに、どんな記録が残ってると言うの?」
どうしても必要だと言うジョインに、「ちょっと待って…。」とミジョン。

ミジョンは、ヒョンギュの部屋へ。
「何をしてるの?」とミジョンは、ヒョンギュを脅かします。
「ノックをするべきだろう。」
「私がノックしたのに、気がつかなかったでしょう。」
そして株の動向を見ているヒョンギュに、ミジョンは言います。
「そうだ、あなたがこの前くれた情報で、私は破産するところだったのよ。あなたは2ヶ月以内に3倍になると言ったのに、半分になっちゃったんだから。責任取ってくださいね!」
「君は、自分でリスクを背負って投資するべきだろう。なぜ今頃そんなことを?それじゃあ、もし金が儲かったら、君の儲けを私に分けるつもりだったのか?」
「そんなわけないでしょう。とにかくあなたがくれる情報は、全部間違ってる。」
「で、何しに来たんだ?」とヒョンギュ。
「ひょっとして、キム・ヒョンジュンの身体検査の記録を持ってませんか?」
「勿論もってないさ。全部捨てたよ。」
「どうしてそんなことを?私はあなたがまだ持っていることを知ってますよ。」
ヒョンギュは、ミジョンの襟首を掴み、
「不注意にそれを話したら、危ないだろう。わかったか?」
「わかったから、早くそれをください。」

ミジョンから、ヒョンジュンの記録を貰ったジョインは、パソコンの死亡者のデータと照合します。
彼女は、すぐにスンヒのところへ。
「まだあなたは、私を避けているの?ハンガリー政府が、プライベート機の事故の犠牲者の情報を送って来たわ。私はNSSが持っていたヒョンジュンの身体検査の記録と照合したの。そしてそれは一致した。自分でそれを確認してみて。」
そう言って、彼女はファイルをスンヒに渡します。そして、
「この残酷なニュースを、また彼が生きていると信じているあなたに持ってきた理由は、あなたの心の奥にある痛みと、ヒョンジュンさんへの気持ちを全部葬り去って欲しいからよ。これがあなたが生き続けるためのたった一つの方法だから…。」
すぐファイルを開いて見るスンヒは、声をあげて泣き崩れます。
それを陰から見つめるサウ。

海を見つめるヒョンジュンとソンファ。ヒョンジュンは、言います。
「ハンガリーで俺を助けた男は、政治に偶然はないと言った。もし何か起きたら、それはそのように計画されていたのだと。彼はこうも言った。俺に起こったことは誰かが計画したことで、これからも続くと。彼が言ったように、誰かが全てを計画したとしても、俺にはなぜ俺が標的になったのかわからない。」
「何があったのか、私に話してちょうだい。」
「それは、ホン・ソンリョンが政治的亡命を要求したことから始まった。我々のチームは、ホン・スンリョンを助け、彼を韓国まで護衛する我々の仲間に引き渡した。だがその直後、彼は暗殺されたと聞いた。そして俺はもう一つの単独任務を与えられた。俺の任務は、ヨン・ソンチョルの暗殺だった。俺は成功したが、逃げる途中で撃たれたので、救助隊を要求した。俺を助けにブタペストにやって来たのは、俺がNSSに入る前からずっと友人だった男だ。しかし、俺を助けに来たと俺が信じた友人は、これは命令なんだと言いながら、俺に銃を向けたんだ。そのときから俺は、なぜか理由もわからず北と南の両方から追われるようになった。追われているとき、俺は俺を見捨てた人間に連絡し、俺は生きて戻ると。そして戻ったら、決して許さないと彼に話した。だが、彼の返事は、俺の命より大切な愛する女性のことだった。彼は、彼女の運命も俺と同じになるだろうと脅してきたんだ。俺はスンヒに会い、彼女とハンガリーの外に出ようとした。だが逃げる途中、彼女は死んだ。」

ソンファは、尋問室でのスンヒの言葉を思い出します。
「私が知りたいのは、あなたが何をしにここに来たかではないの。ブタペストにいたこの男の人…。私は、彼が死んでいるのか生きているのかを確認する必要があるの。」

ヒョンジュンは話を続けます。
「俺が小さな飛行機でハンガリーから逃げる寸前、友人は俺を撃ち落した。そのとき俺の命は終わったと思ったが、気づいたら俺は病院にいた。俺に起きたことは計画されたものだったと言った人間が、助けてくれたということがわかったが、命を助けてくれた彼のことですら、俺は信用することができなかった。俺はそこを逃げ出し日本にやって来た。そしてその人間達に復讐の準備を始めたんだ。ユキから電話があったのは、韓国に戻る直前だった。俺は、俺を殺そうとしている男が、前にホン・スンリョンがくれたネックレスの中にあるUSBを探していることがわかった。これが、ユキの命と引き換えになってしまったネックレスだ。」
そう言って、ロザリオを見せるヒョンジュンに、ソンファは言います。
「あなたの話を聞いていて、いくつか疑問が出てきたわ。ホン・スンリョンが政治亡命を得た後彼を殺したのは、誰?そして誰があなたを助けたの?私の知る限り、ホン・スンリョンの死は、北朝鮮とは何の関係もないわ。次に、ヨン・ソンチョルの死についてだけど…。あの状況は、戦争になってもおかしくないほど深刻だったけど、あまりにも簡単に解決された。労働党の最高司令官が南の情報部員に殺されたというのに、北と南の両方が、事件を隠そうと必死だったのは、なぜ?それから、ブタペストの駅前で殺された女性…、そのときの車の爆発も北朝鮮のしたことではないわ。私の想像だけど、ホン・スンリョンを殺した人間が、ネックレスを奪うためにユキも殺したんだと思う。そして韓国政府は、ヨン・ソンチョルの暗殺を命じなかった。あなたにそれを一人でやるように命じた人間か、正体不明の陰謀組織のどちらかのはずだわ。今は、このネックレスが、これらの出来事を結び付ける唯一の手がかりよ。ホン・スンリョンとヨン・ソンチョルの死の背後にいるのは誰か…。なぜあなたが選ばれたのか、そしてなぜあなたが見捨てられたのか…。これらの疑問全ての答えが、この中にあるはずよ。」
十字架を引き、USBであることを確認するヒョンジュン。

隠れ家に行った二人は、すぐにそのUSBのパスワードを探し始めます。
なかなかアクセスすることができず、交代で作業を続ける二人。
ソファで仮眠をとるヒョンジュンに、毛布をかけるソンファ。彼は言います。
「なぜ君は俺の傍にいるんだ?君はいくらでも俺を殺す機会があった。俺を殺して帰ることができたはずだ。」
「もう戻るには遅すぎるわ。」とソンファ。
「遅いってどういうことだ?」
「8歳のとき、私は工作員になるために選ばれたわ。正式な工作員になるために、7年もの間私がどんな生活をし、どんな訓練を受けてきたか…。あなたも諜報部員になるための訓練を受けたのだから、知っているはずよ。私は、地獄のような訓練に耐えた。でも、私がたった一つ耐えられなかったのは、人を殺すことだったの。彼らは、訓練場に死刑の宣告を受けた囚人を連れて来た。私達は、まるでウサギ狩りでもしているように一人ずつ殺したわ。最後は、そこから逃げようとした仲間まで殺して…。最初は本当に辛かった。でも、一度それをやってしまったら、人殺しですら簡単になり始めたの。私は一人殺し、二人殺し…、そして、私の血や心がだんだん冷たくなっていくのを感じた。最後に私が人を殺すことに麻痺したとき、私は国家安全局の正式な工作員になった。そんな辛い時間を私が続けたたった一つの理由は、母と妹だったわ。それなのに私のせいで、二人とも殺された。だから今、私に戻る理由がないの。」
優しくソンファの頬を撫でるヒョンジュン。

そのとき、USBにアクセスする音がパソコンから聞こえます。
「アクセスできたわ。」とソンファ。二人はモニターを見つめます。
そこには、「アイリス」の文字と人物のプロフィールが。
その中に、ペク・サンを見つけ驚くヒョンジュン。

ヒョンジュン達が立ち去った後の隠れ家にビッグがやって来ます。
既に処分された跡を調べるビッグ。
そこに内閣調査室の調査員達もやって来て、ヒョンジュンが既にそこにいないことを確認します。
エリカに報告をする男。
「今、アジトを急襲しましたが、すべてを燃やし既に逃走しました。」
「どんなものでもいいから、全部回収してきて。」とエリカ。

調査員はヒョンジュン達を見つけます。逃げるヒョンジュンとソンファ。

NSS会議室では、ヒョンギュが皆に説明を。
「まず我々が到達した結論として、今回発見した死体は、ウラジオストックでのチームリーダーのハンのケースとは何の関係もないということだ。」
「えっ、それはどういう理由からだ?」と男(名前は?)
「直感だよ。」とヒョンギュ。
「「君がそんなことを言っていたら、私はどう報告できると言うんだ?」
「どうとでも、好きにしてくれればいい。言っておくが、私はあなたが赤ん坊の頃からこの仕事をやってきたんだぞ。私がそう言ったら、それをただ受け入れればいいんだ。どうしてそう文句ばかり言っているんだ?」
わかったと席を立つ男。サンヒョンは言います。
「科学捜査室は、科学的証拠を持ち出すべきでしょう?直感ってどういうことですか?結論はどうなんです?まだそれを掴んでないんでしょう?」
「それはもうちょっと時間がかかる。」とヒョンギュ。サンヒョンは、
「どうしてです?あなたの直感は、まだそれを掴めなかったんですか?他になければ、ミーティングを終わりにしょう。」
そのときジョインに合図されたミジョンがこう言います。
「今日は、チェ・スンギ先輩の誕生日なんです。サプライズパーティをやったらどうでしょう。」
「それはいい考えだ。スンヒはまだ落ち込んでいるから、彼女を呼び出して酒をご馳走しよう。」とヒョンギュ。それに対してサンヒョンとテソンは、
「私達が呼び出して、彼女が出てくると思うのか?私はそうは思わないな。」
「この頃は、彼女は園芸店にも行かず一日中家にいるそうです。僕も来ないと思うな。」
「彼女が出て来ないのなら、私達が行けばいいじゃない。」とミジョン。
ジョインは、サウに「あなたも行くでしょう?」と。
「ええ。もちろん。」とサウ。

こうして、彼らはプレゼントやケーキを持ってスンヒの家を訪ねます。
明かりの消えた部屋を見上げて、「彼女は本当にいるのか?」とサンヒョン。テソンは、
「いますよ。彼女の位置を追跡しましたから。」と。
部屋に入る前に、全員に帽子を配るミジョンは、嫌がるサンヒョンに、「急いで。みんなのためなんだから。」と。そして暗い部屋に入る彼らは、ケーキのろうそくに火をつけます。
ジョインはスンヒの名を呼びながら、彼女のベッドへ。
そこでぐったりと意識のないスンヒを見つけるジョイン。
サウは「すぐ救急車を呼んで!」と叫びます。

病院へ運ばれるスンヒ。医者は、
「彼女は高熱による脱水症状です。しばらくIVとモニターで状態を監視しましょう。」
ベッドの横に寄り添いながら、サウはスンヒに話しかけます。
「君は本当に参っているが、俺は何もしてあげられない。すまない。ヒョンジュンなら、こんなときどうしたかな?もし彼がここにいたら…。」

ヒョンジュンは、謎の男に連絡します。
「質問がある。アイリスとは何だ?」
「君は、あのときホン・スンリョンからもらったファイルを解読できたんだな。そのファイルの内容を私に教えてくれないか?私は、君の命を救った。そしてそれを見つけるのに必要な手がかりを教えたんだ。君はそれを見る権利を私に与えるべきだと思うのだが。」
「もう一度聞く。アイリスとは何なんだ。」
「アイリスは、君が知るよりもっと前から存在していた秘密組織だ。国家間の闘争や軍事拡大から得られる巨大な利益の(ため?)組織だ。」
「軍事(産業)複合組織という意味か?」
「いや、それよりはるかに大きなものだ。アイリスは、国家間の闘争を引き起こすために暗殺やテロ行為を利用し、彼らの目的を邪魔するどんな体制や秩序をも倒す力を持っている。彼らにとって、国家というものは、彼らに利益をもたらすかどうかで定義されるものなのだ。韓国でも北朝鮮にでさえ、アイリスは政府の中に存在する。君がファイルの中を解読して見つけたことは、氷山の一角だ。アイリスの実態は、誰にもわかっていない。彼らは君を選び、利用し、そして捨てた。ファイルを私に寄越したまえ。私が君の復讐を手助けしよう。」

チョン秘書室長は、ペク・サンに言います。
「この前北朝鮮から客人が来たとき、君はNSSがそこから締め出されていたことに困惑したに違いない。」
「あのようなきわめて重要な南北のイベントからNSSが締め出されたのは、あれが初めてです。正直、私はショックでした。」
「理由はなんだと思うかね?」
「さぁ、私にはわかりません。」とペク・サン。
「NSSが巻き込まれたホン・スンリョンの拉致事件、ヨン・ソンチョルの暗殺。この二つの事件の結末はよくなかった。それが原因だ。大統領は、君を信頼していないようだ。大統領は、南北間の話し合いを始め、北からの返事は前向きだ。もしNSSが冷たい中に放り出されたくなかったら、君は大統領の信頼を得るために何か重要なことをする必要がある。」
「どうやって彼の信頼を得たらいいのか、私にはよくわかりません。」
「なぁ、ペク副局長。私は君がどれほど政治に興味があるかを知っている。私の前で格好をつける必要はないんだ。君はどうやって大統領の信頼を得るかを、誰よりもよく知っているはずだ。」

スンヒのお見舞いに来たサウは、ベッドにいない彼女を探して屋上へ。
ぼんやり涙を流すスンヒを見つめるサウ。

サウは、ペク・サンに会いこう言います。
「チームリーダーのチェ・スンヒのことは聞きましたか?彼女は最後の希望を失って、すべてを諦めてしまったようです。あのままですと、もっと悪いことが起きるかもしれません。」
「人間が変わるためには、どん底を経験する必要がある。その意味がわかるかね?人は、心の奥底からそれを全てこすり落として初めて、その悲しみを乗り越えられるのだ。どん底を経験するには、たっぷり悩まなくてはならないのだ。だから君が心配することはない。君、チェ・スンヒのことが好きなのか?」
「いいえ、そんなことはありません。それでは失礼します。」とサウ。

チョリョンのところに部下が報告に来ます。
「キム・ソンファが我々に連絡してきました。あなたに会いたいと言っています。ですが、彼女は、あなたに一人で来て欲しいと言っています。嫌な予感がするので、お供します。」
「その必要はない。一人で行く。場所は、どこだ?」とチョリョン。
「中国の上海です。」
上海に到着したチョリョンは、ソンファに連絡し指定された場所へ。

サウはテソンに資料を渡しながら、
「これは北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)地区の衛星写真だ。各施設に変化がないかどうかを見て、報告書を作成してくれ。」
「いつまでですか?」とテソン。
「できるだけ早く終わらせてくれ。急いでいるんだ。」
「やることが既にたくさんあるんですよ。通信安全の記録も調べて分析しなくちゃいけないし、代表部からの依頼された人物の分析確認もしなくちゃいけないんです。」
「それはなんだ?」とテソンの持つCDを取り上げるサウ。
「日本の調査部が逮捕したアジア人の男です。彼らはその男を韓国人だと思っているようで、彼の人物確認を依頼してきたんです。」
「これは俺がやるから、君はそっちの報告書をやってくれ。」とサウ。
「ありがとうございます。大至急やります!」とテソン。

すぐに、テソンの持っていたCDをパソコンに入れるサウ。
そしてモニターに映る男がヒョンジュンであることを見つけたサウは、慌ててファイルを閉じ、CDをポケットに入れてペク・サンの部屋を訪ねます。
そこには、にっこり微笑むスンヒが。
「ちょうどよかった。チェ・スンヒが、今日から復帰する。で、何だ?」とペク・サン。
「後ほど報告します。」と部屋を出るサウ。

チョリョンは、船上でソンファに会います。
「久しぶりだな、ソンファ。いつここに来たんだ?」
「少し前です。」
「君の母親と妹に起きたことは、本当にすまなかった。」
「あなたにはどうすることもできなかったことは、わかっています。すべて私の過ちです。」
「なぜ私に会いたかったんだ?」
「私と一緒に行かなくてはいけないところがあります。そこへ着いたらお話します。」
ソンファは、ヒョンジュンの待つ店にチョリョンを連れて行きます。
現れたヒョンジュンに驚くチョリョン。

第9話に続く!

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